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島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

調律師のとある1日Vol.16 「ピアノの仕組み その3 ピアノの中は・・」

ピアノの話

みなさんこんにちは!島村楽器 ピアノセレクションセンター調律スタッフのイイダです。

今回は皆さんが普段なかなか目にすることのないピアノの中身をご紹介してみましょう!
というわけで早速ですが、外装を外してしまいますね。

丸見えです

このような姿をご覧になられたことがある方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
技術者が調律にお伺いし作業をしている際には、いつもこんな状態になっていますよね。

ではさらに分解していきましょう。

アクションも


すっきりと弦が見えるようになりましたね。
取り外したのはこれです↓

これは「アクション」と呼ばれる、鍵盤の動きを弦まで伝える打弦機構(だげんきこう)
です。鍵盤を押すとこれが動いて弦を叩き、音が出る仕組みです。
アクションについてはまた別の機会に詳しくご紹介いたしますね。

続いては、弦に注目してみます。


1台あたり約230本の弦が張ってあり、低音側(左)にいくにつれ太くなり、高音側(右)にいくと細くなります。
そして、お気付きになられましたでしょうか。真ん中で弦がクロスしております。
これは「交差弦」と呼ばれ、近現代のほぼ全てのピアノはこのように交差させて作られています。

弦はできるだけ長く張ることにより音量や響きが増し豊かな音色になり、微妙な音楽表現が
可能になります。限られた空間でより長く弦を張るための苦肉の策であったとも?

ピカピカ

これは「チューニングピン」という、弦を巻つけてあるピンです。
これを締めたりゆるめたりして弦の張力を調節して音を合わせます。

ついに

鍵盤まで外れてしまいました。
鍵盤の下から出ている金属の棒のようなものは、「キーピン」(鍵盤をキーと呼んだりもしますよね。キーのピンです)といい、さらに「バランスピン」「フロントピン」に分かれます。
バランスピンは、鍵盤の動きの支点になります。ここを中心に鍵盤がシーソーのように動きます)。
フロントピンは、鍵盤の動きのガイド役です(ふらふらしないよう動きを支えます)。
このピンが汚れたり錆びたりしてくると鍵盤の動きが悪くなり、重く感じたり、反応がにぶくなったりします。

このように、ピアノの中にはさまざまな部品が使われていて、それぞれに大事な役割があるんですね。
調律時には皆さんが普段目にすることない箇所の点検やお掃除も行っています。
定期的な調律でピアノも健康を保つことができるんですね。

大好評の「ピアノの仕組み」シリーズ、次回も私イイダがお送りします。ピアノの心臓部である「アクション」をご紹介いたします。どうぞお楽しみに!

島村楽器ピアノセレクションセンターについて

ピアノセレクションセンターは、専用工房を併設したアコースティックピアノ専門のショールームです。

フロアには、新品・中古ピアノ、アップライト・グランドピアノを合わせて常時100台以上を展示しております。また、専用工房ではピアノの調整・点検・修理を行い、アフターフォローにもお応え致します。

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