島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

2018年春 マイスター茂木のヨーロッパ買付日記 その4 <イタリア編-4>

皆さま、ぼんじょるの!
マイスター茂木(もてき)です。
クレモナ郊外にあるマエストロの自宅へ車で連れて行ってもらいました、沿道の畑は見渡す限り雪!雪!雪!
こんなに大雪が降ったのはこ珍しいそうです。

f:id:shimastaff-03:20180428194121j:plain
タディオリさんの自宅兼工房は、クレモナ中心街から車でおよそ20分。いつもお迎えにきて下さります♪
という訳で、本日最後の訪問は、当社が日本で専属販売契約を締結をしております、マエストロ・タディオリ氏の工房&自宅にお邪魔です。
f:id:shimastaff-03:20180428194128j:plain


15年来のお付き合いのあるタディオリさんは、今や世界的にも有名な製作家として、数々の古い名器モデルを生み出し続けています。
今回は、私から特別な注文としてオーダーを出した、2挺のヴァイオリンの仕上がりを見に行きます。とても楽しみです!!
f:id:shimastaff-03:20180428194101j:plain


さっそく、工房で待っていたのはこの2本!!

f:id:shimastaff-03:20180428194135j:plain
Guarneri del Gesu 1743年"Il Cannone"のコピー(左)と、製作途中のNicolo Amati 1656 "King Louis XIV"のコピーモデル(右)

ガルネリ「カノン」と、製作途中のニコロ・アマティの装飾楽器です。
早く弾いてみたい衝動を抑えて、マエストロの説明をメモしてゆきます。
タディオリさんは、いつも同じものを製作コピーしている訳ではありません。毎年ちょっとした改良や修正&工夫を加え、実は毎年違った風合いや音の彩りがあるんです。(そう、ワインのように!)
f:id:shimastaff-03:20180428194214j:plain
このガルネリ・カノンモデルは、本物のカノンを管理し研究しているジェノバの製作家:アルベルト・ジョルダーノの詳細なデータ(厚みや膨らみも)を基に、コラボレーションして製作されたスペシャル・バージョンです。

アルベルト・ジョルダーノ氏による「カノンモデル」はこちらからチェック! ↓↓↓

2016年 アルベルト・ジョルダーノ工房訪問記
http://blog.shimamura.co.jp/entry/2016/10/13/100000:embed:

2017年 アルベルト・ジョルダーノ工房訪問記

ご覧ください、この風格!
f:id:shimastaff-03:20180520080900j:plainf:id:shimastaff-03:20180520080948j:plainf:id:shimastaff-03:20180520080954j:plainf:id:shimastaff-03:20180520080900j:plainf:id:shimastaff-03:20180520080936j:plainf:id:shimastaff-03:20180520080944j:plainf:id:shimastaff-03:20180520080941j:plainf:id:shimastaff-03:20180520080936j:plain
ペグボックス裏の紋章スタンプまで再現。
オールド楽器のような外観とシルバトーンの音色は新作楽器とは到底信じられません!!
f:id:shimastaff-03:20180520080746j:plain

紛れもなく、マエストロ・タディオリの代名詞的作品。

f:id:shimastaff-03:20180520081402j:plain
「僕の作品は、オーナーさんに沢山弾き倒してもらって、沢山触って汚して頂いて、それでようやく完成するんだ!」と熱く語るタディオリ氏。

この「Il Cannone」の実際のサウンドは、ヴァイオリニスト:井阪美恵さんのご協力によって動画撮影されています!是非!ご覧下さい♪
www.youtube.com

ヴァイオリニスト:井阪美恵 オフィシャルHP
www.mieisaka.com
※Maurizio Tadioli氏の本作「Il Cannone」は、本ブログ掲載前にご成約済みとなりました。予めご了承くださいませ。
尚、次回入荷のご予約も承っております。(11月の「2019楽器フェア」頃を予定しています。)詳細はお気軽にお問い合わせください。


さて・・・、もう1本のスペシャルな楽器は、もう、ホントに、ホントに、凄いんです。

f:id:shimastaff-03:20180428194228j:plain
途方もなく時間のかかる作業。(バイオリン2、3本分製作に匹敵する作業量です!)
フランス王の注文でニコロ・アマティが製作した装飾バイオリン。
この装飾は、単にペイントしているのではなく、何と、木を削って、掘って、墨を入れているんです。
その手間たるや・・・、私は同じ技術者として心からの敬意を表します。(もうクレモナに足を向けては眠れません!)


f:id:shimastaff-03:20180428194211j:plain
裏板メイプル材は、長年の秘蔵っ子であったストックを使用。Grazieマエストロ!
なんでもオリジナルには象嵌細工と共に、緑や赤のガラス(らしきもの、、正確には不明)が埋め込まれているとか、、これも見事に再現されます。
未だに解明されていない「神秘のベール」に包まれたその製作法に迫るマエストロ・タディオリ。あなたは、本当に只者ではありません。
ここからは、さらに製作が進んだ時の写真、そして製作完成後の写真を一部公開しちゃいます!
f:id:shimastaff-03:20180520083504j:plain
f:id:shimastaff-03:20180520083519j:plain
f:id:shimastaff-03:20180520083550j:plain
見てください、この見事なメープルの杢と象嵌細工!!!!Bravo!!!!!
f:id:shimastaff-03:20180520083610j:plain
f:id:shimastaff-03:20180520083643j:plain
f:id:shimastaff-03:20180520083659j:plain
アメリカ:ワシントンD.C.にあるスミソニアン博物館群のひとつ「国立アメリカ歴史博物館(英名The National Museum of American History)」に展示されております、Nicolo Amati(ニコロ・アマティ)が1656年に残したヴァイオリン 、"King Louis XIV"。
ダブル・パフリングと、フランス王族と関係の深い紋章『フルール・ド・リス(fleur-de-lys)』を表裏に装飾し、ルイ王朝へ献上したと考えられているこの歴史的名器を、タディオリ氏によるハンドメイドで完全再現しました。
是非、ご期待下さい!

それでは、今日はこの辺で。
Ciao!!

今回買い付けた楽器は、楽器フェスタでお披露目します

今回マイスター茂木が買い付けを行った楽器は、5月〜7月各地(横浜みなとみらい・大阪・札幌・仙台・イオンレイクタウン・名古屋・佐久平・広島・奈良・南船橋)の島村楽器で開催される、島村楽器楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
順次情報を公開致しますので、楽器フェスタページもあわせてご覧ください。

www.shimamura.co.jp

© Shimamura Music All rights reserved.