島村楽器公式ブログ

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ノグチ号泣! 涙涙の iPhone用「島村楽器アプリ」誕生秘話。

こんにちは。デジタル担当のノグチです。
近ごろ、通勤電車の中でもアップルのiPhoneを操作している光景を目にするようになりました。島村楽器の中でも、音楽好きな方が多いことから、ちらほらiPhoneに買い換えたという声が聞こえてきています。

iPhoneを愛用している方であれば、様々なアプリケーションをダウンロードして、趣味や仕事に活用されていることと思います。
上の写真をご覧になられた方はすでにお気づきだと思いますが、App storeの中には「島村楽器アプリ」なるものが存在します。
このアプリ、なんと個人の方によって制作されたものなんです。



製作者のお名前は、Kuwahara maitoさん。

maitoさんは、私ノグチが島村楽器に入社したてのころから、彼のご両親ともどもお付き合いさせていただいている方なんです。

忘れもしないmaitoさんとの出会い。

maitoさんとの出会いは、まだ彼が中学生だった1996年ごろまで遡ります。
その当時、小室哲哉氏がプロデュースした最新サウンド&スタイル満載のシンセサイザーヤマハEOS B900EX」が発売になったばかりでした。

私が勤務していた横須賀店に、まだ中学生だったmaitoさんと彼のお母様が、このEOS B900の購入を検討されるために来店されたのでした。

そして、入社間もない私に、次から次へと質問と要望を投げてくるお母様。一瞬たじろぐ私…。
とにかく誠意を持って…と、接客を開始してから1時間ほど経過したころでしょうか、お母様から「わかりました。買います。」と言っていただけたときには、私の目からは、うれし涙が流れていました。(笑)

その時を境に、私とmaitoさんの「店員とお客様」のお付き合いが始まりました。

maitoさんが高校に進学されてからは、私が勤務していた店舗のすぐ近くの学校に通われていたこともあり、下校途中のオアシス(?)として島村楽器をたびたびご利用いただいておりました。
EOS B900をご購入いただいたあとも、楽器機材やソフトウェアなど、彼のミュージックライフをサポートさせていただき、お付き合いもさらに深まっていきました。

島村楽器という存在は、彼に何かしらの影響を与えたのでしょう。
大学生になったmaitoさんは、島村楽器の某店舗で学生アルバイトとして働いていた時期もありました。
その後、大学を無事に卒業され、今はソフトウェア開発関連の企業に就職。
クリエイターとしてご活躍されております。

何気ないひと言から誕生した島村楽器アプリ


maitoさんが就職、私が本社へ異動になってからも、彼と私はちょくちょく連絡を取り合っていました。デジタル機材のはなし、プライベートのはなしなど、いつの日からか「店員とお客様」の関係を超えたお付き合いをさせていただくようになりました。

そんな関係を続けていたつい先ごろ、maitoさんから掲載直前、完成したばかりの「島村楽器アプリ」を見せられたのです。
あまりの突然のことに、私は驚くばかり…。

今でこそ、App storeにて無料でダウンロードできるようになっているこの「島村楽器アプリ」ですが、実は、当社の誰かがmaitoさんに開発を依頼したものではないんです。もちろん、私から依頼した覚えもありません。maitoさんが誰に頼まれるでもなく、また誰にもいわず、内緒で開発したものでした。

それは、私をビックリさせようとしてのことだったそうです。
実は3ヶ月ほど前、彼とのたわいない会話の中で「島村楽器の店舗情報のRSSフィードが手軽にとれるiPhoneアプリがあればいいんだけどなあー」と私が発言したことが、今回の開発に至った理由だと聞きました。
学生時代に自分を成長させてくれた島村楽器に対して、何か恩返しがしたい。maitoさんは、常々そんなことを考えていたそうです。

この嬉しいサプライズに、私が涙したのは言うまでもありません。(泣き過ぎ?)

こんなストーリーから誕生した島村楽器のiPhoneアプリ。
各店舗の最新情報を誰にでも簡単に取る事のできるものに仕上がりました。
簡単ですがご紹介していきたいと思います。

まず、アプリのアイコンをタッチした後、下のようにエリア一覧が表示されます。


どれか一つにタッチすると、各エリアの店舗一覧が現れます。

(上の画像は、東京をタッチした時のものです。)


店舗をタッチすると、そのお店で配信している記事のタイトルと日付が表形式で表示されます。


各記事をタッチすると、詳細情報が表示されます。

使い方はとっても簡単ですね。

島村楽器の各店舗から発信される商品フェア情報、イベント情報、音楽教室情報などメールマガジン感覚でお楽しみいただければと思います。

クリエイターがくれたもの


写真のサインは、maitoさんが先月、小室哲哉氏と偶然に遭遇したときにいただいたものだそうです。
これを見せられたとき、憧れを抱き続けたミュージッククリエイターが彼にくれたものの重みを感じました。
ジャンルは違えど、maitoさんもまたひとりのクリエイターとして歩み始めました。
彼が世界中の多くの人に影響を与えるような人物になる日を、私は今から楽しみにしたいと思います。

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