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サガテン君の「使ってみました」vol.2〜BOSS BR-800編〜

みなさんこんにちは。オンラインストアのサガテンです。

まだまだ暑いですねぇ〜。暑いところが大好きな私サガテン。
出身地はメキシコという事になってます。
現在は千葉の自宅でエアコン利いた部屋の中、最近巷で話題の『iPad』で映画を見ている今日この頃です。
最近のスマートフォンや『iPad』はタッチパネル機能が便利ですよね〜。
とうことで今回はタッチパネルのような操作性をもつ、新製品MTR、『BOSS(ボス) BR-800』のご紹介です。

MTRって?

『BR-800』はエフェクターなどで有名なBOSSが発表した最新のMTRです。『MTR』といわれても分からないという方のためにもう少し詳しくご紹介しましょう。


MTRとは「Multi Track Recorder マルチ・トラックレコーダー」の頭文字をとったものです。
呼んで字のごとく複数のトラックを録音して、楽曲を作成することのできる機械です。
あのビートルズも数々の名盤を8トラックのMTRで作成していたわけですから、ミュージシャンが楽器の次に手に入れる道具といっても過言ではない!

私、サガテンが入社したころには「TASCAM」の「488MK2」という商品が¥149,000で販売されていて、飛ぶように売れていました。

488MK2

「488MK2」は8トラックのカセットMTRです。
「ハイポジション」のカセットテープを使って録音していくわけですが、当時は8トラックあるということでアマチュアがもつMTRとしては最高峰のMTRでした。

MD4

その後、世の中がデジタル化され、MTRもついにMDを使ったモデルが登場しました。
YAMAHA」の「MD4」などです。

こちらは通常の音楽MDではなく、「DATA MD」というものを使用して録音していくわけですが、「ピンポン録音」しても音質が劣化しないということで、画期的なMTRでありました。
「ピンポン録音」とは、例えば4トラックしかないカセットMTRの場合、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムを録音するとトラックが全て埋まってしまうので、ギターを重ねたり、コーラスを入れたい場合には、あるトラックを再生しながら、別のトラックに録音するという、いわゆるダビングをしなら録音をする手法です。
カセットテープですので、このピンポン録音を繰り返すと音質がどんどん劣化していってしまうのでした。
ですので、デジタル化によって、ダビングしても音質が劣化せず、なおかつ同時に2トラックのピンポンができる「ステレオピンポン」などの機能は当時としてはかなりファンキーな事件だったのです。

VS880

そしてついに時代はハードディスクMTRの時代に入りました。
それまで、MTR業界には参入していなかった「ローランド」から「VS880」が発売されたのがつい昨日のように思い出されます。
「VS880」は通常の8トラックのMTRでは考えられなかった「ヴァーチャル・トラック」を装備しており、トラックの下にトラックを作ることができ、異なるテイクを540MBのハードディスク(別売り)に保存できるという、当時としては夢の様な機能を搭載していました。
さらにエフェクトボードを搭載することによって、それまで外部の機器に接続して効果を得ていた「リヴァーブ」や「ディレイ」などのエフェクトを、本体の中で処理できるという画期的なものでした。
また、別売りのCDドライブを接続すれば、オリジナルのCDを作成することもできるという、まさに、ミュージシャンにとって憧れの音楽制作環境を提供してくれるシステムが登場したのです。
当時の販売価格は、私が覚えている限りでは「VS880」のフルセットが¥230,000ぐらいだったと記憶しています。

BR-800のすごいトコ

おっと、若かりし青春時代の想い出についつい筆が進んでしまいました。

やっとこさ本題の『BR-800』のご紹介。

まずは、この見た目がオシャレ!
スマートなボディーにブラック&シルバーのスタイリッシュなフォルムがまさにデジタル時代を連想させますね。

そして、今回特にフューチャーしたいポイントは、タッチ・センサーによるフラットなパネル・デザイン!
冒頭でご紹介した「iPad」のように、ボタンが無いんです!

見て下さ〜い、このフラットな表面!!
かっこいいですね〜。
ステキですね〜。
あ!フェーダーや、ツマミはしっかり付いてますよ。そこはアナログです。
感覚的に微妙な操作が必要な所は敢えてアナログの操作性にこだわる。
BOSSさん良い仕事しますね〜。にくいね〜。

その他BR-800オススメの機能

リズム機能

4トラック同時録音/8トラック同時再生はもちろんの事、なんと本格的なリズム・トラックが装備されています。
リズムマシンのベストセラー「DR-880」と同クラスの機能ですので、リズムマシンとしても活用できますね。

簡単レコーディング機能

レコーディングの設定ってムズカシイ・・・。
そんな時に活躍するのは「EZレコーディング機能」です。
ディスプレイに表示されるアイコンで入力する楽器・マイクなどの「ソース」を選び、次に「演奏カテゴリー」を選ぶだけ。
これだけでエフェクトやリズムバッキングなんかも自動的に作ってくれるんです。

パソコンとの連携もラクラク

さらにBR-800にはUSBオーディオインターフェースの機能も持っているので、付属DAWソフトの「SONAR 8.5 LE」を使って完成度の高い音楽制作が可能です。

実際に使ってみました。

というわけで「タッチセンサー」にフューチャーした今回は、指をスライドさせるだけで操作ができる程センサーの感度が良いという点をご覧頂こうと思います。

デモソングを再生してみました

www.youtube.com
どうですか!?
指でパネルをなぞっているだけです!
時代はここまで来てしまったんですね。
今後は世の中の機械という機械がタッチパネルでの操作になっていくのでしょうか。

またまたコケロミン登場

前回夕陽に向かって叫んでいたコケロミン君に協力してもらい、今回は『BR-800』でカエルの歌を輪唱してみました。
コケロミン君も頑張ってくれましたのでご覧ください。
www.youtube.com

コケロミン君、またまた音ハズしてましたね・・・。

というわけで、『BR-800』は操作も簡単、音もキレイ!
あなたも録音生活始めてみませんか?
『BR-800』は全国の島村楽器で扱っております。ぜひ店頭で「タッチセンサー」指でなぞってみて下さい!

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