島村楽器公式ブログ

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調律師のとある1日vol.13「PSCでビューティーコロシアム!U30BLさんの場合 6」

みなさま、お久しぶりです、島村楽器ピアノセレクションセンターピアノ調律師のイトウです。

前回までユゥちゃんのアクションの修理形作業を行ってきました。

そう、準備は万端です。私のユゥちゃんがいよいよ動き出そうとしているのです。

「整調」とは??

簡単に言うと、ピアノの鍵盤のタッチの調整です。
全ての鍵盤の高さや深さ、アクションの動きを調整し、気持ちよい弾き心地に整えていくのです。
一体どんな作業をしていくかというと、

  • ネジ締め
  • 鍵盤調整
  • ハンマー弦合わせ
  • 打弦距離
  • ロストモーション
  • ならし
  • あがき
  • レットオフ
  • ダンパー総上げ
  • ダンパー始動位置
  • ストップレール調整
  • バックストップ
  • ペダル調整
  • 総点検

・・・・・・といったような作業です!!

元気よく言い切ってしまいましたが、名前だけ聞いても「???」ですよねー。

では、ちょびっとだけですが、整調の様子を見ていただきましょう!
ドモヽ(´Д` ) ( ´Д`)ノドモ

まずは、ネジ締めだ!!

って、これはご想像の通り、ネジを締める作業です。(笑)
ピアノにはたくさんのネジが使われています。アクションだけでも450本ほどあるんです。
これだけの数があるので、ダラダラとやっていたのでは時間がかかるし首がつらい!なので、正確かつ
スピーディーに、さくさく作業します!
( `д´)b
1つ1つしっかり締めておかないと、鍵盤を押したときに違和感が出たり、指の力がアクションに
ちゃんと伝わらなかったりしちゃいますからね。
ネジ締めをしていて時々思うこと、「私は死ぬまでに一体何本のネジを締めるのだろう・・・」

ハンマー弦合わせ!

打弦したときに、ハンマーがバシッと弦にきれいに当たってくれればよいのですが、経年変化や温度湿度によってハンマー同士の感覚がずれてきたり、ねじれがでてきてしまいます。すると、打弦の力が現象したり、ひどければ弦に当たってすらいなかったり・・・・・・
それを修正し、ハンマーを綺麗に1列に揃えて、均一に弦に当たる様にしてあげます。

例えば、


右から4番目のハンマーが左に寄っちゃっていますよねぇ(´ヘ`;)
これを、弦をハンマーの真ん中で打てるように、元の位置に修正してあげると、

見た目にも1列に揃っていて綺麗です!これでもっと良い音が出るようになりましたよー!オッケー☆⌒d(´∀`)ノ

ならし!!

ならしは、鍵盤の高さを揃える作業です。

鍵盤の左半分が段々と低くなってしまってますよね。
これを、鍵盤の下にパンチングというドーナツ型の紙を入れたり出したりして、高さを揃えていきます。

アフター↓


もちろん、白鍵だけじゃなく黒鍵も同じようにパンチングを使って高さを揃えます。

あがき??

あ、じたばたともがくわけではございません。これは、鍵盤の沈む深さを調整する作業です。
深さが揃っていないと、鍵盤が重く感じたり、逆に軽く感じたりとタッチに影響が出ます。そのせいで音の響きまで違って聞こえたりしてしまうんです。
ピアノの個性によって変えたりもしますが、大体10㎜を基準に揃えていきます。

厚さが10㎜になっている“あがき定規”を鍵盤に押し当て・・・・・・

この鍵盤は少し深いみたいですねぇ。
そんなときは、先程”ならし”でも使った“パンチング”を入れて調整しましょう!
ヽ(゚∀゚)ノ パッ◎

↓これがパンチングです。


ちなみに、ならしで使うパンチングは、これよりちょっと小さめ。
いろいろな厚さがあるので、ちょうど良い物を探りながら・・・・・・

深さを10㎜に揃えていきます。

詳しい工程の続きはこちらで!w

まだざっくりと4つの工程しか紹介できていませんね・・・・・・うすうす気が付いているかもしれませんが、1つ1つの工程を説明していくと、かなり長くなってしまいます!(笑)
それよりも私は早くユゥちゃんが華麗に羽ばたく姿が見たいので、整調についてもっと詳しく知りたい方は、是非こちらをご覧下さいませー!
(´∀`*)ノシ

整調も終わり、あとは調律をしっかりやって外装を綺麗にすれば・・・・・・
(´∀`*)ウフフ

次回も私イトウがお届けします。どうぞお楽しみに!

島村楽器ピアノセレクションセンターについて

ピアノセレクションセンターは、専用工房を併設したアコースティックピアノ専門のショールームです。

フロアには、新品・中古ピアノ、アップライト・グランドピアノを合わせて常時100台以上を展示しております。また、専用工房ではピアノの調整・点検・修理を行い、アフターフォローにもお応え致します。

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