皆さんDobry den!
島村楽器 ビビット南船橋店 弦楽器アドバイザーの糸山です。
買い付け旅行記 その5では、プラハで買い付けた「魅惑のボヘミアンヴァイオリン」の続編をご紹介します。
Jaroslav Dvorak, Praha 1911
ドボルジャークはプラハに代々続く弦楽器製作の名門家系。おそらくその2代目と思われるヤロスラフは1861年に生まれ、偉大な父の元で職人としての経験をつみました。1885年に独立して店を開いてから多くの名作を残します。見た目は全体的にダークな印象、とても格好良い雰囲気を出しています。ストレートで深みのある鳴りの良さ、切れ味鋭い高音が魅力的な1本です!
Ernst Liebich, Breslau 1919
リービッヒは18世紀から現ポーランドのブレスラウ地方に続いていた弦楽器製作家の代表的家系で、この楽器は1862年生まれのエルンスト3世が製作したガルネリモデルです。リービッヒの工房からは、後のFinkelやWeidhaasらドイツ系屈指の弓職人を輩出しています。赤ブランウン色のオイルニスを用い、重厚な味わいがあります。深くて柔らかい音質は、まさにボヘミアンワールド。国民学派の楽曲が非常にマッチする逸品です。
このほかにも、こちらの工房では良心的な価格でご提供できる高品質なモダン・ボヘミアンチェロを3本購入して参りました。チェリストの皆様もどうぞご期待下さい!
下の写真はプラハの夜景です。時間を忘れるほどの美しさ・・・。夜景に見とれている間、筆者の頭の中ではスメタナ作曲:「モルダウ」のメロディーの大洪水だったことは、ここだけの秘密です。(笑)
では、Na shledanou!
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