こんにちはサカウエです。
なんだか書籍のタイトルの様になってしましましたが、
今回は最近すっかりおなじみとなったあのVOCALOID(ボーカロイド)
をあらためてご紹介したいと思います。
あらためてボカロとは?
VOCALOID(ボーカロイド=ボカロ)というのは、ヤマハさんが開発した音声合成技術と関連製品のことですが、最近は日常的にTV、新聞等で盛んに取り上げられるようになってすっかりおなじみとなりましたね。
実はボカロは誕生してからすでに10年近く経っています。
当初は秋葉原界隈の愛好家の方々専用という感じだったのですが、今では一時的な流行をこえて日本の「文化」となったような気がします。
ボカロの詳細については下記をごらんください。
最初は抵抗あったけど
パソコン以外にも現在ではモバイルやインターネット経由で楽しむことができるこのボカロですが、興味はあるけどなんだか、難しそうだし使い方もよくわからないからなあ~と、一歩離れて見ていた感じの方も多いのではないでしょうか。
じつはワタクシもそうだったんです。
だっていい年のオッサンが「みくみく」とか言ってるの
ちょっと恥ずかしい感じがするじゃあないですか・・・・
しかしある日、一念発起して試してみるとじつは意外と簡単で楽しいものなんだとわかりました(心変わり早いです)
単純に歌わせるだけだったら、ホントにあっという間に出来ます。
ボカロを楽しむために何が必要?
パソコンを使ってボカロを楽しむためには以下が必要です。
- Windowsパソコン
- 歌を歌わせるためのソフト=「エディタ」
- 歌手(キャラ)の声素材集=「歌手ライブラリ」
エディタは音符や歌詞を入力して再生するソフトで、実際に歌うのが
「初音ミク」「巡音ルカ」「兎眠りおん」「蒼姫ラピス」「歌手音ピコ」
といった「歌手ライブラリ」となります〜それぞれなんて読むか当ててください(※)。
(※)正解:はつねみく、めぐりねルカ、トネリオン、あおきらぴす、うたたねピコ
(一問10点50点満点)
この「歌手ライブラリ」は複数インストールしておくことが可能なので、例えば「初音ミク」と「巡音ルカ」でデュエットさせるということもできます。
なおここで大事なことですが「エディタ」は伴奏などの音楽はつくることができません。あくまで歌わせるツールです。
したがって音楽にあわせてボカロを歌わせるためには、バックの音楽が別途必要になります。
これは既成の曲ファイルを使うか、もしくは別の音楽作成ソフト(DAWなど)で楽曲を作成することが必要です。
実際にやってみましょう
さきほども言いましたがこのボカロ、歌わせるだけならとにかく簡単なんです。
最新版「VOCALOID3」エディタを使ってボカロに歌わせた動画を御覧ください。(途中経過は一切編集してません)
いかがでしたか?簡単ですよね?アプリ起動、音符入力、歌詞入力、ライブラリ変更までが1分ちょっとでできちゃいました。
さすがにまだ機械的な歌い方ですが、「こぶし」などの表情付けテクニックに関しては、「ボカロP」と呼ばれるテクニシャンの方々のお手本データや参考書籍を参考にしたり、「ボカロ 、調教テクニック」でネット検索をして研究していただければ良いと思います。
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音楽に合わせて歌わせるには?
ボカロに歌わせることができたらやはりバックの演奏がほしくなりますね。
前述の通りVOCALOID3は、ソフトシンセとは違いDAW側の演奏データで直接歌わせることはできません。
したがって音楽は前もって別途用意しておく必要があります。
音楽にあわせたボカロ作品を創る場合の手順は以下のようなものです。
- 1.DAW等で音楽を作成し、オケ楽曲ファイル(WAV)、必要に応じてメロディーパートのMIDIファイルをエクスポートしておく。
- 2.ボカロエディターで1)のオケWAV(+メロディーMIDI)を読み込む
- 3.ボカロエディターで歌詞入力。
この時点で楽曲としては一応成立しており、ボカロエディターで演奏させることができます。
このあとさらに作りこみたいという場合は、引き続き下記の手順を行います。
以前のバージョンのエディタではDAWとボカロエディターを同期させるRewire機能を使うことができたのですが、最新版のVocaloid3エディタはRewire未対応です。
そこで音楽と歌をあわせて鳴らすために、上記のオケWAVのインポート機能があるということらしいですね。
実際に音楽に合わせてボカロを歌わせてみましょう
上記の1)から3)までを実際にやってみました。
まずDAW側でオケを作ります。今回はボサノバの名曲One Note Sambaに挑戦。
オケはソフトシンセだけで作ってみました。
メロディーパートのMIDIファイルとステレオミックス(WAV)を作成し、ボカロエディターにインポート。ポルトガル語風(?)の歌詞をひらがな入力してみました(かなり適当)。
というわけでまあ何とか形にはなるものですね。
なおテンポ・チェンジがある曲の場合は、テンポデータのインポート機能を使えばOKです。
欲を言えば、プラグインシンセの様に、オケ制作と同時にボカロパートも調整できる環境が理想ですが、こうしたインターフェース部分については今後の進化に期待したいと思います。
というわけで今回は楽しいVOCALOID(ボーカロイド)のご紹介でした。
本当に簡単なのでぜひみなさんも初めてみてはいかがでしょう?
それではまた。