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2011 買付旅行記その6 買付史上もっとも過酷な一日

こんにちは!川崎ルフロン店アドバイザーの石井です。「2011 買付旅行記」と題して、ヨーロッパでの買付けの模様や旅先での様子をお伝えしています。

今回も来ました、買付工程でもっとも過酷な一日が・・・

見てください、この山のようなバイオリン。

 

(写真に収まり切らないバイオリン)

これでもほんの一部なんです。いつも、とにかく数が多いこのディーラーさん。選べるものも少ないけれど、掘り出し物も多いので、ある意味買付冥利に尽きるとも言えます。良い楽器が見つかるかは気力・体力・時の運。一日かけてとにかく弾いて弾いて弾きまくります。パリのディーラーさんなので、モダンフレンチがほとんどです。音質特性も似ているものが多く、20本も弾くとモダンフレンチは「お腹いっぱい」という感じになります。しかし、そうは言っていられません。お客様に良い楽器をお届けするという使命があります!

ちょいちょいコーヒーブレークを挟みながら、耳をリフレッシュさせてひとつひとつ選んでいきました。結局数本の楽器を選び、購入することになりました。

中でもお奨めはこちらの二つ。

ひとつは正統派フレンチの「オブリー」。

非常に丁寧な高い技術で製作されたことが写真で伝わりますでしょうか?音色も芯があり、よく通り、しっかりとこちらの要望に応えて音を出してくれます。弾いていてとても気持ちが良いです。

 

(バイオリンの山のなかから発見したモダンフレンチ「オブリー」)

もうひとつは、7/8サイズのモダンフレンチバイオリン。

フルサイズよりやや小ぶりなこのサイズはなかなかお目にかかれず、7/8サイズの良質な楽器が見つかったことはまさに時の運あってのもの。小ぶりで弾きやすいことはもちろん、モダンらしい枯れた音とフルサイズにも引けを取らない音量感が魅力です。

とにかく弾き続けたこの日は、ホテルに帰った後の記憶が・・・。気がつくと朝になっていました。「選ぶ」にはそうとうな体力を使うことをあらためて実感(痛感?)しました。

アドバイザーとしてこのような経験を活かしつつ、皆様に楽しく(疲労困憊せずに)良い楽器をお選びいただけるよう頑張ってまいります!

2011 買付旅行記その7に続く・・・

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