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パイオニア新製品 CDJ2000 / CDJ900を試してみました。

こんにちは。デジタル担当のノグチです。
今回は、この冬の新製品の目玉となるであろう、パイオニアのDJプレイヤー「CDJ」の発売前レポートをお届けします。
DJシーンでは、すでにトップブランドとなっているパイオニアCDJシリーズに、このたび新たなラインナップとして2機種が追加されることになりました。今回のパイオニアの新製品コンセプトは「ファイルミュージック時代のDJへのライフスタイルの提供」です。
パイオニアのセールス担当の方にお話をお伺いしながら、早速製品をチェックさせていただきました。製品のセールスポイントや開発時のこだわりの点などを踏まえながら、ご紹介したいと思います。
また、実際のクラブ使用時などの雰囲気が伝わるように、写真はあえて部屋を暗くして撮影しました。予めご了承ください。
それでは早速、みていきましょう。

パイオニアCDJ-2000のご紹介


本体全体の写真です。本体の大きさは同社のDJMシリーズと横に並べて置いたときにピッタリとフィットする大きさです。また、ディスプレイ部は視認性向上のため、プレイヤー側に傾いています。



今回のCDJ-2000の象徴ともいえる4箇所が光るジョグ・リング・イルミネーションです。まるで先日の皆既日食のダイヤモンドリングを彷彿とさせるデザインですね。



こちらは、DJプレイには絶対に欠かせないジョグ(ターンテーブル)の回転負荷を決定づける「JOG FEELING ADJUST」のノブです。



このように右に回転させるほどジョグ(ターンテーブル)の負荷が強くなっていきます。



DJの好みによって「重い」「軽い」の度合いを調節することができます。負荷調整範囲がさらに広がり、よりワイドレンジな調整が可能になりました。個人的には12時の位置が一番フィットしましたね。



DJがプレイ中、一番使用するボタンは左下のPLAY/PAUSEボタンとCUEボタンです。この2つのボタンについては強度をこれまで以上にアップして設計しているそうです。



6.1インチの大型フルカラー液晶ディスプレイは、このCDJ-2000のみのセールスポイントです。DJの選曲時に視認性を高めるための設計になっています。また暗闇でも写真のように操作を行なうボタンやジョグダイヤルなどがはっきりとわかるので、クラブでのプレイにも安心してお使いいただけます。また、日本語表示にも対応しています。



写真右側のロータリーセレクターで、スピーディに選曲することができます。「回して(選曲)押す(決定)」操作は、非常にわかりやすいインターフェースですね。



こちらはスピーディーで直感的なポイントサーチを実現する「NEEDLE SEARCH」を試している写真です。液晶画面の下部にタッチ式の「NEEDLE SEARCH」パッドがあるのですが、WAVE表示を見ながら「NEEDLE SEARCH」パッドを指でタッチすると、



このようにタッチしたポイントを瞬時にサーチし音を確認することができます。



演奏中、万が一「NEEDLE SEARCH」パッドを触ってしまった場合に、曲飛びがしないようこのようにロックがかかります。「NEEDLE SEARCH」は、曲を停止するか、ジョグを押さえている状態のみ機能します。



こちらの「LINK」ボタンは「PRO DJ LINK」機能を使うときのボタンです。これはCDJ-2000とCDJ-900共通の機能になるのですが、簡単にいうと「音楽ファイル共有機能」です。



このようにLANケーブルを使って2台のDJプレーヤーを接続すると、ひとつのUSBデバイスやSDメモリーカードに記録されている音楽ファイルやデータ情報を、プレーヤー間で共有できます。



こちらは、演奏中の楽曲を瞬時にクォーツ状態(正回転)にする「TEMPO RESET」ボタンです。
ピッチスライダーの「0(ゼロ)ポイント」には「カチッ」という感触はCDJ-2000にはありません。逆にこのあとご紹介するCDJ-900には「TEMPO RESET」ボタンはありませんので「0(ゼロ)ポイント」には「カチッ」という感触があります。



演奏が終わってUSBメモリを抜くときは、「USB STOP」ボタンを長押ししてから外しましょう。演奏中に抜いたりするとデータ破損や消失の原因になります。

パイオニアCDJ-900のご紹介


こちらがCDJ-900の本体全体の写真です。CDJ-2000との外観上の主な違いは、フルカラー液晶ディスプレイ、「NEEDLE SEARCH」パッドが無い、SDカードの挿入口がない、などです。もちろんCDJ-2000の廉価モデルになるので機能が減って当然といえば当然なのですが、逆にCDJ-900にしかない機能もあります。



「ループ/リバース/スクラッチ」中にバックグラウンドで音楽を再生し続ける「SLIP MODE」機能を搭載しています。これにより、「ループ/リバース/スクラッチ」後も原曲の展開を変えることなくDJパフォーマンスをすることができます。



「SLIP MODE」ボタンを押してオン状態にすると、ジョグ中央の画面はこのように赤いLEDのシグナルが点灯して、原曲の展開を示す回転表示を確認することができます。個人的にはこの「SLIP MODE」が、一番楽しい機能だと感じました。まったくDJをやったことのない方でも上級者の方でも、簡単にかっこよいフレーズを作り出すことができるので、はっきり言って「ヤバい」です。店頭では是非、この機能を確かめていただければと思います。



CDJ-900の画面は日本語には対応していませんので注意が必要です。特に演奏面でのエラーなどはありませんが、楽曲の情報データは文字化けします。



再生中に1,2,4,8のいずれかのボタンを押すと、その時点から押したボタンのビート分を自動検出し、簡単にループ再生を行える「AUTO BEAT LOOP」機能を搭載しています。従来機種では7種類であったループが、10種類に増加。さらに多彩なパフォーマンスが可能となりました。



CDJ-2000、CDJ-900ともに、快適なDJライフをサポートする音楽管理ソフトウェア「rekordbox(レコードボックス)」が標準で同梱されています。音楽ファイルを解析し、様々な方法で管理(解析、設定、作成、履歴保存)することができます。

以上簡単ですが、レポートさせていただきました。
気になる発売日は、2機種ともに12月上旬を予定しています。
価格はCDJ-2000が169,800円(税込)、CDJ-900が129,800円(税込)です。
すでに島村楽器各店舗でも、多数のお客様からご予約をいただいております。

是非、発売後には店頭に足を運んでいただき、それぞれの新機能や楽しさを体感していただければ幸いです。

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