島村楽器公式ブログ

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調律師のとある1日Vol.17「鍵盤のメンテナンスと白鍵の修理について」

こんにちは!はてなダイアリー初登場!島村楽器ピアノセレクションセンター 調律師のヤマザキです(^^)プリン大好きヤマザキです(^^) よろしくお願いします!!


早速ですが今回のはてなダイアリーは…

左から白、黒、白、白、黒、白、k…
○(゚∀゚)!!●…そう!そうです!鍵盤です!今回は鍵盤の「はてな」、鍵盤のメンテナンスと白鍵の修理について解明しちゃいます!


あるあるあるある

みなさん、こんな経験ありませんか?

  • ピアノをずっと使って無くて鍵盤がホコリで汚れてしまっている。(あるある。)
  • 鍵盤を除菌したい。(あるある。)
  • 鍵盤にスライムを置きっ放しで鍵盤が動かなくなった。(それ、私の小さい頃のお話。これは調律師さんに相談しましょう。笑)

さてこんな時、鍵盤のメンテナンスをどのようにされていますか?
エタノールを布につけて鍵盤を除菌して…
ちょっ!ちょっと待ってください!!エタノールはいかんです!!鍵盤が割れてしまう可能性があります!

そう、こんな風に…

ガショーン……。

そんな時にはこれっ

我が名は「キークリーン」

チャーンッ ワ―\(∀)/―!!ぱちぱち
「キークリーン」です。
うーんと何々?背面の説明書きによると

キークリーン”は鍵盤楽器クリーナーとして、常に研究されております。汚れもカンタンにおち、鍵盤を除菌・洗浄し、ホコリによるキズを防ぎます。

おー!まさに捜し求めていたもの!
しかしながらここには注意点。みなさん、鍵盤にはいくつか種類があるのをご存知ですか?
艶のある白いアクリルの鍵盤、クリーム色のアイボリーの鍵盤、人工象牙の鍵盤、そして象牙の鍵盤です。
このクリーナーはアクリルの鍵盤には使用可能ですが、他の3種の鍵盤にはこのキークリーンは使用しないようにご注意!その理由は、それらの鍵盤に使用すると、黄色く変色する可能性があるからです!
これらの種類の鍵盤には水でぬらして固く絞った布で汚れを拭き取り、更に乾拭きをしましょう。

古い皮を脱ぎ捨てて。

と、更に気になるのはここから…。割れた鍵盤の交換ってどうやっているの?ということですよねー?ねー?

早速鍵盤修理を始めちゃいましょう!
まず白鍵上面をアイロンなどで温め、はがしていきます。

こんなにあっさりはがれちゃいます!荒川静香もびっくりのイナバウアー。

次に木の部分をヤスリなどで綺麗にしてから上面を貼り付けます。そして固定!

うん、小人たちに捕まったガリバー。

それでそれで…!?
乾いたのを確認し、成形していきます。

そして出来上がり(¨)vふふ

こうして新たな衣をまとってみなさまのお手に触れるのです。

鍵盤の修理に関しては昔こちらのブログで紹介したことがあるので、詳細に知りたい場合はこちらをどうぞ〜


さってさて今回はこの辺でお時間となりました。次回は何について書いていきましょうか。ちなみに次回はお馴染みイトウがお送りいたします。私ヤマザキはその次!どうぞよろしくお願いいたします\(^^)/アデュー!

島村楽器ピアノセレクションセンターについて

ピアノセレクションセンターは、専用工房を併設したアコースティックピアノ専門のショールームです。

フロアには、新品・中古ピアノ、アップライト・グランドピアノを合わせて常時100台以上を展示しております。また、専用工房ではピアノの調整・点検・修理を行い、アフターフォローにもお応え致します。

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