島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

2019年春 弦楽器フランス&イタリア買い付けレポート Part5

皆さま、Bonjorno!!
グランフロント大阪店店長の古西です。
本日よりクレモナ入りするシマムラストリングス秋葉原店店長の糸山と私は、クレモナ入りの前に是非お会いしたい方がいるため、先にブレシア入りを敢行。
ブレシアは、イタリア共和国ロンバルディア州にある都市で、その周辺地域を含む人口は約20万人。ロンバルディア州では2番目に人口の多い都市であります。
サッカーでも有名なブレシアは、かの有名なロベルト・バッジョ氏も現役最後に所属していたチームでもあります。

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サッカーの話題はさておき、今回のブレシアでの目的は、Fillippo Fasser(フィリッポ、・ファッサー)氏の工房を訪れるためです!
ブレシアのfantasista、ファッサー氏の作品は数々のプロフェショナルプレイヤーに愛用されており、今ではオーダーして4年待ちという状況です。

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ファッサー氏は、Gasparo da Salò,(ガスパロ・ダ・サロ)やGiovanni Paolo Maggini(ジョヴァンニ・パオロ・マッジーニ)といったブレシア派と呼ばれる楽器製作に陶酔している、数少ない製作家です。
中でも、彼の製作するヴィオラには世界一流のプレーヤー達が魅了されており、クラシック音楽界の第1線で活躍する多くの音楽家達によって愛用されております。

工房ではファッサー氏の楽器を愛用するプロフェッショナル・プレイヤーの写真がずらり。
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2008年VSA(バイオリン・ソサエティ・オブ・アメリカ)コンペティション ヴィオラ部門においてシルバーメダルを受賞。

主な使用アーティスト: Yuri Bashmet, Luca Ranieri, Moshe Friedman, Danilo Rossiほか多数。
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今回は挨拶とオーダーしているチェロの状況を伺う程度でしたが、工房に入ると気になるチェロが。
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チェリスト、Antonio Meneses氏が愛用している、2012年製のファッサー氏のチェロです。
このジョバンニ・パオロ・マッジー二モデルは、なんと現在とあるチェリストの意向により委託販売中との事です。
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何とも言えない異彩を放ったチェロであり、品格が備わり、非常に惹きつけられる風貌です。では早速選定開始です。
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正直一言、、、、驚愕です。
活字にするのが難しいほど、なかなか出会うことのできない特別なサウンド。
価格も勿論高額ではありますが、新作のチェロとしては世界最高峰の素晴らしいチェロです。
やはり素晴らしい楽器に出会うとなかなか手放せません。長い時間ファッサー氏のプライベートホールで堪能させていただきました。

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モデルであるジョバンニ・パオロ・マッジー二はストラディバリウスやガルネリに大きな影響を与えた、楽器製作の歴史において重要な人物です。

ダブルパーフリングが魅力的ですね。
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今回は長い時間吟味した結果、このコンテンポラリー最高峰のチェロを、日本の皆さまへご紹介することにしました。

Filippo Fasser, Italy - Brescia, 2012, Violoncello Model ; Giovanni Paolo Maggini
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上質なチェロをお探しの方、ご興味のある方は是非お問い合わせください。

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ファッサー氏については、過去の訪問時のブログもご覧ください。

ブレシアをあとにし、向かったのは楽器の聖地クレモナ。
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到着後、久々のクレモナの空気を感じながら、街並みを横目に、チェックインを済ませた我々は、ヴァイオリニスト:坂本瑠美さんと合流をしアトリエへ。
onedayonemusic11.wixsite.com

イタリアでのコンサート&マスタークラスの為、ボローニャを訪れておられるそうで本日はご一緒に工房を訪問です!
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まず1件目はValerio Ferron(ヴァレリオ・フェロン)氏です。
フェロン氏は、クレモナのバイオリン製作学校を卒業後、いくつかの名工のもとで学び自らのスタイルを完成させ、弱冠24歳でイタリア国内のコンクールで3冠を獲得し成功を手にしています。
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  • 2010年 Pisogne楽器製作コンクール バイオリン部門 第1位および音響特別賞受賞
  • 2011年 Pisogne楽器製作コンクール ヴィオラ部門 第1位
  • 2011年 Pisogne楽器製作コンクール チェロ部門 第1位

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フェロン氏のバイオリンは、アジアでは当社がはじめて仕入れを行い話題となりました。
今回は以前よりオーダーしておりました、ガルネリ・デル・ジェス1740年製作"Ysaye"(イザイ)モデルを選定に訪れました。

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ガルネリ・デル・ジェス1740年製作"Ysaye"(イザイ)は、1896年よりベルギーのヴィルトーゾEugene Ysaye(ウジェーヌ・イザイ 1858年生-1931年没)によって演奏されておりました名品です。
イザイはこの名器の中に小さなラベルを貼り、"Ce DEL Jesus fut le fidele compagnone de ma vie"(このデル・ジェスは私の生涯の良き伴侶であった。)とフランス語で書き残しています。
その後も、数々の名人によって使用され、-1998年-2001年 Isaac Stern(アイザック・スターン 1920年生-2001年没)-2003年-2009年 Pinchas Zukerman(ピンカス・ズーカーマン)-2010年-Sergey Khachatryan(セルゲイ・ハチャトゥリアン)・・・と、錚々たる面々によって演奏されている名器です。

なんと、今回は我々が入手したこの作品を、チューリッヒ歌劇場のコンサートマスターの方に演奏して頂いた動画が公開されております!是非、ご覧ください。

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じっくり選定をさせていただき、演奏者にとって重要な、より音つくりの可能性を広げてくれる1本を選定することができました。

Valerio Ferron, Italy - Cremona, 2019, Model; Guarneri del Gesu 1740 "Ysaye"

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表板
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美しい1枚板の裏板です!

過去に訪問した際のブログも是非ご覧下さい。

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選定後は奥様のアレクサンドラさんとも一緒に皆で食事に。相変わらず結構なボリュームです!
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次にに訪れたのはアンドレア・シュッツ氏のアトリエです。
シュッツ氏とはかれこれ15年近いお付き合いとなります。
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アトリエに入ると、私たちの目的をすでに熟知いただいており、多数楽器を揃えていただいておりました。
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今回はマエストロのもとで研磨を積む方々の、バイオリン、チェロをじっくり選定させていただきました。
なかなか仕入れることが難しいチェロですが、いつもながら確かな技術と、クオリティーを提供してくれます。
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重厚な低音から落ち着いた高音域まで、非常にクオリティーの高いチェロを仕入れることができました。それではご紹介です。

Andrea Solzi、Italy - Cremona, 2019 Violoncello

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Andrea Solzi チェロの表板
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Andrea Solzi チェロの裏板
続いてバイオリンの選定です。毎回Diego Plaza氏のバイオリンは人気でありすぐにSold Outですが、今回も期待を膨らませ選定です。私が隣でコンクール受賞作品である、コントラバスに惚れ込んでいる間、隣で糸山が「このバイオリン凄い!」と一言!
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Diego Plaza氏は毎回素晴らしバイオリンを仕入れることができていますが、今回のバイオリンは更にクオリティーが増しています!
抜群の音量感と伸びやかな中高音域。どれをとっても満足の逸品です。

Diego Plaza, Italy - Cremona, 2019

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Diego Plaza, Italy - Cremona, 2019 ヴァイオリンの表板
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Diego Plaza, Italy - Cremona, 2019 ヴァイオリンの裏板
更に3名の素晴らしい製作家のバイオリンも仕入れることができました!!
ご紹介致します!

Andrea Solzi, Italy - Cremona, 2019

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Andrea Solzi, Italy - Cremona, 2019 ヴァイオリンの表板
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Andrea Solzi, Italy - Cremona, 2019 ヴァイオリンの裏板

Lorenzo Locatelli, Italy - Cremona, 2019

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Lorenzo Locattelli, Italy - Cremona, 2019 ヴァイオリンの表板
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Lorenzo Locattelli, Italy - Cremona, 2019 ヴァイオリンの裏板

Luca Maria Parlato, Italy - Cremona, 2019

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Luca Maria Parlato, Italy - Cremona, 2019 ヴァイオリンの表板
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Luca Maria Parlato, Italy - Cremona, 2019 ヴァイオリンの裏板

ここまで1本1本検品も含めて細かく確認しながら、長時間選定させていただき満足のいく仕入れができた我々は、少し休憩をとりながら最終チェックを行い一息。

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シュッツ氏の若かりし頃の写真を眺めながら周囲を見渡すと、マエストロがおもむろにチェロを我々の前に持ってきてくださり、いきなりクイズの出題です!
シュッツ氏:「さて、このチェロは何でしょう??」
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糸山&古西:「・・・・・・・・・・??」
一先ずオーラをまとっていることは確認できましたが、、、、さてどういったチェロなのか。見た目は非常に奥ゆかしく、保存状態も非常に良い逸品です。いろんな製作家を口にしてみましたが、、、、あたりません。マエストロそろそろ教えてください~!
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シュッツ氏:「 Vuillaume 」
なんと!!!あのヴィヨームですか!?私はイタリアの新バイオリン博物館Museno del Violinoでしたかお目にかかったことがありません。どんな音がするのか。糸山と私は興味津々です。
マエストロが我々を察していただいたのかタイミングよく弾いてみる?とのことで、早速試奏させていただきました。
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Super Deep Sound !!!

流石の音色に感心しきりの糸山と私はヴィヨームの音色に引き込まれていきます。
やはり気になるのは、、、、一応どのぐらいのお値段か伺ってみますと、マエストロから納得のお値段の返答が(汗)
仕入れることはできませんが、ご興味のある方是非お問い合わせくださいませ。
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クレモナでの濃密な時間が終了し、すっかり日も暮れ、夕食をとりながら明日への英気を養います!今回は糸山も私もパスタずくしです。
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それでは次回はクレモナ最終日です!
Ciao!!

今回買い付けた楽器は、楽器フェスタでお披露目します

今回マイスター茂木が買い付けを行った楽器は、5月〜7月各地(大阪・横浜みなとみらい・名古屋みなとアクルス・イオンレイクタウン・仙台泉・広島・南船橋・札幌クラシック)の島村楽器で開催される、島村楽器楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
順次情報を公開致しますので、楽器フェスタページもあわせてご覧ください。

www.shimamura.co.jp

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今回のレポートと同時進行で買付模様だけでなく、楽器に関する様々な情報をお伝えしていきたいと思いますので、是非フォローをよろしくお願い致します!
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2019年春 弦楽器フランス&イタリア買い付けレポート Part4

皆さま、Bonjorno‼︎
グランフロント大阪店店長の古西です。
4日目はイタリアです!フランスの買い付けの日々を整理しながら、フランスに別れを告げるべくシャルル・ド・ゴール空港へ。
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この日の目的地はイタリア・パドヴァ!
シャルル・ド・ゴール空港から待ち時間を含め10時間の移動です!
まずはイタリア・マルペンサ空港へ。
そこから電車に乗ってミラノ中央駅へと向かいます。そして、いざパドヴァへ!
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パドヴァは、ヨーロッパ最古の大学のひとつであるパドヴァ大学や世界遺産の植物園がある街です。
現在旧市街に残る建物の多くは、この全盛期に建てられたものが主になります。
サンタントニオ聖堂やスクロヴェーニ礼拝堂など中世を感じることができる建物が多数あり、一度はゆっくり感じてみたいものですね!

まず1件目は巨匠・パトリック・ショー氏の工房へ

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早朝フランスから移動のため、夜7時の訪問となりました・・・。
パトリック氏はクレモナのバイオリン製作学校を卒業後、巨匠モラッシー氏の元で研鑽を積みその後、Cremonaに自身の工房を設け独立。
1991年よりRomeへ工房を移し、1998年からはPadovaへ移し、おもにプロフェッショナル・プレーヤー向けの楽器製作を行っています。
2004年ドイツ:フライブルグで開催された「ヤコブ・スタイナー楽器製作コンペティション」バイオリン部門において金賞を受賞。
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同氏の作品は、イタリア・フランス・ドイツ・オーストリア・カナダなどで人気を博し、ベルリン・フィルハーモニー・オーケストラ、カメラータ・ザルツブルグ、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管楽団、パドヴァ・ヴェネト管楽団、ミラノスカラ座フィルハーモニー管楽団、RAI国立交響楽団、ローマ・イタリア放送交響楽団などの有名オーケストラのメンバーが愛用しております。
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パトリック氏は自身のWEBSITEを作らず、さらに宣伝やプロモーション、広告活動など一切行っていないことから、この名匠の存在はプロフェショナル・プレーヤーの間で噂となり、知る人ぞ知る巨匠として、名器が生み出されています。
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今回の訪問は、お客様よりご依頼頂いているヴァイオリン1挺の選定がメインでした。
そのほか、バイオリン含めヴィオラ、チェロなどパトリックの名器を試奏させて頂きます。
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今回、オーダー頂いたお客様の為に選定させて頂いた楽器はこちらです!

Patrick Seaux, Italy - Padova, 2005 Model; Antoniazzi × Antonio Stradivar

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Patrick Seaux, Italy - Padova, 2005 Model; Antoniazzi × Antonio Stradivari
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Patrick Seaux, Italy - Padova, 2005 Model; Antoniazzi × Antonio Stradivari
隠れた巨匠:パトリック・ショー氏の2005年作品。熟成された木材から溢れ出すフルボディの音色は、ヴェネト州のヴィンテージ赤ワインのよう。
音色に様々なアロマが複雑に溶け合う作品です。
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買付予算の都合上(笑)、展示会用の商材として選定することはできなかったのですが、もしPatrick Seaux氏の作品について気になる方がいらっしゃいましたら、是非!お気軽にお問い合わせくださいませ。

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パトリックは約3年入退院を繰り返しておりましたが、見事に復活しました!

ジョバンニ・ラッザーロ氏

次に向かったのは、オーダーしていたバイオリンが仕上がったとのことで、確認のためジョバンニ・ラッザーロ氏のもとへ。
この時点で既に夜9時でした。遅くまでまってて下さったラッザーロ氏に感謝です。
さて、ラッザーロ氏のアトリエにはたくさんの絵が飾られていて、そのうちの1枚には演奏家など、訪れた記念にこの絵にサインを残しており、ちゃっかり私も記載してきました。
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ラッザーロ氏はRiccardo Bergonzi氏、Giancarlo Guicciardi氏の元で製作技術を高め、その後、主にニューヨークの優秀な修復家の元でレストレーションの技術を習得。
ラッザーロ氏の製作する楽器は、プロフェショナル・プレーヤーの元、イタリアの主要なコンサートホール、クァルテット、アンサンブルやオーケストラなどで使用されております。
是非過去のラッザーロ氏訪問のブログもご覧いただければと思います。


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今回確認させていただいたバイオリンは、想像以上のパーフェクトな仕上がりでした。皆さまご期待ください!
では、ご紹介します。

Giovanni Lazzaro, Padova-Italy 2018, Stradivarius model 1705

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Giovanni Lazzaro, Padova-Italy 2018, Stradivarius model 1705
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Giovanni Lazzaro, Padova-Italy 2018, Stradivarius model 1705
年2,3挺しか作らないラッザーロ氏の傑作、Antinio Stradivari 1705年モデル。
この楽器は新イタリア合奏団のコンサートマスターGlauco Bertagnin(グラウコ・ベルタニン)氏にも製作しており、弊社でも図々しく同じモデルをオーダーさせて頂いた次第です。
精巧なクラフトワーク、曇りのない輝かしいニス、もはやヴェネツィアン・スクールを代表する芸術作品。是非、ヴィヴァルディやJ.S.バッハなどを奏でて頂きたいヴァイオリンです。
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夕食はからすみのボンゴレスパゲッティを頂きました!
次回はクレモナ編です!
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それでは、今日はこの辺で。Ciao!

今回買い付けた楽器は、楽器フェスタでお披露目します

今回マイスター茂木が買い付けを行った楽器は、5月〜7月各地(大阪・横浜みなとみらい・名古屋みなとアクルス・イオンレイクタウン・仙台泉・広島・南船橋・札幌クラシック)の島村楽器で開催される、島村楽器楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
順次情報を公開致しますので、楽器フェスタページもあわせてご覧ください。

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2019年春 弦楽器フランス&イタリア買い付けレポート Part3

みなさま、Bonjour‼︎
グランフロント大阪店、店長の古西です。
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フランス3日目はリヨンです!
リヨンはローヌ川とソーヌ川の合流点に位置しており、円形のローマ劇場、旧市街にある中世やルネッサンス時代の建築、半島のプレスクイルにあるモダンなコンフリュアンス地区などがこの街の 2,000 年の歴史が物語っています。
各所にあるトラブールと呼ばれる建物内の通路がリヨン歴史地区とラクロワルースの丘をつないでいます。
そして何より美食の街として有名ですね!
本日もハードスケジュールで、美食にありつけるのかどうか、、、はさておき、リヨンにて本日も極上の楽器に出会うべく出発です!

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パリより電車に揺られ、リヨンに到着。
2時間はあっという間です。到着後すぐさまホテルにチェックインし、いざリヨンの街へ!

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まず1件目は昨年のVSAの受賞で話題のDavid Leonard Wiedmerの工房を訪れました。

仕上がったばかりのGuarneri del Gesu 1742年"Dushkin"のモデルを拝見。
噂に違わぬ素晴らしいヴァイオリンでした。
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今回、幸運にも日本で初めてオーダーさせて頂くことになり、入荷は2023年(!!!!?)を予定です。
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訪問時にヒアリングできた彼の詳細な凄技テクニックについては、また4年後にお話しすることにしましょう!
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続いては、Christian Charlemagne Luthierへ。お目当てはモダンチェロです。
初めての訪問にも関わらず、こちらの要望にお応えいただき、選定開始。
まずびっくりしたのは、状態の良さです。常に音質が最高の逸品であっても、状態に難ありなのがモダンチェロでありますが、今回確認できたチェロは、非常に素晴らしいコンディションです‼︎

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Violoncello; Modern French Cello, France - Paris, ca1880

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Violoncello; Modern French Cello, France - Paris, ca1880
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Violoncello; Modern French Cello, France - Paris, ca1880
弾き手の引き出しをいくつも増やしてくれる柔らかな音色に、膨よかで豊かな音量が魅力のモダンチェロ。
音もコンディションも、パーフェクト!! クリスチャン一押しのモダンチェロです。

Violoncello; Laberte Humbert, France - Mirecourt, 1924

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Violoncello; Laberte Humbert, France - Mirecourt, 1924
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Violoncello; Laberte Humbert, France - Mirecourt, 1924
ラベルテと言えば昔の量産メーカーのイメージが先行しがちですが、20世紀初期にはGeorges Apparut、Charles Brugere、Joseph Aubry、Camille Poirsonらの手によって、世界屈指のプロダクションチームが結成されておりました。

この作品は、正にその時代に製作された"Highest Class"の逸品で、現代に至る今もディープな低音とベルカントな高音が備わった絶品サウンドをお楽しみ頂けます。
コンディションは世界中どこを探してもでも類をみない素晴らしい状態です。

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その後は、Christianの工房を見せていただきました。
今回はご本人の楽器はないとのことで拝見出来なかったのですが、ビオラを現在製作中とのこと。アマティモデルのそのビオラは製作工程にも非常にこだわりがあり、仕上がりが楽しみな逸品です。

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次はこちらからの要望を細かく伝え、今回以上の選定が可能になりそうです‼︎
次回のChristianの元での買い付けも期待してください。

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次に訪れたのは、Frank Daguin氏の工房です。

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実はこの日は土曜日で、お昼からお店を閉めるところが多く、今回はわざわざ工房を開けていただき、対応いただきました。Merci!!
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迎えてくれたのは、Franck Daguinの娘、Alice Daguinさんです。
非常にチャーミングな彼女は、父親の伝統的かつ、オリジナルクオリティを継承し、素晴らしい弓を製作されています。
今回は非常に運が良く、選定に十分な弓を揃えていただきました。
お父さんの弓と合わせて早速選定です!
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Franck Daguin氏は18歳よりJ.Schmittの元で弓製作を学び、その後、Daniel Scafflと働いた後に、自身の工房をリヨンに開いています。
数多くの一流プレイヤーのオールド弓の修復、修理など経て、現代の世界最高の弓製作家の1人として認められております。 

  • 1991年  Mention Speciale Paris
  • 1992年  Grand Prix des Metiers d Art Lyon
  • 2004年 Mention Speciale Paris

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入念に選定しながら、フェルナンブーコの材質チェックも欠かさず、見極めていきます。
非常に力強く、しなやかなこの弓は流石巨匠と言ったハイクオリティです。フェルナンブーコ材も極上で、思わず興奮を抑えられない逸品に出会えることができました!

Franck Daguin, France - Lyon, 2018

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Franck Daguin, France - Lyon, 2018
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Franck Daguin, France - Lyon, 2018

また、Aliceの弓も選定して1本購入することができています!

Alice Daguin, France - Lyon, 2018

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Alice Daguin, France - Lyon, 2018
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Alice Daguin, France - Lyon, 2018
その後は、工房を見せていただき、非公開の諸々を伺い、貴重な資料も見せていただきました。
リヨンの名弓、皆さん是非一度お試していただければと思います!
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お昼はとっくに過ぎており、夕方になっている事を忘れて買い付けに没頭していた我々ですが、ここで一息。
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次のアトリエの目的を確認し、いざLaurent Vallee Luthierへ。
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目的はお手頃な価格のモダンフレンチバイオリンです。
しかし、今回は残念な事に希望するバイオリンを買い付けることができず、次の目的地Alexander Snitkovski Luthierのもとへ。

Alexander Snitkovski Luthier

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お洒落なオブジェと、店内の高級感が物語るように、こちらは上質なモダン、オールドフレンチの専門店です。

出迎えていただいた方は、Demitri Hoffman。
Kalaidos Musikhochschuleに所属していた、プロフェショナルバイオリニストです。
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こちらの要望を伝え、用意される楽器の音色は、どれをとっても上質な音色であり、素晴らしいの一言です。
流石プロ奏者の選ぶバイオリンです。
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その中でもいくつか候補に上がり、かなり試行錯誤しながら検品。
非常に日本に持ち帰りたいバイオリンが多数ありましたが、寸法、コンディション全てを確認し、今回は買い付けを断念。
しかし、またLyonの訪問時にお会いするお約束をして、良いリレーションシップを築くことが出来ました。
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3日目もあっという間の1日であり、初のリヨンを無事終えることができました。Merci!!
さぁ、4日目はイタリアです!イタリアでも多数の製作家とお会い出来る予定ですので、ご期待ください!

今回買い付けた楽器は、楽器フェスタでお披露目します

今回マイスター茂木が買い付けを行った楽器は、5月〜7月各地(大阪・横浜みなとみらい・名古屋みなとアクルス・イオンレイクタウン・仙台泉・広島・南船橋・札幌クラシック)の島村楽器で開催される、島村楽器楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
順次情報を公開致しますので、楽器フェスタページもあわせてご覧ください。

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今回のレポートと同時進行で買付模様だけでなく、楽器に関する様々な情報をお伝えしていきたいと思いますので、是非フォローをよろしくお願い致します!
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2019年春 弦楽器フランス&イタリア買い付けレポート Part2

皆さま、Bonjour‼︎
グランフロント大阪店、店長の古西です。
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本日もパリを中心に時間が許す限り、訪問したいと思います。
とその前に、まずは朝食を♪

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街のブーランジェリーで出来立てのクロワッサンとパン・ドゥ・ショコラでエネルギーチャージしました。
Rue de Rome通りを離れ、まず最初に訪れた素晴らしい製作家をご紹介致します。

Emmanuel Carlier

買い付けブログではもう既にお馴染みの弓職人、ムッシュ・エマニュエル・カリエール氏です!
カリエール氏については、数年前のブログで紹介しています。

カリエールの弓は、全て1人でパーツから手作りで行っています。
数年間の楽器と弓製作の修行を経て、ベルギー・ブリュッセルの巨匠、ピエール・ギョーム氏のもとで、弓製作のアシスタントを務めながら、弓の修理とオールドボウの造詣を深め、自身のスタイルを固めてゆきました。
今回は秋のフェスタに向けて、バイオリン弓とチェロ弓の"Gold Edition"のオーダーと、カリエールを日本に招いてのイベントの打ち合わせを行いました。
詳細はまた後日改めて。是非お楽しみに!

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Emmanuel Carlier(右)とSimon Guillaume(左)と一緒に記念写真。
次に訪れたのは、昨日に引き続きRue de Romeの楽器街にある、サンドリーヌ・ラファンのアトリエへ。本日のお目当はオールドボウです。
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Sandrine Raffinアトリエの前で。
今回はCharles Nicolas Bazin、Emile Ouchardなど皆さまに見ていただきたいオールドボウが多数ありましたが、入念に選定を重ね、こちらの弓に決まりました。

Charles Nicolas Bazin, France - Mirecourt, 1890 Certificate: J.F.Raffin

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Charles Nicolas Bazin, France - Mirecourt, 1890 Certificate: J.F.Raffin
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Charles Nicolas Bazin, France - Mirecourt, 1890 Certificate: J.F.Raffin
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Charles Nicolas Bazin, France - Mirecourt, 1890 Certificate: J.F.Raffin
上質なフェルナンブーコを使用したこの作品は、むだな力を要せず、滑らかに弾くことができ、細やかな音のニュアンスまで作り込むことが出来る表現力豊かな弓です。

次は、Guy &Francesco Coquozへ

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こちらは非常に良質なバイオリンやチェロ、弓が揃っており、フランスの新作バイオリンからオールドバイオリン、またモダンチェロまで、入念に選定をしましたが、なかなか決めきれず、一先ずステイし次の目的地へ。

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音は良くても、サイズやコンディション等、販売後にお客様にご迷惑をおかけしない商品を選定するのが大事です。
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特に、チェロはサイズが大きい為に古い楽器ほど状態がちょっと・・・というのは当たり前。必然的に、選ぶ幅が狭くなります。

次の訪問先は、Pierre  Caradot‼︎

お目当は、Christoph Schaefferの弓となります。
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Christoph Schaefferの弓がワッショイと出てきました!
オールドフレンチボウ最後の巨匠、Emile Ouchardより材料を譲り受けた後継者とされる、現代最高のフレンチ弓職人のひとりChristoph Schaefferの弓を選定してきました。
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弓はじっくり見て選ぶだけでなく、1本1本その弾き心地も選定します!
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選定でお借りした楽器は、数千万円は当たり前にするフランス製オールドヴァイオリンでした!汗
今回も多数用意いただき、いざ選定へ。その中でもに吸い付くような抜群の弾き心地、そして愛器を次のステージへ運んでくれるかのような、引き出しの数々を弾き手に与えくれるChristoph Schaefferの弓を今回も買い付けることができました。

Violin Bow; Christoph Schaeffer, France - Avignon, 2019

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Violin Bow; Christoph Schaeffer, France - Avignon, 2019
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Violin Bow; Christoph Schaeffer, France - Avignon, 2019

Violoncello Bow; Christoph Schaeffer, France - Avignon, 2019

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Violoncello Bow; Christoph Schaeffer, France - Avignon, 2019
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Violoncello Bow; Christoph Schaeffer, France - Avignon, 2019

次に訪れたのは、Hugues Paumier。

Hugues Paumier氏に迎えていただき、まずはお願いしていたJ.J.Millantの工房製のヴィオラ弓を確認。
世界最高の弓のエキスパートMillant工房は、フランス伝統的な弓作りを元に自分の個性を取り入れ、弓製作を行っていました。20世紀の弓製作の先駆者として、伝統あるフランスの弓製作を引継ぎ、多くのプロ奏者に愛用されています。1970年にはフランス最優秀職人賞を受賞しています。

Viola Bow; Jean-Jacques Millant Workshop

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Viola Bow; Jean-Jacques Millant Workshop
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Viola Bow; Jean-Jacques Millant Workshop

ヴィオラ弓を確認後は、モダンフレンチを入念に選定していきます。非常に良質なモダンフレンチが多数あり、どれを買い付けるか検討する中、まずは気になったバイオリンを全て、1本1本を細部まで検品していきます。どれだけ素晴らしい音質であっても、弊社の検品基準をクリアしなければ仕入れることはありません。
そんな中、やっと1本モダンフレンチに出会うことができました。

Charles Jean Baptiste Collin-Mezin fils, 1902 France - Paris, Certificate; Hugues Paumier

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Charles Jean Baptiste Collin-Mezin fils, 1902 France Paris
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Charles Jean Baptiste Collin-Mezin fils, 1902 France Paris
              
こちらのバイオリンは、コランメザンの息子が製作したマスターバイオリンです。
コランメザンはこの時代のクラシック音楽界に大きな影響力を持っていた当時の多くのヴァイオリニストと親交があり、巨匠Joseph Joachimがロンドンのセントジェームズホールでコランメザンのヴァイオリンで演奏したり、Ernesto Camillo Sivoriには彼の師匠パガニーニが愛用したGuarneri del Gesu"Cannone"のコピー楽器をプレゼントするなど、様々な記録が残っています。またParis Exhibitionにて金賞・銀賞を獲得しています。
息子は父親の死後、Mirecourtで家族のワークショップを引き継ぎました。彼は父親のモデルを元に多くのバイオリンを製作しています。
この希少なバイオリンは、透明感のあるクリアな音色であり、かつパワフルな音色が特徴です。是非一度お試しいただければと思います。
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そして本日最後に訪れたのは、ジョセフィーヌ・トマショー(Josephine Thomachot
)です。
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Josephine Thomachot氏と筆者。
Josephineは2013年に父である現代の世界最高の巨匠である弓製作家Stephane Thomachotと一緒に弓作りを始めています。
彼女は更にバロック弓について知識を深めるために、米国マサチューセッツ州ボストンにあるBow Maker David Hawthorneのワークショップで地位を確率し、Arthur Dubroca et Alexandre Aumontと一緒にl'Atelier d'Arthurで仕事をしています。
2015年以来、JosephineはアイルランドのNoel BurkeとパリのEmmanuel Carlierの両方のワークショップで自分のスキルを磨きました。
2015年9月、Josephineは、イタリアのクレモナにあるAndy Limが主催する現代の象牙弓の展覧会 «Great Bow Makers of the 21st Century»の為の弓を製作しています。
彼女の弓も撮影され、2015年に出版された弓の実寸写真の Andy Lim’s groundbreaking bookに含まれています。

2016年、Josephineはアメリカで行われたVSAコンペティションに参加し、若くしてヴィオラ弓製作部門で賞を受賞しています。
今回は非常に恵まれており、ビオラとチェロの弓を選定することができ、非常に素晴らしい弓に出会うことができました。感無量です。

Viola Bow; Josephine Thomachot, France - Paris, 2019

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Viola Bow; Josephine Thomachot, France - Paris, 2019

Violoncello Bow; Josephine Thomachot, France - Paris, 2018

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Violoncello Bow; Josephine Thomachot, France - Paris, 2018
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Violoncello Bow; Josephine Thomachot, France - Paris, 2018
あの若さにしてこの精度、クオリティ。偉大な父:ステファン・トマショーより受け継いだ技術を見事に継承した、若きサラブレッドの登場に是非、最大の賛辞と祝福をお願い致します!

本日は朝から精力的に買い付けを行い、たくさんの素晴らしい製作家と出会うことができ、貴重な経験でありました。余韻に浸りながら岐路に着こうとしたしたその時、隣の糸山氏から「エッフェル塔行く?」、、、、すっかり忘れてました!!全く頭の中からその思考が消え去っていました!
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せっかく初めてパリにきたわけですので、疲れた体に鞭打って、駆け足で男二人でParisの名所巡りです。
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圧倒されつつ、歴史に浸りながら幸せをかみしめ、シャンゼリゼ通りを歩き、夕食へ。

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翌日のシャンゼリゼ通りは、大規模なデモがありとても歩ける状態ではなかったとか。
ポトフ専門店でやさしい味を堪能しながら明日の買い付けの打ち合わせを行いました。
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明日は初のリヨンへ!
それでは皆さん今日はこの辺で。Au revoir!

今回買い付けた楽器は、楽器フェスタでお披露目します

今回マイスター茂木が買い付けを行った楽器は、5月〜7月各地(大阪・横浜みなとみらい・名古屋みなとアクルス・イオンレイクタウン・仙台泉・広島・南船橋・札幌クラシック)の島村楽器で開催される、島村楽器楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
順次情報を公開致しますので、楽器フェスタページもあわせてご覧ください。

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ルシアー駒木のギターよもやま話 その91「PORNO GRAFFITTI 16thライヴサーキット“UNFADED”」

みなさんこんにちは!

花粉症が厳しい季節になりましたね、、、って書いた方がブログネタ的に良さそうですが、
甜茶による体質改善でなんと今年症状が出ていない!

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ルシアー駒木です。

結構な話題になっていましたので、こちらのルシ駒ブログは皆さん覚えてらっしゃいますよね。

そうです、ポルノグラフィティのギタリスト/新藤晴一さん&誰もが知る名ミュージシャンであり名プロデューサーでもある本間昭光さんが工房に来て下さったビッグニュースに加えて、お馴染みのギタリスト山口和也さんのJIMMYWALLACE関連動画をご紹介した回です。


このご縁から、なななんと!
先日大好評にて全日程を終えられたポルノグラフィティ「UNFADEDツアー」の輪の中に、ルシ駒、入れて頂きました!
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ハルイチさん有難うございます!

会場に入れて頂きました!
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ACCESS ALL AREA !!

そういえば、上記したブログや、その前後にハルイチさんや本間さん、山口さんがツイートして下さったりした事で、ポルノファンの中に私を認識して下さっていた方がいらっしゃって、会場で随分声をかけて頂きました。
有難うございました
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UNFADEDツアーは、全国10か所15公演のアリーナツアー、

過去様々なミュージシャンのツアーにギターの技術スタッフとして参加して参りましたので、現場の知り合いも少なくはないルシ駒ですが、今回は始めましての方ばかりの会場。どうしたら良いものか、、、と、思っていたのですが、
何と!本間昭光さんがアテンドして下さり、
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サウンドチェック~リハーサルまで、PA席からステージ上まで様々な場所でその音作りをしっかり拝見(拝聴!?)させて頂く事が出来ました。本間さん有難うございます!

※今回のブログに掲載の写真は、正式な掲載許可を頂いてブログ使用しております。転用などはご遠慮下さい!

会場独り占め。
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ステージ上はお見せできませんが、リハーサルで照明が変わると座席の色が何とも綺麗に、、、
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そして、この画像は希少ですよ!リハ中にステージ上でのサウンドも確認させて頂いたのですが、

ファンの皆さんの間でも話題になっている、期待のVタイプ!!
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素晴らしいサウンドです!

そしてここで大きな出来事が!
サウンドチェックで、先日工房で選定したVタイプに加えて、LPJrタイプもなんとそのままリハで確認!
ステージの本番機材でサウンドチェック!
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その場で当日からの本番採用が決定!!

やりました!
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そして本番!!
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メチャカッコいい!!

ハルイチさん華がありますからね、Vシェイプがより映えますね!!
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バンドメンバーの皆さんにもご挨拶。
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左から、NangChangさん、スティング宮本さん、私ルシ駒、皆川真人さん、Tasukuさん、野崎真助さん。
本当に素晴らしい演奏でした。そして皆さん超イイ人!


という事で、現在2本のJIMMYを使って頂いております。
これからもメンテや改造でご協力させて頂きます。
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ねえねえ皆さん、
ハルイチさんと同じ仕様のJIMMY、入手できるって言ったら、皆さん、どうします?
フフフ、大変な争奪戦になりそうだ。

色々楽しみです。
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ルシアー駒木でした!

その他の「ルシアー駒木のギターよもやま話」を読みたい場合はこちら!

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