こんにちは。
音楽教室担当のロクタンダです。
久しぶりの記事となってしまいました…スミマセン。
さて、今回は島村楽器主催の「音楽コンクール」について書いてみたいと思います。
「コンクール」という言葉から、皆さんはどんなイメージを持ちますか?
何だか、すごーく上手な人たちがクラシック曲をバリバリと演奏して、ライバル同士が火花を散らしながら競い合う…みたいな感じでしょうか?
(ちょっと古いイメージでしょうか?)
島村楽器では、音楽教室の生徒さんたちに参加していただけるイベントの1つとして、毎年「音楽コンクール」を実施しているんです。
確かに競い合う形式なんですが、あえてイベントと言い切るのは、音楽教室の生徒さんたちに、色んな形で音楽を楽しんでもらいたい、という考えで実施しているからなんです。
「島村楽器 音楽コンクール」について
ここで、ちょっと「音楽コンクール」について説明をさせてもらいます。
このコンクールは今年で23回目。
島村楽器が主催する数あるイベントの中でも伝統あるイベントの1つです。
全国の島村楽器の音楽教室でクラシック系の楽器コースのレッスンを受けていらっしゃる生徒さんたちが参加できるようになっています。
審査は部門ごとに分かれていて、具体的に挙げると、ピアノ部門、声楽部門、弦楽器部門(ヴァイオリン・チェロ)、木管楽器部門(フルート・サックス・クラリネット・オーボエ)、金管楽器部門(トランペット・ホルン・トロンボーン・チューバ・ユーフォニウム)、
そして作曲部門となります。
小学生以上の生徒さんが参加対象となります。
どのように進んでいくかというと…
参加エントリーをした生徒さんたちは、まず地区ごとの一次予選会で演奏をして審査を通過した方が、二次予選に進みます。
二次予選会は関東地区で行います。全国で一次予選を通過した方たちが集まり、部門別に演奏を披露して、審査を受けます。
ここで選ばれた生徒さん達がいよいよ東京での本選会に進みます。
プロ奏者も演奏をするコンサートホールで、そしてお客様も客席にいる状態で、演奏を披露してもらうことになります。
本選会では、部門ごとにグランプリ・金賞・銀賞・銅賞・入選が審査員によって決まり、演奏後の表彰式で発表となります。
最初の参加エントリーは6月〜7月。
一次予選会は9月、二次予選会は11月、そして本選会は翌年1月なので、延べ半年以上かけて進んでいくことになります。
今年の参加エントリーは790人でした。
一次予選を通った方は252人、そしてつい先日終了したばかりの二次予選を見事突破されたのは30人の生徒さんたちでした。
こちらの30人を部門別で紹介すると、ピアノ部門が15人、声楽部門が4人、弦楽器部門が3人、木管楽器部門が6人、金管楽器部門が1人、そして作曲部門が1人となっています。
この30人の生徒さんたちが、来年1月10日、11日に東京の浜離宮朝日ホールで行われる本選会へ出場されるわけです。
コンサートには行くことはあっても、コンクールと呼ばれるるものを見に行ったことがある方って、意外と少ないのではないかと思います。
どんな雰囲気か想像できますか?「一般の人は入れないのかなあ」とか、「緊張感漂う感じなのかなあ」とか…
そういえば、ついこの前までフジテレビで再放送されていたドラマ「ロング・バケーション」の中でも、木村拓哉さんが演じる瀬名がコンクールに挑戦していましたよね。
島村楽器の「音楽コンクール」の雰囲気がどんな感じかというと、やはり緊張感は予選会から本選会まで全体を通してあります。
ただ、音楽教室の生徒さんたちが参加していますので、大人の方だと同じレッスンを受けている仲間同士で参加して、それぞれの演奏を客席で応援として見守り、終了後に感想を言い合ったり、お互いに励ましあったりという姿が見られるのが、音楽教室ならではの特徴ではないかと思います。
小学生の部門からありますので、お孫さんやお子さんの発表会を楽しみにされるのと同じ気持ちで花束を持って応援に駆けつけ、終了後はロビーで記念撮影をするご家族もいらっしゃいます。
そんな感じですので、ホールの外ではかなりアットホームな空気が漂います。
もちろん、演奏が練習通りにいかなくて、悔しそうな生徒さんもいらっしゃいますが、また来年チャレンジしよう!と決意して帰られたりするようです。
本選会ってどんな雰囲気?
本選会は、さすがに全国から選ばれた生徒さんたちが集まるだけあって立派なクラシックコンサートさながらの雰囲気になります。
出場者の皆さんは、ドレスやタキシードなどの正装に身をつつみ、この日まで練習を重ねてきた練習の成果を発揮すべく、渾身の1曲を披露します。
私も運営スタッフとして参加しながら毎年本当に驚かされるのは、出場されるみなさんがとても堂々としていて、緊張感などをまったく感じさせない演奏をされることなんです。
全国から勝ち抜いてきたことが自信につながって今まで以上の力が身に付くのだと思います。
演奏を終えた生徒さんたちは、皆さん本当にすがすがしい表情でコンクールという場であっても、演奏自体を楽しんでいることが伝わってきます。
聴きにいらしたお客様も、音楽教室に通われている生徒さんが多いので、同じレッスンを受ける仲間の素晴らしい演奏に、たくさん刺激を受けて帰られるようです。
音楽教室の生徒さんたちというのは、普段の生活ではお仕事や学校に通っていらして、そういった忙しい日々や時間の中で、レッスンにいらっしゃいます。
上達するためにレッスンを受けるのも大切ですが、こういったコンクールにチャレンジしてみると、日常の生活とはまた違った新しい自分を見つけることがきっとできるはずです。
もちろん、コンクールに出るからには、グランプリを目指して頑張るのだと思いますが、「まずはエントリーしてみる」、「競い合う場にチャレンジしてみる」、「普段レッスンを受けている先生とは違う第三者に演奏を聴いてもらい力試しをする」など、そんな色んな目標を持って頑張ってらっしゃる生徒さんも多いんです。