皆さん、こんにちは!データ分析担当のオオフカです。
暑い日が続いていますね〜。
こんな日こそ、うなぎが食べたい!でも、うなぎって最近、高いんですよね。夏野菜でも食べるか・・・。少々夏バテ気味な私です。
前回の島村楽器調べでは、AIに関する意識調査の結果を紹介させていただきました。
楽器経験者から意見を聞き、AIを使った音楽の未来についてヒントになると思われる結果が載っていますので、未見の方はぜひ、ご覧ください!
ところで、皆さんは夏の風物詩といえば何を思い浮かべますか?
花火・海・祭り等々、色々とあると思いますが、”夏の甲子園”と答える方も多いと思います。
今年も甲子園では球児たちの熱いプレーが繰り広げられており、手に汗を握りながら観戦している方もいらっしゃることでしょう。
私も出身地の高校が勝利したときは、思わずガッツポーズをしてしまいました。
(ちなみに対戦相手は、今住んでいる所の近所の高校で、最初はどちらを応援するか迷いました。)
しかし、甲子園の楽しみはそれだけではありません!
吹奏楽の応援による「熱闘」ならぬ「熱奏」も、試合を大いに盛り上げています!
テレビで、甲子園での華やかな吹奏楽の演奏を目にしたことがある人は多いのではないでしょうか?
そんな色々な場で活躍して文化部の花形ともいえる吹奏楽部。
ネット上でも吹奏楽に関するブログや記事が多く書かれ、吹奏楽部ネタに関して目にすることも多いと思います。
しかし、その一方で、客観的な裏付けをもとに書かれた吹奏楽部の記事は意外と少ないと思われます。
そこで、今回は吹奏楽部に関するアンケートを実施して吹奏楽部の実態に迫ってみました!
調査は、前回と同じく楽器経験者が多く音楽に詳しい当社の従業員で行い
10代~50代の480 名(吹奏楽部経験者 225 名・吹奏楽部未経験者 255 名)を対象としています。(2019年7月実施)。
吹奏楽部関連のディープなネタも取り上げたので、皆さんの周りにいる吹奏楽部経験者の方と一緒に盛り上がっていただけたらと思います!
【1】吹奏楽部に対するイメージ、未経験者から見ると「地味」だが、実は「活動的」!
Q.吹奏楽部に対するイメージ
吹奏楽部のイメージは「女子が多い」「文化系だが体育会系に近い雰囲気」「協調性を重視する」が上位となりました。
これは、一般的な吹奏楽部のイメージに近く、納得のいく結果ではないでしょうか?
ただし、部員のイメージを経験有無で見てみると「メガネ率が高い」「真面目で固い人が多い」「地味である」「おとなしい人が多い」は未経験者が高くなっていますが
「みんなで演奏するのが楽しそう」「変わり者が多い」「自己主張が強い人が多い」「にぎやかな人が多い」は経験者が未経験者より高くなっています。
未経験者にとって吹奏楽部は地味な人が多いイメージがあるようですが、実は経験者から見ると、活動的な人が多くなっています。
すみません!私も地味な印象を持っていました・・・。しかし、考えてみると色々な大会や演奏会で活動することが多いと思いますので、活動的な人が多いのは当然だといえるかもしれませんね。
「部員の男女の仲が良い」「異性と仲良くなりやすい」も経験者の方が、高くなっています。未経験者としては、うらやましいですね・・・。
このように経験者と未経験者でギャップがある点は面白い結果だと思います。
【2】「金賞が2 種類」?「トレーニングは運動部並み」!「『宝島』等タイトルを見ると泣けてくる」あなたが知らない吹奏楽部「あるある」とは・・・
Q.吹奏楽部あるあるについて
続いて、吹奏楽部にありがちなトピックスを吹奏楽部経験者(225 名)に聞いたところ「金賞にも2 種類ある(「次の大会に行ける金賞」と「その大会で終了する金賞」)」がトップとなりました。
金賞が2 種類あるというのは、知らなかった方が多いのではないでしょうか?
当社スタッフの吹奏楽部経験者によると同じ金賞でもかなり大きな差があるとのことで、吹奏楽部員は、この点にかなりこだわっているようです。
次に、「上下関係は体育会系並み」「走り込みや筋力トレーニングが運動部並み」といった“文化系なのに体育会系に近い”という項目が2 位と3 位になりました。
そういえば、吹奏楽部の人って運動会の部活対抗リレーでも結構活躍していたような・・・。
また、「『宝島』『エル・クンバンチェロ』『アルメニアン・ダンスPart1』等のタイトルをみると泣けてくる」といった項目が4 位となっています。
う〜ん。このあたりは未経験者の私にはよく分かりません!でも、経験者の方たちには、これらの曲はかなり思い入れがあるようです。
【3】モテそうなパートは「サックス」「フルート」「トランペット」!
Q.モテそうなパートについて
皆さん、吹奏楽でどのパートがモテるか気になりませんか?
音楽はモテることが目的ではありませんが、やはり、本音としてはどのパートがモテるか気になるはず!
そこで、経験者・未経験者別にモテそうなパートを聞いてみました。
その結果、トップは、「サックス」になりました。やはり、「サックス」は吹奏楽の花形といえると思います。
ただし、経験者・未経験者で差が出ており、経験者の方が低くなっています。
未経験者にとって「サックス」は華やかなイメージが強いことから、高くなっている可能性がありますが、実情としては、イメージ程、華やかではないのかもしれません。
一方、2位の「フルート」では逆に経験者の方が高くなっています。経験者にとって「フルート」は花形的なポジションと考えられている可能性があります。
続いて「トランペット」「パーカッション」と比較的華やかなパートが上位になるという結果になりました。
【4】各楽器パートのイメージ
Q.各楽器パートのイメージについて
引き続き、主要パート12の楽器別にどのようなイメージを持っているかを調べてみました。
結果は以下の通りです!
|
イメージ① |
イメージ② |
イメージ③ |
フルート |
上品 |
落ち着いている |
カッコ良い(かわいい) |
サックス |
目立ちたがり屋 |
よくしゃべる |
カッコ良い(かわいい) |
トランペット |
目立ちたがり屋 |
自己主張が強い |
よくしゃべる |
クラリネット |
しっかりしている |
真面目 |
性格が良い |
ファゴット |
変わり者が多い |
地味・おとなしい |
落ち着いている |
オーボエ |
センスがある |
変わり者が多い |
地味・おとなしい |
トロンボーン |
元気 |
性格が良い |
変わり者が多い |
チューバ |
性格が良い |
落ち着いている |
地味・おとなしい |
ユーフォニアム |
性格が良い |
落ち着いている |
地味・おとなしい |
ホルン |
性格が良い |
真面目 |
地味・おとなしい |
コントラバス |
冷静 |
性格が良い |
真面目 |
パーカッション |
元気 |
よくしゃべる |
変わり者が多い |
傾向がはっきりと分かれていますね。
先ほどのモテるパートで上位だった「サックス」「トランペット」は「目立ちたがり屋」「よくしゃべる」が高くなっていますが、「チューバ」「ユーフォニアム」「ホルン」は「性格が良い」「落ち着いている」「地味・おとなしい」となっています。
この表をさらに詳しくしたグラフを「フルート」「サックス」「クラリネット」「ユーフォニアム」「コントラバス」「パーカッション」で見てみましょう。
「フルート」は「上品」が飛び抜けて高くなっています。やはり、吹奏楽部では特別なイメージを持たれているようです。
「サックス」は「目立ちたがり屋」「よくしゃべる」「カッコ良い(かわいい)」「自己主張が強い」が高くなりました。
「サックス」はやはり花形なので吹奏楽部でも性格的に活発な人が担当することが多いかもしれません。
「クラリネット」は、「しっかりしている」「真面目」が高くなっています。
派手ではありませんが、しっかりと吹奏楽部を支えている様子が伺えます。
続いて、「ユーフォニアム」です。「ユーフォニアム」を演奏する女子高生が主人公の小説・アニメが話題になり、ここ数年クローズアップされている楽器でもあります。
「性格が良い」「地味・おとなしい」「落ち着いている」が高くなり、「サックス」等とは全く異なる傾向がこの図からも分かります。
派手ではないですが、「ええ子や・・・」(関西弁)としみじみと言われるタイプかもしれません。
ちなみに、ここでは出していませんが、「チューバ」や「ホルン」もほぼ同じ傾向となっています。
次は「コントラバス」です。「冷静」が高く、他と異なる独特のポジションがイメージできて面白いと思います。
前面には出ないですが、後ろで冷静に演奏しているイメージでしょうか?低音のどっしりした楽器なので、こういったイメージになるかもしれません。
最後は「パーカッション」です。「パーカッション」の特徴はとにかく「元気」で「よくしゃべる」になります!
「変わり者が多い」も高くなっていますね・・・。吹奏楽部では、盛り上げ役なのかもしれません。
以上、いかがだったでしょうか?吹奏楽部といっても、ひとくくりではなく、パートごとに色々な特徴があり奥が深い世界だということが今回の結果から分かりました。
次回も音楽に関するアンケートを行い、調査結果による様々なトピックスをブログで公表していく予定です。お楽しみに!