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島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

2016年春弦楽器ヨーロッパ買付レポート パリ編 買付初日

弦楽器の話

皆様こんにちは!島村楽器みなとみらい店 楽器アドバイザーの石井と申します。
この春、弊社マイスター茂木顕、島村楽器シマムラストリングス秋葉原 リペアマン鍵主有三と3人で、皆様にご紹介する楽器を買い付けて参りました。
今回は、プラハ、パリ、ブリュッセル、フランクフルト、そしてクレモナと各所を訪れ、たくさんの楽器・弓・人と出会うことが出来ましたので、報告させていただきます!

パリ買い付け初日。最初に訪れたのはお馴染みのSandrine Raffin氏の工房。

パリの楽器屋さんが軒を連ねるローマ通り、その一角に彼女のお店はあります。
世界でも1,2を争う弓造りの激戦区で戦い抜いてきた彼女の弓は、過去の偉大な製作家に敬意を表しながら、オリジナリティあふれる彼女にしか作れない弓を作り続けています。
今回も、通常のラインナップに加え、新たな弓をデザインしたということで、まず最初に訪れることにしました。

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ラファン本人の弓に加え、いくつか古い弓を見せてもらっていると、とつぜん来客が。
世界をまたに駆けて活躍するバイオリニスト弓新(ゆみ あらた)さんが工房に来店されました!
実は弓さん、日本で秋葉原店を訪れた際に、ラファン氏の弓に触れ大変気に入られ、改めて彼女の工房で選定したい、ということでこの日来店されたのでした。


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ひとつひとつじっくり弾き比べ、音と演奏感を確認する弓さん。
今お使いのオールドフレンチ弓が、音色は良いが操作性に難があるということで、弓探しをしていたところ、ラファン氏の弓に出会い、その操作性と音色に感激したそうです。
特にぺカットモデルの弓とのマッチングが素晴らしく、ずーっと1時間以上弾いているところを聴かせていただきましたが(この旅一番の幸運!)、弓さんの色鮮やかな表現が余すところなく発揮されているのが、このぺカットモデルでした。弓さんの演奏は、よどみがなくとにかく自然体で弾かれているという印象で、次々と表情を変えて登場する音色が、筆者には衝撃的で、鳥肌が立ちっぱなしでした!


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自身の弓造りについて熱く語るラファン氏。
ぺカットモデルは、彼女のなかでも特別な思いを持って造っており、弓さんのプレイとがっちり歯車があった様子でした。


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ひとしきり弾き終えた後、より広い場所で音を確認したい、友人にも弾いてもらい確認したいということで、いったん場所を変え再度確認。納得の上、ぺカットモデルの弓を購入されました。
つい最近、コンクールの入賞を果たし、CD録音をするためにも使える弓が欲しいという事情もあったため、大変ご満足された様子。
私たちの買い付けにもご協力いただき、ラファン氏の弓をひとつひとつ弾いてもらいました。その中で、今回のラファン氏のニューデザイの弓も弾いていただきました。

Sandrine Raffin, France - Paris, 2016 "Van Gogh Starry Night"

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特殊な溶液をしみこませた木材を埋め込み、まるで絵画のような美しい表情を見せるフロッグ。
あまりの美しさに、弓さんも大変驚かれていましたが、見た目だけなく演奏した感触も操作性・音色ともにいいね!をいただきました。
今回はこの美しい弓に加え、Sartory Model、Peccatte Model、オリジナルデザインのConcertante、希少なGold Modelなどをご用意することが出来ました!ぜひ会場でお試しになってみてください。

貴重な瞬間に立ち会うことができ、無事お目当ての弓も購入できたので昼食に。
うれしいときはやっぱり寿司でしょう!ということで、地元人で賑わう寿司レストランへ。


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お店はところどころ怪しかったものの、味は普通に美味しいお寿司でした。やっぱりパリは一味違います。
すでに夕飯のことに思いをはせながら、午後の買い付けに入ります。

パリ二日目、後半につづく・・・

選び抜かれた楽器が一堂に会する祭典「第20回 楽器フェスタ」10店舗で開催!

テーマは「Paganini & his Guarineri “ Canone “ パガニーニのカノンガルネリ」

19世紀最大のバイオリニスト、パガニーニが愛用したバイオリンがガルネリでした。その強烈な個性でついたあだ名が「カノン砲(大砲の意味)」。今回そのガルネリモデルを、現代イタリアの名工が見事に再現した名品をご紹介します。同時に現地で選りすぐった様々な個性のモダン~新作の楽器と弓もご用意して、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

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