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2012年 秋 弦楽器買い付け旅行記 その8

Bonjour!

島村楽器 ビビット南船橋店 楽器アドバイザーの糸山です。

到着しました、華の都Paris!

雨が降ったり止んだりの不安定な天気の中、すっかり街に溶け込んでパリジャンと化したマイスター茂木を探せ!(笑)

皆さん見つかりましたか???

さて、パリに到着した我々が最初に訪れたのは、あのエミール・ウーシャー最後の直系メーカーであり、French Bowのエキスパート、アーナード・スォード氏(Arnaud Suard)です。

スォード氏は、このパリの街でも確かな「目利き」として定評のあるスペシャリストです。もちろん製作家としても超有名人です。数々のタイトルを受賞しています。彼の品揃えコンセプトは、『有名であろうがなかろうが、自分が良いと思った弓しか手元に置かない』というもの。

その言葉通り、ストック(量)は他の工房に比べて見劣りしますが、どれも抜群のコンディションの厳選品でした。彼の考え方は当社の買い付けコンセプトとも合致、本当に良いものを譲ってもらうことが出来、大変満足です。

それでは、買い付けたコレクションの一部をご紹介いたしましょう!!

Charles Nicola Bazin, Violin Bow, ca1880 Mirecourt

氏曰く、『これはほとんど使われていないシャルル・ニコラ・バザンのオールド・フレンチ・ボウだよ』と渡された超激レアアイテム。ツルツルピカピカのミント・コンディション!明るく、シャープな印象のバイオリン弓。楽器に吸い付く感じが堪りません!!

もちろん、スォード氏の鑑定書付きです。

Arnaud Suard , Viola Bow, 2012 Paris

スォード氏本人作のヴィオラ弓。「自分でも納期が分からない」と困ってしまっているぐらい、彼の弓は世界中からのオーダーで詰まっており、このヴィオラ弓は絶妙のタイミングで獲得することができました!非常にコシの強いスティックで、ヴィオラならではの演奏法を熟知した重量バランス、設計になっています。弓元から先にかけてのエクセレントな曲線美も秀逸。無駄を削ぎ落とした洗練されたデザイン。プロの演奏家も絶賛する彼のヴィオラ・ボウです。

それでは今日はこの辺で、Au revoir!

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