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島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

マイスターモテキ ドイツ時代のお話 その1「ドイツ上陸 古都ミュンスターについて」

弦楽器の話

みなさんこんにちは!

島村楽器でヴァイオリン工房を運営しています、モテキといいます。
これから毎回ヴァイオリンや弦楽器にまつわる興味深いトピック、ヨーロッパの音楽事情なども、お伝えします。


モテキです。

マイスターモテキの、自己紹介

  • 横浜生まれの藤沢育ち、生粋の神奈川県人。
  • 東京ヴァイオリン製作学校卒業。
  • いくつかの国内専門店勤務を経て、1993年より10年間ドイツにヴァイオリン技術者として在住勤務。
  • ドイツ国家資格の、ガイゲンバウマイスター称号取得。
  • 帰国と同時に島村楽器に入社し、弦楽器部門すべてにわたって業務を担当。
  • グループ運営の、代官山音楽院/ヴァイオリンクラフト&リペアー科講師も兼任。

今回から何回かに分けて、私が第二の青春(!)を謳歌したドイツ時代のエピソードを、お話ししようと思います。

ミュンスターという古都に住んでいました!

私は学校卒業後、いくつかの日本の弦楽器専門店、工房で働いていましたが、いつかはヨーロッパで職人として働いてみたい、と強く思うようになりました。
当時はインターネットなど存在しない時代でしたから、欧州の専門店情報は簡単には入手できない状況でした。
私はあらゆる情報ソースを見つけては、履歴書をあらゆるところに送り続けましたが、全くレスはありませんでした。

そんなとき、ドイツ在住の日本人の先輩が、ある弦楽器工房&店を紹介してくれました。

早速、厳冬のドイツに面接に行った私は、先輩の薦めもあって晴れて就職が決定しました。
そこが私が長らくお世話になる、ヴァイオリン製作マイスターステンゲル氏のところでした。

ステンゲル家は3代も続くヴァイオリン製作家系、なんと1800年代から続いているとは、、、(-o-!)!
ここなら自分が思っていたように、本場で本格的な経験が積めると大喜びしました。

2003年の3月に私はドイツに渡り、ステンゲル氏の店(兼工房)で、職人として働き始めました。
店がある街は、ドイツの北西部ウェストファーレン州の州都、ミュンスターという美しい古都。
私が住み始めた1993年に、ちょうど市制1200年のお祭りがありました。

ミュンスターとはドイツ語で、教会の高い鐘楼のことです。
それ程この街には多くの鐘楼があるんですね…… いったいいくつあるんだろうと思い、数え歩いたことがありました。
当初知り合いがいなくて、とても暇だったものですから、(淋しかったな〜)。
結果なんと30ほどありました!

その中でも最も高い鐘楼をもつ教会が、下の写真のランベルト教会。
ちょうどクリスマス前で、2階屋根ほどの巨大ツリーが、展示されているのがお分かりになりますか〜? 夜のライトアップなどは更に美しい光景です。

ミュンスターは、人口30万人の典型的なドイツの地方都市&大学街で、ドイツでも有数の環境先進都市です。
美しいゴシック期の街並みと、豊かな自然環境を両立させ、“ドイツ人が住みたい街top5”の常連だと、地元っ子にいつも自慢ばかりされていました。

そんなわけで、当初は、「最低3年は何としてもここで頑張らねばっ!」と息巻いていた私でしたが、結局このステキな街に8年近くも居ることになり‥‥汗)
‥‥続く

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