島村楽器公式ブログ

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ルシアー駒木のギターよもやま話 その13「続スペシャルギター!」

こんにちは!ルシアー駒木(コマキ)です

お待たせしました!
前回のCoolZ(クールZ)ZST-1Rに続いて、ルシアー駒木DVDスペシャルギターの続編をお届けします。

前回の記事はこちら。

今回は2本です
今回の2本もDVD撮影で実際に使用した個体です。

クールZシリーズラインナップはこちら

まず登場はZTL-1M!!!

早速取り掛かりましょう!!
まずを取り外して


コントロールも開けて配線を取っていきます。

このままでも問題ない配線が施されています。


今回交換するのはこのピックアップ

このピックアップは1つのピックアップの中で2種のマグネットを使っているのが特徴です。
しかもフロントとリアでノイズキャンセル仕様!!

え?なんの事だか分からないって?
全ては私のDVDで解説されていますよ(笑)
ほーら、欲しくなってきた v(^。^)v

今回は前回のZSTとはまた少し個性の付け方を変えます。

トーンコントロールではない部分で工夫を凝らしています。
詳細は内緒

綺麗に出来ました。


ジャックも交換し、配線も個性を考えてチョイス


いい感じで仕上がりました。

あとは組み込みと調整で終了です。
このZTLの改造コンセプトは、ビンテージの様な歯切れよさやボリュームを絞ってのサウンドに低音の太さとリードでも使える中音域を加える事。
搭載ピックアップの特徴でもある1・2・3と4・5・6のバランスの良さに加え、ボリュームを絞っても高音域がしっかり残り、カッティング等が最高に気持ちよく、且つボリュームフルアップでは素晴らしい太さを感じさせてくれます。
狙い通り!
ピックアップの良さが、クールZシリーズのクオリティの中で存分に発揮された、そんな1本に仕上がりました。

続いて登場はZLS-1!!

を外してスタートです。

このモデルに搭載するのはBill Lawrence xl-500!!
ピックアップタイプからの特徴はDVDを見ていただくとして(笑)
非常に個性的なピックアップですがリプレイスメント用としてとても有名ですよね!
しかも今回選んだのは、かの有名なL-500よりもハイパワーなXLモデルです。

まずは元のピックアップを外して


今回交換する配線材がかなり太く、これまでの穴では通らないので、配線穴も拡張します。


今回搭載するピックアップは「4芯シールドハムバッカー」です。
これを通常のハムバッキングピックアップとして搭載しますので、交換しないフロントピックアップの位相に合わせて結線します。

え?何の事だか分からない?

もうお分かりですね(笑)
そう全ては私のDVDで解説済み!!

フェイズテストをして、


ハンダで結線して


収縮チューブで保護しておきます。

これらの手順もDVDで!!・・・さすがにもうしつこいですね(笑)

音質を熟慮して配線・パーツ・キャパシターを選択しました。
元々がこれ


完成がこちら

個性的な配線チョイスです。

Bill LawrenceのXL-500やL-500には専用のエスカッションが付属されています。


しかし今回は仕上がった状態での見た目を考慮し、元々のエスカッションで搭載しました。


バッキングではパワフルな音でガツンと使えながらも、このピックアップの特徴とも言えるチョーキングでの音の伸びや分離の良さを活かして、リードプレイで中音域がスコーンと抜ける1本に仕上がっています。
定番の「L−500」ではなくXLモデルにした狙いも大当たり。
ボリューム全開でそのパワーはうなりをあげますが、ルシ駒仕様の配線とキャパシターで、ボリュームを絞ると色気満点のハムバッキングサウンド。フロントのキャパシターを交換しなかった事で、フロントとの音の対比も効果的です。

文頭でも触れましたが、今回の2本もやはりDVD撮影使用の個体につき、各限定1本限!!
さて、どこのお店に展示されるでしょう。
見かけた人はぜひ試奏してみて下さいね!!

いかがでしたか?

ピックアップ交換してみたくなりましたよね(笑)!

自分に合うのはどんなタイプか選ぶところから、フェイズテストやハンダ付けの方法・コツまでわかってしまう、
ルシアー駒木のDVD第3弾、「ルシアー駒木のギターメンテ ピックアップ編」!
早速お近くの島村楽器でGET!!

ルシアー駒木(コマキ)でした。

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