Typhoonのご紹介の前に自己紹介。
私がDJ機器と出会ったのは、もうかれこれ9年程前になるでしょうか。
私もはじめはみなさんと一緒で知識がなく、何をやっているのかさえわかりませんでした。
ところがそんなある日、『DMC』という世界的DJの大会映像を見る機会がありました。
ドシロウトながら衝撃を受け、以来DJ(主にスクラッチの練習)に熱中するようになったんです。
その後、多くのDJと交流を深めたいという想いが芽生え始めたことから、定期的にDJ向けのイベントを主催するようになりました。
さらに、九州No.1を決める『MONSTER DJ BATTLE』を立ち上げ、2005年2007年にはベスタクスが主催するDJバトル『EXTRAVAGANZA』の九州予選を行うなど、地元九州のDJ環境を盛り上げるべく活動しています。
そんなDJ生活にどっぷりのハギオが、今後たびたびこちらのダイアリーにてDJ機器のご紹介をしていきたいと思います。みなさん、末永くよろしくお願いします。
- DMC(Disco Mix Club)とは
3分や6分など決められた時間の中に自分の持っているテクニックやセンスを集約したルーティン(演奏)を競う、世界規模のDJバトルとしてもっとも権威のある大会。「DJのワールドカップ」と称されることもある。
DJとは何をする人?という方のために。
DJとは一体何をやっているのでしょう。
HDDやMP3どころかCDも存在しない、アナログレコード盤が主流だったころの話。
クラブやディスコ、バーなどで曲を選んで流す際、プレイヤーが1台しかないと、レコードを入れ替えるときに音が止まってしまい、そのたび場内は「し〜ん」と静まり返ってしまっていたんです。
その無音状態をどうにかしたい!そこで登場した対策案が、プレイヤーを2台用意してしまおうという手段でした。
1曲目が流れている間にもう一方のプレイヤーで2曲目を準備し、曲が終わるタイミングに合わせてミキサーで違和感なく繋いでいく。というのがDJの基本のきです。
DJといえば、いまだにアナログレコードを回しているイメージが強いと思いますが、世の中がアナログレコードからCD、CDからiPod等向けのデータ配信と変わっていくに伴って、DJシーンでの使用機材もまた変化してきています。
もちろんアナログレコードの音質にこだわる方もいます。ただ、クラブ等の常設されているメイン機材は、やはり時代とともにアナログレコードからCDを再生するCDJへと変わってきているところが増えてきているのが現状です。
そして、今注目されているのが、楽曲データを使ってDJを行うデジタルDJです。
クラブ等で使用される本格的なものもございますが、今回は気軽に家庭等で楽しめるPCDJツールをご紹介していきます。
DJがぐっと身近になる。
それでは、気軽にDJを始めてもらうのに最適なツールをご紹介しましょう。
パソコン内のiTunesライブラリなどの音楽ファイルを使用して、誰でも簡単にDJが出来るようになった、VestaxのPCDJ機器「Typhoon」です。
黒地に赤でのつまみ!カッコイイですね!
私は始めてこのTyphoonを見たときに、真っ先にこのつまみの色合いの渋さに感動し、機能ウンヌン関係なく、欲しくなりました(笑)
それはさておき。こちらの本体にパソコンをつなぎ、さらにそこからコンポ等のオーディオ機器へつなげ、あとはヘッドホンさえあれば、だれでも簡単にDJを始めることが出来ます。
音楽ファイルを操る為の付属ソフトは、人気のTRAKTOR LE
パソコン内の音楽ファイルをTyphoonで操る為には、お手持ちのパソコンにソフトをインストールする必要があります。
TyphoonにはTRAKTOR LEというDJソフトが付属しています。
既に多くのDJが使用しており、音質の良さに定評のある信頼性バツグンのソフトです。こちらのソフトでiTunesライブラリ内の曲を読み込み、DJを行うことが出来ます。
TyphoonとTRAKTOR
Typhoonのつまみや、フェーダーなどはTRAKTORのソフト内のつまみやフェーダーにアサインされており、Typhoonのつまみをいじることで TRAKTORをコントロールすることができます。
同じ色で囲んだ部分がそれぞれ対応して、コントロールをすることができます。
Typhoonを使ってDJプレイを具体的にご紹介。
それでは、実際にTyphoonを使用して、DJミックスの簡単な流れをご紹介します。
Typhoon側のSONGカーソルを使用して、曲を選択して、左・右のボタンで左右のプレイヤーに曲を読み込みましょう。
次に、片方のプレイヤーを再生。
このとき、クロスフェーダーは流れている側へ
片方の曲が流れている間にもう片方に曲を読み込み、上の画像のヘッドホンのボタンを押した側のプレイヤーの音がヘッドホンから聞こえますので、曲をつなぐポイントを準備します。
このときに今再生している曲と次に再生する曲のテンポをTEMPOスライダーであわせます。
(テンポが急に変わると聞いている、または踊っている方が違和感を覚えます。)
Typhoonでは、TEMPOスライダーの下のSYNCボタンを押すと自動的にあわせてくれます。
そして、準備が出来たら今流れている曲と次に流す曲の上手く繋がるポイントで、曲を切り替えます。(クロスフェーダーを次に流す側へスライド)
慣れてくれば、曲のテンポを合わせて同期させた状態で、EQのつまみで片方のLOWを下げながらもう片方のLOWを上げていくなど、徐々に曲が切り替わるようにするとスムーズに曲が繋がります。
どうでしょう?
DJが出来そうな気がしてきたでしょうか?
PCDJ『Typhoon』は、楽しみ方イロイロ。こんな方にもオススメです!
ミックスCDを作って楽しもう
Typhoonでは、付属ソフトをTRAKTOR PROにアップグレードすることで録音機能が使用できるようになります。
自分好みの曲をつないでCD-RやMP3プレーヤーなどに記録し、愛車でのドライブ中に流すのも良いかもしれません。
自分の曲にスクラッチを乗せてみよう
HIPHOPはもちろんですが、ロック等のバンドの曲にスクラッチを乗せてみても面白いかも知れません。
いかがでしたか?PCDJとTyphoonの魅力が少しでも伝わったでしょうか?
「DJってちょっと難しそう」と思っていた方も、少しは気軽に楽しめる気がしてきませんか?また、レコードやCDで今日まで続けられてきたベテランDJの方々にも、PCDJの手軽さと創作向上の可能性が伝われば・・・と思います。
興味のある方は、お近くの店舗にお問い合わせください!
今後は是非このTyphoonで、DJ生活を楽しんでみませんか?
次回は「MP3等の音楽データをアナログターンテーブルでプレイ!」をお届けする予定です。お楽しみに!