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島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

2016年秋弦楽器ヨーロッパ買付レポート ヴェネツィア班 其の2

弦楽器の話

皆さまBuongiorno!!
島村楽器楽器アドバイザーの糸山です。
とっても暑いです、ヴェネツィア

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大聖堂近くの桟橋の上からパシャリ。仮に、サッカーイタリア代表がW杯で優勝しても、誰も橋の上からダイブしようとは思わないそうです。

さて、ヴェネツィア2件目は、迷いに迷って到着。GoogleMapを駆使しても、買い付け至上TOP3に入るほど分かりづらい場所にある工房です。
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ここに、ヴェネツィアン・スクール名器の修復で評判のリュータイオがおります。それではご紹介致します。マエストロ:リッカルド・グァラルディ氏です!

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グァラルディ氏はイタリア・ヴェネツィア生まれ。ミラノでヴァイオリン製作を学んだ後、さらなる研鑽のためにアメリカへ渡ります。ニューヨークの巨匠Carlos Arcieri(カルロス・アルチエリ)氏、そして前回号でご紹介したGregg Alf(グレッグ・アルフ)氏(※当時はミシガン州でCurtin & Alfとして活躍)の下で製作と修復の技術をマスターします。現在は地元ヴェネツィアへ戻り、生まれ故郷のオールド・ヴェネツィアン・スクールを研究しつつ、製作と修復の仕事で多忙な日々を送っているメーカーです。

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ちなみにこれは余談ですが、彼の家系は代々ヴェネツィア中心街一番のお医者さんとのこと。ある日勇気出して「バイオリン製作者になりたい」と言った際には、それはもう大反対されたそうです。そんなお父様も今では良き理解者となり、大聖堂近くのアトリエを構える際には多大な援助があったそうです。

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我々が訪れた際には、修復中の2本の歴史的名器が彼の手元にありました。まずは、フランチェスコ・ルジェーリのヴァイオリン。

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そして、ガルネリ・デル・ジェスのチェロ。(裏板と側板のみ)

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イタリアでも早くから音楽シーンが盛んだったヴェネツィアには、ゴフリラー、モンタニャーナ、そしてクレモナから移住したピエトロ・ガルネリなど、数多くの名工が腕を競い合っていました。リッカルドは、そんな地元ヴェネツィアのの楽器の特徴である明るくて良く通る豊かな音色と魅力的な外観に魅了され、日夜ヴェネツィアンスクール伝統の継承と発展に尽力している、たいへん稀有なマエストロなのです。

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現在イタリアのプロフェッショナルプレーヤーのために、2本の楽器を製作途中でした。
彼の作品は、ヴァイオリンはヴィオラのように鳴り、ヴィオラはチェロのように、そしてチェロはコントラバスのように・・・と、底深い鳴りとThickで厚みのあるサウンドがプロミュージシャンに大好評を博しておりまして、たくさんのオーダーが入っております。

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当然、グァラルディ氏の工房にはすぐに購入できる作品はなく、来年の春に向けてヴァイオリンを1本オーダーさせて頂きました。

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モデルは彼の18番だという、Giuseppe Guarneri del Gesu 1742年の名器”Lord Wilton”です。
ヴェネツィアの風土から生まれるガルネリモデル、どんなサウンドに仕上がるのか、今からとってもワクワクしますね!!

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このリッカルド・グァラルディ氏の工房から日本へは初めての入荷になります。
初めてのパートナーとして当社を選んで頂き、大変光栄に思います。

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ヴェネツィア発、来年入荷予定のリッカルド・グァラルディ氏によるヴァイオリンに、どうぞ期待下さい!

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以上、ヴェネツィアよりお伝えしました。次回は同じくヴェネト州の「パドヴァ」よりお届け致します!

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【写真】意外と好評の「脱線グルメレポート」。今回はヴェネツィアの干潟で獲れるというスパイダークラブ(クモガニ)のスパゲティをば。

それでは、今回はこの辺で。
Ciao!!

選び抜かれた楽器が一堂に会する祭典「第21回 楽器フェスタ」7店舗で開催!

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