島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

2016年春弦楽器ヨーロッパ買付レポート フランクフルト編

皆様こんにちは!島村楽器みなとみらい店 楽器アドバイザーの石井と申します。この春、弊社マイスター茂木顕、島村楽器シマムラストリングス秋葉原 リペアマン鍵主有三と3人で、皆様にご紹介する楽器を買い付けて参りました。今回は、プラハ、パリ、ブリュッセル、フランクフルト、そしてクレモナと各所を訪れ、たくさんの楽器・弓・人と出会うことが出来ましたので、報告させていただきます!
今回買い付けてきた楽器は、4月29日から秋葉原店を皮切りに全国をまわる楽器フェスタにてご紹介させていただきますので、どうぞご覧ください。


マイスターと別れ、リペアマン鍵主と筆者の2人で一路ドイツ=フランクフルトに向かいました。ここには、買付当初からお世話になっているマイスター、ベンジャミンシュローダー氏がおり、良質なモダンジャーマンを中心に買付ております。
この日は朝一で工房を訪れました。
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我々にとってはファイナルミッションになるのですが、早めに決めてフランクフルト観光も出来たらいいね、なんてよこしまな考えを持ちながら、買付がスタート。
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ここでも、壁一面にずらりと並んだ楽器たちを見て、そんな余裕は微塵もないことを悟りました。ここと、別室にも用意してくれていたので、かなりの量です。
いつも通り、 まずは 試奏と検品。互いに逆から順にチェックしていきます。
気になったものにお互い印をつけて、2人とも良いと思うものを、さらに細かく中身を見ていくことにしました。
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ここでも18世紀の古い楽器が幾つかありました。弾いてみた感じで、いくつか、これは!というものがありましたが、中を見てみるとやはり修理跡が多いもの。1箇所、2箇所ならとも思い、入念にチェックしますが、ポストクラックやネックの差込口付近に怪しいあとがあったり、局所的に板厚が薄く、今後のネック落ちの原因になり得るなどの理由で、なかなか購入が出来ません。オールド選びは本当に難しい。。

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チェロも弾いてみたりしました。こちらも価格と品質の折り合いがなかなか難しい。最近は良質なモダンのチェロが本当に少ないと感じました。それなりに値段を出していかなければ、良い物は手に入らない。
思うように買えないジレンマに苛立ちを覚え始めたので、一息つけるため昼食に。


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疲れたときは中華に限りますね。そば飯的なものを二人とも食しました。酸味のあるスープが疲れを癒してくれます。
再び戻って、再度選定。耳をリセットして、もう一度候補楽器を一から試奏していきました。

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今度は楽器の状態が良いもので、音色的に希望とする音は作れないのか、という観点から、楽器を見ていきました。こういう音が作れるならおススメ出来る!というイメージを私が伝え、それを鍵主がその場で調整。それを繰り返していくうちに、状態が良くて音色も納得の楽器をついに選ぶことが出来ました。

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ダンジャーマンの美しい楽器をゲットしました!


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プレッチナーの1935年製の弓も購入。オールド弓は音色がやっぱり良いですね。

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やっと全部見終えて、購入を決めることが出来たときには、すでに夕方。やっぱり一日仕事になってしまいました。お付き合いいただいたシュローダー夫妻に感謝!(何杯コーヒーいただいたかわかりません)
工房も始めて見させてもらいましたが、静かでとてもきれいに整頓された工房でした!

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マイスター茂木から、ドイツ飯といえばシュニッツェルを食べないと、ということで最後はシュニッツェルを二人して食べに行きました。ボリューム満点で、このストレートな感じの味も筆者的にはお気に入り。そしてやはりパンがうまい。日本でもこういうパンを気軽に食べれたら良いですね。

ということで、ドイツの買付も無事に終了し、筆者と鍵主は帰国することになりました。ここからはマイスター茂木にバトンを渡します。イタリアでの名器との出会いをご紹介していきます。

つづく・・・

選び抜かれた楽器が一堂に会する祭典「第20回 楽器フェスタ」10店舗で開催!

テーマは「Paganini & his Guarineri “ Canone “ パガニーニのカノンガルネリ」

19世紀最大のバイオリニスト、パガニーニが愛用したバイオリンがガルネリでした。その強烈な個性でついたあだ名が「カノン砲(大砲の意味)」。今回そのガルネリモデルを、現代イタリアの名工が見事に再現した名品をご紹介します。同時に現地で選りすぐった様々な個性のモダン~新作の楽器と弓もご用意して、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

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