島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

ルシアー駒木のギターよもやま話 その10「「配線ってホントに音変わるの??」

みなさんこんにちは!!

ルシアー駒木(コマキ)です。

ご無沙汰しておりました。
暑い日が続いておりますがいかがおすごしでしょうか?
私はそろそろこの肉襦袢を脱ぎたいと思っております。

さて、今回はお引き受けする機会も多く、質問もとても多い「配線」についてお話をしてみたいと思います。

エレクトリックギターやベースは、生の音をアンプで鳴らす為に、電気回路が楽器本体に組まれています。
例えば、こんなのとか

こんなのとか

開けてみた事ありますか??

この回路部分があるからこそ「エレクトリック」ギターなわけですよね!


配線を交換したりすると、音が変わるらしいぞ・・・
なんて話をよく聞きます。

その通り!!確かに変わります。
え?配線を交換すると何故音が変わるのかですか?

そうですねえ・・・例えば、
消防車に、ホームセンターで売っている直径数センチのホースつないだらどうなりますか?
そうです。水は本来の量では出ませんよね(その前にホースが裂けちゃうとかツッコミは無しですョ!)

つまり、ホースが消防車の本来の放水能力を妨げてしまうという事です。

じゃあ、太ければいいのでしょうか??
イエイエそれは違うんです。

家の水道に消防車のホース繋いだらどうですか?
豪快に水出ますか(笑)?
多分太いホースからちょろちょろ出るだけですよね。

電気も全く同じなのです。
どんな配線材がどんな長さでどんなつなぎ方で付いているのか。
それで音が全く変わってしまいます。

場所を間違えずについてさえいれば音は出ますので、きっかけが無いとなかなか交換の機会は無いかもしれません。
そんなアナタもこの先を読めばきっと交換したくなる!!!!

そうですね(笑)、まず一つ画像でご覧いただきましょう!

まずこれがお預かりした状態。

そして私が配線をやり直したのがこれ!

見た目にも結構違いますよね(笑)
見た目でこれだけ違えば当然電気の流れ方も違ってきます。
つまり音が違う!!


お店には交換用の線が売られています。
ですから単純にそれに変えてみるだけでも音は変わります。
明日早速どんなのが売っているのか見て見ましょう。





配線の改造は色々なリペアショップで行っている一般的な修理改造です。

しかし!!!当然我々は一味違います
配線そのものの特徴やパーツとの相性も見て、「音造り」をしてしまうのです!!


先日私に「お任せ」という内容でお預かりした(有難う御座います!)ものをご覧いただきましょう。

まず、これがお預かりした時のものです。

もちろんこれはこれで何も問題はありません。
ちゃんと素晴らしい音が出ています。

しかし!
私は普通では満足できません。
早速取り掛かります。


まずは全てを取り外してしまいます。

そして
「通電のロスを無くす」
「好みの音造りをする」
という2つのポイントを考えながら進めていきます。

ピックアップ以外の線をつなぎ終わりました。

この時点で全然違います

ここで、ちょっと注目ポイントがあります。
それがハンダ作業自体。
結局パーツと線材はハンダでとめてありますので、ハンダでも音が変わります。

これが元々のハンダ

そしてこれが私のハンダ

どうですか?綺麗でしょう
そう、私の心のように!!


そして完成がこちら

どうですか??
私の持論ですが、見た目に汚らしいものは絶対にいい音しません。
それに見た目もいい方が気分もいい!!!



他のパターンもご覧いただきましょう。
お預かりした時はこれ

この楽器の場合は本来の音を気に入っておられましたので、極力無駄を排除して、かつ配線にはちょっと特殊なもの(秘密)を使ってみました。

明らかに配線が減って見えませんか(笑)?


最後にもう1台。
まずはお預かり状態がこれ

最初にポイントとしたのは、4つのパーツ中央に配線を経由させる為だけのパーツがあります。
「そのパーツを通電してしまう音」を排除する事です。
プラスこれまたちょっと変わった配線材を用いたのですが、
これは何の配線材か分かる方もいるかと思います。

完成!!



私はこれ結構マニアなんです

当工房では、一般に市販されていない配線材を取り揃え、みなさんをお待ちしております。
いかがですか??

そうそう、もしお預け頂けるのであれば、音の好みも言って下さいね!
「もっとグッとくる音に!」
とか
「もっと低音をガツンと!」
とかで大丈夫!!

あとはお任せ下さい!!
さあ、お近くの島村楽器へGO!!!

ルシアー駒木(コマキ)でした

その他の「ルシアー駒木のギターよもやま話」を読みたい場合はこちら!

© Shimamura Music All rights reserved.