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ピアノワンポイントレッスンVol.2「ピアノを弾く時の正しい姿勢(フォーム)について」肘・指編

みなさんこんにちは!
ミュージックサロン船堀店、ピアノインストラクターのイワモトです。
だいぶ本格的な寒さになってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

前回は、「ピアノを弾く際の基本フォーム」の中から、椅子の位置や座り方、正しい姿勢についてお伝えしました。
第二回目となる今回は、肘や指についてポイントを絞ってご紹介いたします。
ぜひ参考にしてくださいね♪

前回の記事はこちら↓

肘のフォーム・肘の基本的なフォームのチェックポイント

肘が広がりすぎていると肩と腕の外側に力が入ってしまい、ピアノを弾く際にスムーズな動きが取り難くなります。

横の図

後姿の図


とはいえ、逆に肘が閉まり過ぎていてもスムーズな動きの邪魔になります。
胴体との間隔が無いと、演奏する際にイスの上をどっこいしょと移動しなければ、広い音域を弾くことができなくなってしまいます。

横の図

後姿の図


ピアノを弾く際の理想的な肘のフォームは、肘と胴体との間にコブシが一個入るくらい。力が入りすぎず、窮屈になりすぎずが良いと思います。

横の図

後姿の図

続いては指のフォームについてです♪

さて、みなさんはピアノを弾く時に、ご自身の指がどの様な形になっているか、見たことがありますか??
もしくは気にしていますか?
楽に、綺麗な音色を奏でるには、指の形もとても大切なんです!!ぜひ自分の手のフォームを気にしてみましょう!

さてこのフォームはどうでしょう??指が伸びきってしまっていますね。

指が伸びきっていると、強弱(音量)がつけにくく、無駄な力が入ってしまい、素早い動きが取り難くなってしまいます。


よくピアノを弾く手の形はタマゴをもった形といいますが、この様に指の先まで丸まっていませんか??

ここまで丸まってしまうと、指が内側に滑りやすく弾き難くなってしまいます。


ピアノ弾く際に理想的な丸み、形はこんな感じです!!



さて、正しい形が作れるようになったら次は、弾いてるときの形をちょっと気にして見ましょう♪
手に力が入ったまま弾いていくと、この様な弾き方になってしまっていませんか???

親指が伸び、手首に無理な力が入ってしまうと、疲れや痛みの原因になります。


この形はどうでしょう?


指先はしっかりと支えているのに、手の甲が鍵盤についてしまっています。これだと指を上げる動作がしにくくなってしまいます。


逆に指の第一関節がしっかりしていないとこの様な状態になってしまいます。

この第一関節が曲がった状態で弾いていくと、強弱がうまく表現できず、綺麗な音を鳴らすことができません。


最初は苦戦するかもしれない指の形や肘のフォーム。
ぜひ素敵なピアノ演奏のために、気にしながらレッスンしてみてください!!!
きっと素敵な、自分色の演奏ができるようになるはずです!!

ここに載せたのはほんの一例です。
一人一人に合わせた弾きやすいフォームを手に入れ、
無理のない演奏フォームで、楽しいミュージックライフを過ごしてみましょう♪

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