みなさんこんにちは!ピアノセレクションセンターのイトウです。
いつも私達の記事を読んでくださり、どうもありがとうございます。感謝感謝です。
さてさて、突然ですが、今日は、特別ゲストをお招きしております!
ピアノの国生まれクラシック育ち、巻き髪の作曲家は大体友達(ホントに!?)、ご紹介しましょう、ピアノ博士です!
フォリフォリ!
みなさんこんにちは、わしの名は「ピン・ブッシュ」、みなにはピアノ博士と呼ばれておる。
こっちのちっこいのは、助手の「かまちちゃん」じゃ。
こんにちは、ピアノ博士、かまちちゃん。さっそくですが、今日はピアノ博士に、ピアノに
関するみんなからの疑問質問に答えていただきたいと思います!
さすがピアノ博士!
じゃあここからは博士たちにまかせて、イトウはアイス食べに行きまーす☆
今回の質問
夏の蒸し暑い日、1日お出かけをして帰ってきてピアノを弾いていたら、鍵盤がいくつか動きが悪くなってしまいました。
昨日まではちゃんと動いていたのに・・・どうして!?
さよう。では、鍵盤がどういう構造になっているのか見てみよう。
鍵盤を1本づつ見ると、上の写真のように穴があいておる。
この穴に、本体の金属のピンをはめると・・・
かまちちゃん、鍵盤にはどんな材料が使われているかわかるかね?
はい、博士!えっと、木と、赤い布と、太い針金と、白いプラスチック?黒鍵
だったら黒いプラスチック?
そんなところかの。
正確にはこの鍵盤の白い部分はアクリペット、黒い部分はフェノールという素材を使っておる。
メーカーや機種によっては象牙やファインアイボリー、ファインエボニーなんて素材を使っていたりもする。
過去の鍵盤についての記事はコチラ!
まあここで注目してほしいのは木の部分と布の部分じゃ。
鍵盤の土台はほぼ木でできているし、赤い布はブッシングクロスといって鍵盤を
スムーズに動かすのに重要な部分じゃ。
過去のブッシングクロスについての記事はコチラ!
うむ、それはそうじゃが、ここで言いたいのは、木やクロスは水を吸うと膨張するってことじゃ。
梅雨のジメジメや夏の蒸し蒸しした空気の中にピアノを置いておくと、木やクロスが湿気を吸って膨張する、これが鍵盤の動きを悪くする原因になることがあるのじゃ。
見ただけではわかりにくいが、鍵盤を本体にはめ込む穴の部分は、鍵盤がスムーズに動くように、ある程度隙間が作られている。
これが湿気で膨張すると、隙間が無くなりぎゅうぎゅうになって、鍵盤の動きが悪くなってしまうのじゃ。
まったく。湿気はカビや弦などの金属部分の錆の原因になったりもするからの、なかなかやっかいなやつじゃ。
じゃあ博士、いつも除湿器とエアコンをガンガンつけて空気をカラカラにしておきましょう!
待てぃ!!乾燥のしすぎもピアノにとってはよくないのじゃ!
乾燥しすぎると木やフェルトは縮むし、ひどければ割れてしまうこともあるぞ!
うむ、50パーセントくらいが丁度いい湿度じゃな。
季節によって加湿アイテムや除湿アイテムをうまく使い分けて、丁度良い湿度を保つことが、ピアノを良い状態に保つコツじゃ。
ピアノセレクションセンターの工房やショールームも、常に湿度と温度を管理して、ピアノが良い状態を保てるようにしてあるんじゃよ。
もし、こういった湿気が原因でピアノの鍵盤が動かなくなってしまっていた場合、ピアノのお部屋の温度・湿度を「快適ゾーン」にしてしばらくすると、また動くようになることが多いぞ。
みんなの家のピアノの鍵盤の動きが悪くなってしまったら、「壊れた!」と慌てずに、一度お部屋の環境を見直して、ピアノにとって快適なお部屋をつくってあげてみておくれ。
それでも動かないときは調律師に相談じゃ!
ピアノも人間と同じで呼吸をしておるからの。
かまちちゃんも、ジメジメしたところにいると気分が悪いし、乾燥したところにいるとのどがイガイガしてくるじゃろ。
博士のオススメアイテム!
今日のオススメアイテムは、ピアノ用の除湿剤じゃ!
ピアノの中に入れておくだけで、湿度を安定させるのにとっても効果的なんじゃよ!
半年~1年で効果が切れてしまうので、定期的に交換するのを忘れずにのぅ。
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島村楽器ピアノセレクションセンターについて
ピアノセレクションセンターは、専用工房を併設したアコースティックピアノ専門のショールームです。
フロアには、新品・中古ピアノ、アップライト・グランドピアノを合わせて常時100台以上を展示しております。また、専用工房ではピアノの調整・点検・修理を行い、アフターフォローにもお応え致します。