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島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

2015年春 弦楽器ヨーロッパ買い付け日記 3月6日号 その1

皆様Bonjour!

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Rue de Romaの巷で噂の(?)、 筆者に似ていると云う年代物のスクロールの習作…。

どーも、島村楽器弦楽器アドバイザーの糸山です。

パリ買い付けでの小さな幸せ。
それは、朝のクロワッサンとカフェオレに間違いありません(笑)

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パリのブラッスリーの朝は早い。

ホテルには朝食がつかないため、パリ買い付けでは、毎朝就業前にパン屋さんでクロワッサンを摂るのが暗黙のルールと言いますか、買い付けチームの慣習となっております。

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  1. クロックムッシュが加わっている事実には触れないで下さい(笑)

それでは、朝からたらふく食べたところで、本日の1件目をご紹介致します。パリのレストレーションにおける名工、ムッシュ・ピエール・カラドゥー氏です!


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カラドゥー氏とドイツ人プレーヤーによって使用されている彼自身が製作したバイオリン。

カラドゥー氏は、現代フランスを代表する老舗弦楽器店Vatelot-Rampalで工房長を務めた手腕を持つ素晴らしい名工。

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ずらりと並んだ名器の数々。

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世界中から集まる名器たちが、このレストレーションの達人による施術を待っているのです。

また、カラドゥー氏は現代フランスの名弓:クリストフ・シェーファー氏の弓を取り扱うディーラーという一面もあり、我々は今回もシェーファー氏の弓を選定させて頂くことを主な目的として訪れました。

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シェーファー氏の弓がワッショイと出てきてテンションがあがる中と間藤

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かたや、例によってマイスター茂木の技術的な質問攻めに合い防戦一方のカラドゥー氏。

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階段から転げ落ちてしまった演奏家のチェロの修理中。新しい木材を足して接着しています。

と、ここで、穏やかだったマイスター茂木の瞳が、真剣なプロの目利きの眼光に。

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その眼差しは、F字孔から覗く、その内部に隠されているという、未だ謎に包まれるミステリアスな黒い斑点を確かに捉えました。

一体、マイスター茂木は何の楽器を見ているのでしょうか?

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じっとバイオリンを見つめたまま、固まって動かなくなってしまったマイスター茂木。

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Giuseppe Guarneri del Gesu, Cremona, 1742


始めに断っておきますが、この本物のガルネリは買い付けておりませんので、予めご了承下さい(笑)

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ガルネリ・デル・ジェスと筆者。

しかぁーっし!、今回はなんと特別に許可を頂いて、本物のガルネリ・デル・ジェスを弾いてシェーファー氏のバイオリン弓を選定させて頂くという、大変贅沢な機会を設けることができました!Merciムッシュ・カラドゥー!!


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ガルネリでシェーファー氏のバイオリン弓を選定中。夢見心地ドリームズ・カム・トゥルー茂木。


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インストラクター中も。バイオリニスト冥利に尽きる瞬間です。


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バイオリンアドバイザー間藤にとっても、世界最高峰のオールドバイオリンを体感する貴重な機会になりました。

それでは、この極上のシチュエーションで選び抜かれた、極上品のシェーファー氏のバイオリン弓をご紹介致します!

Christoph Schaeffer, Avignon, 2015, Violin Bow

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数本あったシェーファー氏のバイオリン弓の中から、最もデル・ジェスの潜在能力を引き出したボウです。操作性は非の打ち所がなく、近強さと繊細な表現力を可能にします!

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当社の買い付けは『音』が命。とにかく弾きまくって選びます。

そして、入手困難なオールドバイオリンも1本買い付けることができましたので、こちらも合わせてご案内致します!

Old Parisien School, North France, ca1770, certificate by Pierre Caradot

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ガルネリと比較しても決して退けをとらない、素晴らしいオールドバイオリンを入手。製作家についてはハッキリとしたことは不明ですが、名工ピエール・カラドゥー氏の鑑定書によると、1770年前後に北フランス(おそらくパリというのが氏の見解)で製作された優れたルチアによる作品とのこと。それもそのはず、良く鳴るのと、オールド特有の渋みと含みをたっぷり備えた、物凄く熟成された音質に仕上がっています。

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悩みに悩んでファイナルアンサー直前の筆者。

朝から一同大興奮となりました!
興奮し過ぎてお腹を空かせてしまった方が約1名…。

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さっき朝食モリモリ食べたばかりなのに、チョコクロワッサンに自然と手が伸びるハングリー茂木。

それでは、今回はこの辺で。
Au revoir!

今回買い付けた弦楽器は、弦楽器フェスタでお披露目します

今回マイスター茂木と糸山が買い付けを行った弦楽器は、5月〜7月各地(新宿・横浜みなとみらい・大阪・福岡・船橋・仙台泉・札幌・レイクタウン・広島)の島村楽器で開催される、島村楽器弦楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
弦楽器フェスタページもあわせてご覧ください。

2015年春 弦楽器ヨーロッパ買い付け日記はこちら








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