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島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

あのCMとは違う? ピアノの搬入出作業について

みなさんこんにちは!私は主にアコースティックピアノの配送手配を担当している物流係のマツオと申します。どうぞよろしくお願いいたします。

唐突ですが、みなさんは最近TVでソフトバンク「のりかえキャンペーン」CMをご覧になりましたか?

マンションの3Fか4Fあたりでアップライトピアノを搬入(搬出?)作業中に、そのロープが切れてピアノが落下、地面に叩き付けられて大破!その下を歩いていた小学生の女の子は危機一髪「犬のお父さん」に助けられたが、女の子の身代わりとなってお父さんはピアノの下敷きに……。といった内容です。

日頃ピアノの配送手配を仕事とさせて頂いております私としては、多分にショッキングな映像なのですが、この先このような事故が起こり得ないことでもなく、配送業者の方々共々あらためて気の引き締まる思いでございます。

ソフトバンクのWebサイトでもご覧いただけますので、まだ見ていない!という方はぜひ一度こちらを。



そこでといってはなんですが、本日はみなさんにアコースティックピアノの搬入出作業とはどのような手順で行われているのかをご紹介したいと思います。

ピアノの配送は、さまざまな運送業務の中でも特に熟練した高度な技術を持った方々でないと務まりません。
彼らが1台1台丁寧に作業をしている様子・手順を、業界の信頼回復(?)の願いも込め、そのプロの技をじっくりとご覧下さい。
現在ピアノのご購入を考えていらっしゃる方、お引越し等でピアノの移動を予定されている方も、きっと参考になりますよ!

前知識その1 ピアノの種類について

アコースティックピアノには大きく2つの種類があり、よくご家庭で見られる「アップライトピアノ」と、学校の音楽室やコンサートで見られる「グランドピアノ」があります。
搬入出作業はこの2種についても大きく異なりますので、それぞれご覧頂きます。

グランドピアノ

前知識その2 アコースティックピアノについて

アコースティックピアノは、電子ピアノと違ってサイズ・重量共に大きく、1台のピアノをお客様宅のお部屋へ配送設置するという作業は、想像以上にとても大変な作業なのです。

一般家具をお部屋に運び入れる作業に比べて、ピアノの搬入(搬出)作業は、その品物について以下のような点が違うため、より高度な運送技術が要求されます。

  • 重さ200kg以上・サイズ150cm以上のひとつの大きな塊のようなものである
  • 家具のように組み立て式でない
  • 外装が艶出し仕上げのため擦り傷が付き易い・目立ちやすい
  • 複数名での同時作業となるのでチームワークを要する

さて、以上のような前知識をお読み頂いたところで、本題です。

第1回目の今回は、グランドピアノの搬入作業をご紹介いたします。そのプロフェッショナルぶりをご覧頂きましょう。

グランドピアノの搬入作業


トラックに載ったグランドピアノが到着しました。厳重に梱包されています。
因みにグランドピアノの脚は3本、この写真の状態では3本とも外してあります。お部屋に設置する時に取り付けます。



本日お届けするのはこちらのマンションの3Fです。道路側の窓から納品します。右奥にトラックが止まっているのが見えますね。これからクレーンを使っての作業が始まります!



まずは搬入口であるサッシ窓を全て外します。窓の外に取り付けてある手すりは取り外さなくても大丈夫。念のため養生します。



ピアノがトラックから出てきました。やはり大きい!これが本当にあの窓から入るの?って感じ。私が言ってはいけませんが。



クレーンの先に丈夫なロープをつけて、吊り上げ作業が始まりました。緊張する瞬間です。



この丈夫なロープで吊り上げています。言うまでもありませんが、かのソフトバンクCMのようなほそーい紐ではありませんのでご安心を。



窓のそばまで吊り上がって来ました。スタッフの方が窓からのり出して部屋の中の方へ引っぱり入れます。ここがプロの技の見せどころ!



遠くから見るとこんな感じ。普段町中ではあまり見られない光景ですね。



この時作業されるスタッフの方は2名です。この時には2名とも部屋の中にいます。その内の1名がクレーンのリモコンを手に持って、微妙にクレーンの位置・ワイヤーの長さなどを調整しながら、少しずつ部屋内に引き入れていきます。



無事部屋の中に入れることができました。鮮やかな作業っぷりに感動を覚えます。でも全ての作業が終わるまで、まだ気は抜けません。



外した窓を丁寧に取り付けます。この後部屋内で梱包を解き3本の脚とペダルを取り付け、設置は完了です。ほっとする瞬間ですね。


お客様は早速この後ピアノをお弾きになり、満足の言葉を頂きました。後日当社の調律師が調律にお伺いし、本当の意味でお届け完了となります。

以上グランドピアノの納品作業についてご覧頂きましたが、いかがでしたか。
次回はアップライトピアノの納品作業をご覧頂きます。ぜひお楽しみに。物流配送係マツオでした!

島村楽器ピアノセレクションセンターについて

ピアノセレクションセンターは、専用工房を併設したアコースティックピアノ専門のショールームです。
フロアには、新品・中古ピアノ、アップライト・グランドピアノを合わせて常時100台以上を展示しております。また、専用工房ではピアノの調整・点検・修理を行い、アフターフォローにもお応え致します。

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