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島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

2009楽器フェア新製品予想キーワード

デジタル楽器の話

2009楽器フェアについて


2年に一度の楽器業界イベント「楽器フェア」が、いよいよ2009年11月5日(木)から8日(日)までの4日間、パシフィコ横浜で開催されます。

パシフィコ横浜は、みなとみらい地区にある日本でも有数の大型展示場。そこで開催される「楽器フェア」は様々な楽器を体験できるほか、各楽器メーカーの新製品発表があったりと楽器業界では毎年話題のイベントになっています。
ちなみに、横浜は私の地元なものですから、この時期は個人的に一層気持ちが高ぶります。(笑)


前回の「2007楽器フェア」オープニングセレモニーの様子

主催・運営は日本楽器フェア協会。今年のキャッチコピーは「2年に一度!国内最大の楽器イベント 〜 みんな集まれ!音楽みらい 〜」です。
世界的な経済ショックの中でも音楽の持つ力は普遍であると信じたい。きっとこのイベントを通じて音楽で明るい未来を作り出していけることでしょう。
と、楽器フェアについての概要はここまでにして、前回の楽器フェアの回想を少し書いてみたいと思います。

デジタル楽器トレンドの潮目が変わった

前回の「2007楽器フェア」で異彩を放っていた、カエルパペット型電子楽器の「ケロミン」です。

会場では、これまでに無い楽器ジャンルということとインパクトのあるデザイン(?)から、注目を浴びていました。

トレンドも二極化

私はここを基点にしてデジタル楽器のトレンドの潮目が変わったと感じています。この2年間のデジタル楽器のトレンドが正統なものと別の流れとして少し正統から外れたものがヒットしてきています。

また、最近の島村楽器でのデジタル楽器のトレンドとして「シンセサイザー人気」というものがあります。

ローランドのFantomGシリーズ、JUNOシリーズ、RD700GXやコルグのX50、ヤマハMM6,MM8など、ワークステーションシンセや軽量なライブシンセなどの王道なキーボードが人気です。特にワークステーションシンセの中でも88鍵盤タイプは、以前と比べ販売が伸びてきています。

その正統派、王道的なトレンドに対して少し違ったアプローチの商品で昨年大ヒットした商品があります。

コルグnanoシリーズ(写真はnanoSETホワイト)

これまでなかった低価格帯のMIDIコントローラー3種類のnanoシリーズは、昨年、島村楽器でも大ヒット。商品のバイヤー業務を行なっていた私もある程度の数を予測して仕込んでおいたのですが、それを大きく上回る販売数で、発売直後には品薄になってしまいました。その時、お客様や店舗の販売スタッフにご迷惑をお掛けしてしまい、バイヤーとしてはかなり痛い失敗経験になったことはいうまでもありません。(泣)

商品の説明
  • 本格ミュージック・プロダクションを、手軽に、気軽に、今までにない超スリム・サイズとしたUSB-MIDIコントローラー。机の上に、ノートPCの手前に、レコーディング・コンソールの上に、どこにでも置けるスモール・サイズながら、イージーかつハイ・クオリティなコントロールを実現した、新しいスリムライン・キーボード/コントローラー。
  • nanoKEY:薄型で超高性能、ベロシティ対応の25鍵盤オクターブ・シフト・ボタンはそれぞれ4段階にシフトでき、キー・トランスポーズ機能と組み合わせることで、MIDI規格上のすべての音域を演奏可能。「CC MODE」を搭載。
  • nanoPAD:スモール・サイズにグッド・フィールのパッド・コントローラー。抑揚のあるドラム・パターンが演奏できるトリガー・パッドダイナミックでリアルなコントロールが可能なX-Yパッド
  • nanoKONTROL:超小型のボディに多数のコントローラーを搭載。DAWソフトウェアからオルガンまでをカバーする充実した操作子18スイッチは、それぞれのアタック・タイム/リリース・タイムを設定可能。
  • KORG KONTROL Editor」を使用することで、制作環境にあったカスタマイズが可能。
  • USBバス電源方式で、さらにスマートなセッティング。
  • 様々なソフトウェアに対応したテンプレートを追加可能。

Re:creationスタイロフォン

こちらもシンセサイザーのカテゴリーに入るのですが、3,580円という安価な設定とiPodなどの携帯オーディオプレイヤーなどを入力して演奏をカジュアルに楽しんだりすることができることから、こちらも人気がでました。

商品の説明

スタイロフォンは、1970年代にイギリスで登場した電子楽器です。もともと子供向けの玩具として開発されたことから基本的な操作が簡単です。
レトロなフォルム、そして独特のエレクトロサウンドが数多くの音楽家達からの支持を受け、さらに電子楽器としての基本的な機能を持ち合わせていながら、従来の小型シンセサイザーに比べて格段に安価です。
スタイロフォンは、電子楽器にあまり馴染みのないユーザーから、小山田圭吾に代表されるミュージシャンまでと非常に幅広く、多くの可能性を秘めています。
レトロなフォルム、そして独特のエレクトロサウンドが数多くの音楽家たちからの支持を受け、古くはKraftwerkDavid Bowieが自らの楽曲で使用。近年では小山田圭吾が自ら出演するCMで用いたことで話題となりました。

主な仕様
  • ヘッドフォンジャック、MP3ジャック搭載(Ф3.5mmステレオミニジャック対応)
  • ハンドチューニング搭載 ・ヴィブラート機能搭載 ・ヴォリュームコントロール搭載
  • 3種類のサウンドチェンジ機能搭載・ 2ウェイケーブル付属(MP3ジャックとお手持ちのiPod等を繋げればお好きな曲に合わせて演奏することが可能です)
  • ※単3電池×3本(別売)が必要です。


コルグDS-10


少し楽器業界からは外れてしまうのですがニンテンドーDS用のソフト「コルグDS-10」もゲーム業界にセンセーショナルに登場し、アマゾンでの販売は好調とのこと。9月17日には「大人の科学マガジン」とのコラボレーションによる「DS-10プラス」の発売も控えています。


デジタル楽器のヒット商品キーワード

これまでのバイヤー経験や販売状況などの分析から、このような「王道派楽器の範囲を飛び越えたマーケット」をターゲットにした製品開発は今後も続くのではないかと感じております。
以上のことから近々発表される新製品のキーワードを予想したいと思います。

  • 「玩具性」
  • 「鍵盤をモチーフにしたもの」
  • 「復刻楽器」

特に「復刻楽器」については、昔は高くて買えなかったという心理がポイントになると思います。
ローランドならVariPhrase技術、ヤマハならVOCALOID技術あたりがキーポイントになるかもしれませんね。
コルグならKAOSSILATORのようなタッチ技術と自由な発想による玩具的楽器も飛び出して、アッと言わせてくれるのではないかと思います。
これまで重ねてきた経験と斬新なアイデアを満載した、各メーカーの新製品に期待しましょう。

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