プライベート・スタジオのすすめ
かつては、プロのミュージシャンや作曲家でなければ、"自宅にスタジオがある生活"なんて、夢のまた夢でした。ところがここ最近、音楽好きな人々の間でひそかなブームを巻き起こしているのが、「プライベート・スタジオ」。アマチュアながら、バンド、クリエイター、DJなどをしている人たちの創作活動の場として、"自宅にスタジオを構えたい"という考えを持つ方々が、非常に多くなってきています。
そんな中、2009年7月29日にサウンドデザイナー増刊号「プライベートスタジオ デザインBOOK」が発売になりました。
このムック本はミュージシャンのプライベートスタジオを厳選して収録した入魂の1冊!
こういったプライベートスタジオを構えてみたい、プライベートスタジオのシステムを強化したいといった方に非常に参考になるものです。
やっぱり構築したプライベートスタジオは自慢したい
プライベート・スタジオは作成する音楽ジャンルによって、またオーナーの好みによって、その機材の種類や置いている楽器の物量など様々です。しかしながら、構築したスタジオを誰かに見せたい、自慢したいというのは、やはりすべてのオーナーに共通して言える本音なのではないでしょうか。
サウンド&レコーディングマガジンには「お部屋一刀両断」というアマチュアミュージシャンの方のお部屋自慢を紹介する連載コーナーがあるんですが、何を隠そうわたしも掲載されたことがあるんです。あの時は嬉しかったなぁ…。今でも大切な思い出です。(笑)
当時の記事を載せてみます。懐かしい‥‥
島村楽器で働いているスタッフの中にも「自宅の地下室をレコーディングスタジオにしてしまった」とか「ものすごいオーディオシステムを組んだ」とか「自宅の音楽部屋にギターが36本ある」「自宅のアナログレコードのコレクションは2,000枚を超える」「前職はレコーディングエンジニアをしてました」など、音楽好きならではのスタジオライフを満喫している人間がけっこういるんですよ。あなたの街の島村楽器にもいるかもしれません!?
実は奥が深いスタジオ構築
「プライベート・スタジオ」と聞いて"さぞかしお金がかかるんだろう…"、とか"自分には無理"、なんて他人事のように感じてはないですか?
けっこう手軽にだれでもカンタンに始められます!
パソコンと以下のものが揃えればシンプルなプライベート・スタジオはひとまず完成します。
- DAWソフト(フリーフェアや初心者向けで10,000円くらいからあります。)
- オーディオインターフェース(20,000円前後が相場です。簡易版DAWソフトが同梱されているものもあります。)
- モニタースピーカー(こちらも10,000円くらいからあります。)
- MIDIキーボード(標準的な鍵盤タイプのもので15,000円くらいからあります。)
- ヘッドホン(2,000円くらいからあります。)
ここまでで一般的なオーディオレコーディング(いわゆる多重録音)とMIDIレコーディング(いわゆる打ち込み)、ミックスダウン、マスタリング等を快適に行うことができます。
こだわりだしてくると上記機材のスペックアップを求めていくのはもちろん、
そのほかにも
あたりまで手を出してマイスタジオの強化を図っていく流れになっていきます。
マイクもこだわりだすと高価なものが欲しくなってしまう傾向にあるのと、録音に必要なギター、ベース、キーボードなどの楽器もコレクションしていく感覚で、増やしたい衝動に駆られていきます。(笑)。
もちろんそのあたりの世界はとってもお金のかかってくる部分でもあるんですがね…。
この秋、マイスタジオで音楽生活!!
人間の欲求や自己を高めるといった行為には際限はありません。それぞれが自分の最高の空間を作り出すことのできるプライベート・スタジオの世界に踏み出してみてはいかがでしょうか。