島村楽器公式ブログ

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2011春 KORG/コルグ新製品発表会レポート Vol.2 デジタル楽器編

こんにちは、バイヤーコンノです。
先日のバイヤータナカのレポートに続き、今回は、KORG/コルグ新製品発表会レポートの「デジタル編」です。
今回の新製品発表会では、「NAMM showレポート2011」でご紹介した「KRONOS(クロノス)」が、国内初のお披露目という事もあり、かなりの人数が集まっていました。

前回のレポートはこちら

それでは早速ですが、そんな「KRONOS」&「その他の注目の新製品」をご紹介します。

ついに「KRONOS」の実機に触れる事が出来ました。


↑デモンストレータの素晴らしいデモンストレーションで、音質の良さを十分に堪能させていただいた後、ついに実機を触ってみる事に。


↑4GBノンループのアコースティックピアノ音源の素晴らしさは圧巻でした。特に鍵盤を強く弾いた時のアタック感は凄いです!

ノンループ音源とは

通常のシンセサイザーの音源は、音をサンプリングという形で録音したものを再生するですが、容量を節約する為に音を途中からループ(繰り返している)しているので、ループの継ぎ目にどうしても違和感が出てしまいます。
それが生ピアノの奏者が、電子ピアノの音源を嫌う理由の一つです。
(実際は、鍵盤のタッチやハンマーの打感などの様々な理由もあるんですが...)

ノンループはその容量を節約せず生音をそのままサンプリングしています。だから4GBという膨大な容量を使っている訳です。
それだけでもこのピアノ音源の凄さは解る思いますが、この「KRONOS」の凄さはそれだけでは無いんです。

超大物アーティストのシグネチャー・サウンド搭載

  • 「ドリーム・シアター」のジョーダン・ルーデスのピアノ
  • 「マイルス・ディヴィス」のバンドのハービー・ハンコックやジョージ・デュークのエレクトリックピアノ
  • 「サンタナ」のトム・コスターのダイノマイ/オルガン

などなど様々なアーティストのシグネーチャー音源が最初からプリセットされています。


↑こちらは、ジョーダン・ルーデスのシグネーチャー音源「Japanese Grand」。明るい軽やかな音質が特徴。


↑こちらは、ハービー・ハンコックの「Battery EP」。「KRONOS」内部でエフェクターがジョイントしてあり、ハービー・ハンコックの唸るようなEPの音を見事に再現!

個人的に気になってしまった「HD-1」のアンビエントドラム

ピアノが弾けない私は、プレーヤーというよりクリエーター目線で見てしまう、私が気になってしまったのは、ドラムキットの「HD-1」。
中でも、「アンビエントドラム」では、間近でサンプリングしたダイレクト音と、距離を何パターンかでサンプリングし「距離感」のある音を、組み合わせて使う事が出来るというスグレモノ。
しかも、これらはリバーブでシュミレートした訳ではなくちゃんと録音しているそうで、この気合の入り具合がKORG/コルグさんの本気を伺わせますよね。


↑画像は、HD1のエディット画面。

私の様な鍵盤があまり弾けないクリエーターにはうれしいKARMAエンジン搭載

私世代にはちょっと懐かしい「KARMA」エンジンも搭載です。
KARMAはノブやスライダーを動かすと、勝手にメロディやリズムのパターンが出来てしまうという機能なのですが、当時私もずいぶん助けられました。

ヒップホップに代表されるダンスミュージックを作る人の場合、AKAIサンプラー(MPCシリーズ)で、トリズムなどを作って、KARMAで上物(メロディ)を鳴らすというスタイルの人も結構多かったんですよ。

これから、オリジナルトラックを作りたい!っていうDJさんも、一度KARMA機能を使ってみると良いと思います。

↑KARMAマークに思わず反応しちゃいました。

やっぱり「KRONOS」は凄かった!感動した!

デモンストレーション時に、大音量で鳴るピアノ音色の響きとエレピ音源の音の太さには、誰もが酔いしれるほど感動的な音質でした。
そんな感動的な新製品「KRONOS」この春イチオシの注目アイテムですね!
私のお勧めは、ピアノ音源の良さが体感して伝わりやすい、76鍵以上のピアノタッチのモデルです。

発売日は、2011年4月9日。
販売価格は、

61鍵モデル キーボード・タッチ ¥238,000
73鍵モデル ピアノ・タッチ ¥268,000
88鍵モデル ピアノ・タッチ ¥298,000


「KRONOS」は予約キャンペーンも始まりますので、島村楽器の店舗ホームページもチェックしてみてください。

「KAOSS PAD QUAD」も注目が集まっていました。

KORG/コルグさんのもう一つの注目アイテム「KAOSS PAD QUAD」もデモンストレーションでも歓声があがり注目されてました。今回の「KAOSS PAD QUAD」は、なんといっても、4系統に個別にホールドできる「FREAZE機能」が魅力ですね。

「KAOSS PAD」シリーズは、タッチパネルを指でなぞることによってリアルタイムにかけられる音を変化させうことが出来るエフェクターで、10年位前に一番最初のモデルが発売され、それ以来DJの中で定番化されているエフェクターです。

エフェクト4つは同時に使いこなすのは流石に難しいのでは?と思っていましたが、適当に選んだ組み合わせでも意外な音色変化が得られたりと、直感的に使える感じはやっぱり「KAOSS PAD」ですね。


↑独立した4系統のエフェクトの各チャンネルの下には、FREAZE(フリーズ)ボタンがあります。FREAZE(フリーズ)ボタンは各エフェクトの設定をタッチパネルで動かした際の座標位置を固定する機能です。


↑当日はiPodから再生される音にエフェクトをかけるセッティングでしたが、今後iPodとKAOSS PADのみでパフォーマンスをするスタイルの人も増えそうですよね。

コチラは、発売が2011年2月26日ともうすぐ発売!
販売価格は¥25,800

「nanoシリーズ」もリニューアル"なの"!

デスクトップ上でコンパクトに使えて人気だった「nanoシリーズ」も、リニューアルして再登場しました。
見た目も洗練されただけでなく、各モデルより便利に使える機能が強化されました。


↑前モデルからデザインも一新され、未来的な感じになりました。


↑黒も黒でいいですよね。どちらのカラーも統一感が出ました。

nanoシリーズ2は、2011年4月29日発売予定。
販売価格は各モデル¥4,980の予定です。

ハンドパーカッション「WAVEDRUM ORIENTAL」は、バイオレットカラーで、雰囲気もオリエンタル!

「WAVEDRUM ORIENTAL」には、ベリーダンスなどに使われる「アラビック・パーカッション」の音源を搭載し、こちらもリニューアルして再登場!

デモンストレーションしていた開発の方の演奏がとても上手だったので、音を聴いていて自分でもちょっと欲しくなっちゃいました。


↑貼ってある皮のさわり心地・質感は非常にリアル。


↑ハンドパーカッションって、なぜか叩きたくなってしまいますね。衝動的に・・・。

コチラも発売は、2011年2月26日ともうすぐ発売!
販売価格は¥49,800

実力派ニューアイテムの発売が楽しみ!

今回は、「KRONOS」に力が入って長くなってしまいましたが、今年のKORG/コルグさんのデジタル関連新製品は、注目のアイテムがいっぱいです。

今回紹介しました新商品は全国の島村楽器で予約受付中!

既に発売間近の商品もあるので、お問い合わせはお早めに!
島村楽器は、みなさんのご来店を心よりお待ちしております。

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