島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

ルシアー駒木のギターよもやま話 3 「大手術(ネック折れ)」

みなさん、こんにちは!
三度目の登場、未だフィンランドで恋をしたお姉さんが忘れられない、
ルシアー駒木(コマキ)です!!

ようやく涼しくなってきた今日この頃ですが、みなさんはお変わりありませんか?


前回は、ギター技術者の仕事が「直す」だけではないということをご覧いただきました。

方々から「興味深い!」「面白い!」などの声を多数いただいております(^。^)
ありがとうございます!

ところで、私たちの工房に持ち込まれる楽器達は、様々な怪我や病気を抱えております。
問診だけで済む方がいる反面、長期の入院が必要な場合もあります。

なかでも即入院となる「重症」にあたるのが、これ。

そう、ネック折れです。(>。<)ガーン
ギターとしても致命的な状態であることはもちろんですが、
なによりも持ち主様の精神的なダメージは計り知れません。

しかししかし!!!
みなさん御安心ください。
そこはプロ集団、島村楽器ギターリペア工房。
入院・大手術は必須となりますが、我々にお任せいただければ問題は御座いません。

それでは、早速大手術の模様をご覧いただきましょう。

まずは、割れてグシャグシャになった木の繊維を針で整えながらピッタリ重なる様に
そのままの形で綺麗に接着していきます。


割れた箇所は当然のことながら、強度的に弱くなっています。
補強材を使って強度を上げる必要があります。
補強材は板状のものや棒状のものなど様々ありますが、今回は板状のものを使います。
まずは補強したい部分を大きく削り、


削った部分に補強材を接着します。削った面にピッタリと合うように補強材を削るのは熟練の技術を要します。強度を決める重要なステップとなります。

補強材の木目をどう取るかも肝なんですよ d(^o^)b


刃物で整えていきます・・・腕の見せ所ですね!


塗装をして磨けば・・・

どうです?綺麗でしょう!!


シースルーの場合、色を濃くして修理箇所を隠す場合もあります。

手術前


手術後


退院

他にもシースルーであれば、前々回の記事で書いたタッチアップ

を施して、修理箇所を分からなくする事も可能です。

どうですか?綺麗でしょう!
ルシアー駒木の美しい心(?)が工房全員に伝播していますので、
当工房で行った作業の仕上がりは、まさに私の心を写した鏡のようになります(^^)

特に今回のような工程は、ある意味”匠”の技術が求められるもの。仕上がり次第で、音への影響を及ぼすことを考えれば、ときには美術工芸品以上の配慮が必要にもなります。
その点、当工房には、過去に楽器製作や開発業務に携わってきたスタッフばかりですので、お客様も安心して愛機をお預けいただけているのではないでしょうか。
納品後に感謝のお言葉をいただくことや、以前のお客様のご紹介で・・・という方からご依頼いただくケースも少なくありません。

ネックが折れて、そのまま押入れの肥やしにしているそこのアナタ!!
諦めずに、是非当社にご相談してみてください。
折れたときのショックは計り知れないものですが、
ネック折れ修理をポジティブに捉え、これを機にオリジナルカラーに塗装するなどカスタマイズに走る方も多くいらっしゃいます。良い機会と思って、修理と同時にオリジナル度も高めてしまいましょう!!

そしてなにより、
当社でネック折れ入院すれば、人間の骨折同様、折れる前よりも強度は増します。
腕の良い技術者がしっかり直せば、二度と同じ箇所では折れないのは当然、
サスティーン等も向上します。

是非お近くの島村楽器へご相談ください!!



みなさんの主治医(でも恋の持病は癒えない)、ルシアー駒木がお伝えしました!!!

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