島村楽器公式ブログ

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パソコンの中にある曲をアナログターンテーブルでプレイする方法!

こんにちは、2回目の投稿になります。
今更韓流ドラマにはまっている熊本パルコ店のDJ機器担当・ハギオです。
つい最近「僕の妻はスーパーウーマン」を見終わりました。面白いので興味のある方は見てみてください。

僕の妻はスーパーウーマン DVD-BOXI

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僕の妻はスーパーウーマン DVD-BOX II

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音楽のデータ化におけるDJのスタイルの変化


前回も少々お話しましたが、時代とともにDJの使用機材は刻々と変化しています。
クラブ等に常備されているメイン機材もまた、アナログレコードからCDを再生するCDJへと変わってきているところが増えてきているのが現状です。
さらに場所によっては、音楽データによるPCDJを導入しているところもあります。
音楽データであれば、新たな楽曲の入手に対してコストが抑えられることはもちろん、USBメモリのような軽量・コンパクトな記憶媒体を使うことにより、移動や保管のストレスも少なく、さらにPCソフトで事前に作成したオリジナルの楽曲を流せる点など、利便性の高さから音楽データでのプレイに注目が集まっています。
そんな中ではありますが、操作感やビジュアルの良さなどから、スクラッチなどを多用するヒップホップ系のDJを中心にたくさんの方が、いまだアナログターンテーブルにこだわり、愛用されています。
そこで、今回はアナログターンテーブルに照準を絞りお伝えしようと思います。

アナログユーザーにとっての救世主「ScratchLive」

登場以来、アナログターンテーブルにこだわっている現場のDJに絶大な影響を与え続けてきた機材「Scratch Live」をご紹介いたします。
ScratchLiveとは、既存のアナログターンテーブルのセットでパソコンの中の楽曲データを再生する事が出来る画期的なシステムのパッケージなんです。

パッケージ内容はこちら。


このパッケージがあれば、既存のDJセットとパソコンをつなげることができるんです。
主な中身は
これ(パソコンにインストールするソフト)と


これ(パソコンとDJセットを接続するインターフェイス)と


これ(パソコン内の楽曲をコントロールする専用Vinyl)です。


イメージ的にはこんな感じになります。

こんな感じで接続することで、曲はパソコン内のソフト上で選んで、プレイはコレまでのアナログターンテーブルで‥‥という感じのシステムが完成します♪
パソコンに、ソフトをインストールして機材を接続するだけなので、難しい設定などはほとんどなく、ストレスなく始めることが出来るのも人気の秘密です。
なにより操作が簡単なので、これをきっかけに一緒にパソコンを購入する方もたくさんいらっしゃいますよ。
どうでしょう?大体イメージはつかめたでしょうか?

ScratchLiveについて

では、大体イメージがつかめたところで、ScratchLiveでどんな事が出来るかをご説明しましょう。

レコードと楽曲の関係について

まず、ScratchLiveのソフトには、abs(アブソリュートモード)・rel(レラティブモード)・int(インターナルモード)の3つの再生モードがあります。
で、こちらがScratchLiveに付属のコントロールレコードです。

わかりやすいように黄色で線を入れておりますが、レコードに等間隔に線が入っているのが分かるでしょうか?

abs(アブソリュートモード)とは?

このレコードの線1つで1分。真ん中の少し太めの線(黄色い線があるライン)で5分。つまりこのレコード全体で10分の構成になっています。
例えばレコードの頭に針を置いて再生すると曲の頭から、1分の線の上に針を置いて再生すると、曲の1分の所から再生します。
普通のレコードを再生する時と同じと考えればいいでしょうか?もちろん針飛びもします。

rel(レラティブモード)とは?

こちらが、ScratchLiveユーザーで使っている率が一番高いであろうレラティブモードです。
このモードの場合はアブソリュートモードで説明した針を置く場所が全く関係なくなるモードです。
パソコン内の曲は曲の頭でスタンバイし、針を置いた位置は関係なく、前後の動きのみを読み取るモードです。このモードでは、針が飛んでも曲のほうは音飛びせずに再生することができます。また、次でご説明するデジタルならではの機能が使えるようになります。

int(インターナルモード)とは?

なんとなく察しがつくとは思いますが、レコードは関係ナシにScratchLiveのソフト内部で再生するモードです。このモードが意外に無いと困るモードで、例えば、選曲に夢中でコントロールレコードが最後まで来ちゃったって時には自動的にこのモードに切り替わるようになっているので、曲がとまったりする事もこといようになっています。

デジタルならではの機能のご紹介

ご紹介したrel(レラティブモード)で使用できるデジタルならではの機能のご紹介です。
レラティブでのポイントはCUE・LOOPの2つの機能が使用できる所でしょう。

CUEとは?

アナログレコードを再生するときは、そのレコードのお気に入りのポイントを瞬時に呼び出すために、レコードにシールを貼って針を頭だしのポイントに持っていっていました。

これをデジタルで再現したのがCUEになります。
ScratchLiveでは、このCUEのポイントが簡単な操作で5つまで設定ができ、ボタン一つで呼び出すことが出来ます。これは、アナログでやっていたDJからするとかなり便利です。

LOOPとは?

曲間の指定のポイントを繰り返す動作です。
アナログレコードでもレコードにシールを貼って、簡単なLOOPが作れますが、どちらかというとCDJが出てきたときにメジャーになったプレイです。

アナログレコードではこのようにシールを貼って、ループさせます。
レコードが針飛びして同じ溝を繰り返すみたいな感じになります。

もちろんレコードの音も再生できます。

ここではScratchLive SL-1での説明をおこないますが、ScratchLiveの接続はこのようになっております。

ですので、ミキサーについているインプットの切り替えで「レコードでコントロールしているパソコン内の音」と「アナログレコードの音」の切り替えをすることが出来ます。

今回の記事でScratchLiveのことを大体把握していただくことができましたでしょうか?
アナログレコードにこだわるDJにとっては本当にありがたいツールですね。

音楽データ配信で加速するDJシーン

音楽データに対応するツールは、アナログレコードだけではなく、CDJやPCDJでも話題になっております。
CDJの老舗パイオニアが音楽データを管理するソフト「rekordbox」をリリースし、それに対応するCDJが次々発表されてきました。
また、前回紹介したTyphoonなど、PCと繋いでDJを楽しむツールもたくさんのメーカーより出てきており、人気になっています。
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これらのツールの進化によって、これまで閉鎖的だったDJ機器が誰でも気軽に楽しめるツールへと変わって来ています。
興味はあったけどこれからレコードを買っていくのも大変だよね。と考えていた方も、このScratchLiveでDJをやってみてはいかがでしょうか?

次回はゲストにDMCチーム部門3年連続世界チャンピオンのKIREEKを迎えて行った熊本店の恒例DJイベント「モンスターDJバトル」のレポートをお届けする予定です。お楽しみに!

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