島村楽器公式ブログ

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マイスターモテキ ドイツ時代のお話 その2「マイスターとは?」

皆さんこんにちは、ヴァイオリン工房のモテキです。
今回は、私の名前に「マイスター」など聞きなれないカタカナが付いていますが、そもそも「マイスターってなに?」という疑問にお答えしますね。

ドイツのマイスター制度とは

ヨーロッパには中世の時代から、さまざまな職業の徒弟制度がありました。
「ギルド」という言葉を、皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか?
時は過ぎ‥‥それを1953年にドイツが国家制度化したのが始まりです。

多くの職業にマイスター制度があります

日本ではブルーカラーというカテゴリーで括られる仕事100種ほどが、ほとんどその制度の対象になりました。

例えば‥‥
  • パン屋さん
  • 花屋さん
  • 左官屋さん
  • 電気技師
  • 歯科技工師、
  • 大工さん
  • 陶芸家
  • 土木作業員
  • デザイナー

などなど‥‥ドイツらしく「煙突掃除人」というのもあります‥‥(^^)!

マイスター(meister)とは、英語のマスターに相当する言葉で、日本語では「師匠」「親方」「巨匠」ってな意味ですかね。

マイスター制度は職人の階級も規定していて、

見習い→職人→親方

という順番で、各階級に上がるには国家試験合格と、一定の就業経験が必要条件でした。

もちろん楽器製造業である、ヴァイオリン製作職人もその仲間でした
しかし!私が帰国する2003年にそれが大改革されることになるとは‥‥何たる運命のイタズラ‥‥(涙)
‥‥続く。


マイスター試験の為に、1年間通った懐かしの教育センターのある湖畔

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