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2012年 春 弦楽器買い付け旅行記 その5

皆さんGuten Tag!

島村楽器 南船橋ビビットスクエア店 楽器アドバイザーの糸山です。

昨日に引き続き、ベンジャミン・シュローダー氏の工房で、9時間(ランチタイム含)かけて選び抜いた珠玉の逸品をご紹介します。↓↓↓

Leon Mougenot Mirecourt 1912

Leon BernardelやPaul Jomber、Hill Brothersらのもとで腕を磨き、フランス・ミレクールで活躍したレオン・ムジェノーによる本人作品です。Guarneriモデルですが、彼の個性も融合してトータルバランスが大変良く、光を射すような明るい音色は弾き手の存在感を際立たせます。大切に保管されており、コンディションは抜群です。さらに、まだまだ弾き込めそうなポテンシャルも感じさせてくれる逸品です。シュローダーによる証明書付。

Sachs / Bohmische Arbeit ca. 1900

ザクセン地方で100年前に製作されたバイオリン、 Amatiのグランドパターンを忠実にトレースした逸品。裏板は板目材の一枚板、バーズアイが美しく輝いています。鳴らしやすく、レスポンスの良い柔らかな弾き心地です。ハイポジションでも音が潰れず、しっかりと抜けてくれます。

ご紹介したバイオリンは「第12回 楽器フェスタ」にて展示いたします。会場ではすべての楽器をご試奏いただけますので、ぜひご来場の上その素晴らしさをご体感ください。

長い時間をかけて1点1点のバイオリンを選び終え、ふと気がつくと外はすでに真っ暗。ライトアップされたAlte Oper Frankfurtが闇の中に浮かび上がり、荘厳な雰囲気さえ感じました。

明日からは、フランクフルトメッセでの買付の様子をお伝えしていきます。

Tschuss!

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