島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

ルシアー駒木のギターよもやま話 その73「ARLINGTONギター買い付け!後編」

みなさまこんにちは!

電動アシスト自転車ではアシストが足りない


ルシアー駒木です

さてさて、凄いMuseumに驚きと感動の搬入日を終えて、いよいよギターショーの初日。

会場の準備もすっかり整いました。

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毎回感じる事ですが、ギター好きには最高の眺めですね。

とはいえ、毎回ブログの度にギターの写真ばかりでは面白くないですよね。

前回ブログで少しパーツについて取り上げましたが、実はこのパーツについて多くのお客様から質問を受けました。ルシ駒の予想を超えた反響。

折角なので今回はパーツがどんな感じで出ているのかご覧頂きましょう。

会場内にはギター本体がメインの各業者が様々なパーツをちょこちょこ並べている他、それ専門の業者も結構いるんです。

各種各年代のピックアップは勿論、

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こちらも各年揃ったPOT、

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これは何とオリジナルのネジ。

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他にもマシンヘッドや、

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キャパシター、

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ノブなどのプラパーツ類、

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ビンテージギターやアンプに関する「当時のパーツ」を様々入手する事が出来ます。

当時の楽器を所有されている方の楽器をリペアする際には(オリジナルを極力保った修理のために)非常に重要ですし、現代の楽器をお持ちの方が、ビンテージのテイストを求めて改造として取り付ける需要もあります。

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凄いですよね

今回もこんなのありました

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あれ、なんか前にもナカムラ、こんな写真撮ってませんでしたっけ?(笑)

そして今回はこんなのも売ってた(笑)

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剣!

欲しかったですけど、空港で取り上げられて終わりですね(笑)

もちろん会場で遊んでいた訳ではありませんので(笑)

少し業界の動きもお話しましょう。

所謂「ビンテージ」と言われる楽器たちがありますが、

例えばこんなやつ↓

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は、かなり価格が高騰してきました。

50・60・70年代の楽器は軒並み数十万円単位で相場が上がっています。ビンテージを狙ってらっしゃる方は、是非お早めに仰って下さいませ。まだまだ値段は上がると思います。

値上がりの実例をご覧頂きましょう。

これは所謂「コンバージョンレスポール」と言われているものですね。日本国内でも流通本数は多くないですし、最近は店頭に並ぶとすぐに売れてしまいます。

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しかもこの個体はTOP材のはぎ合わせもバッチリセンター合わせ。鳴りも抜群。価格はというと私のイメージしていた相場よりも店頭売価で50万~100万近く高い価格でないとお出しできない状況。

他にも

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とか、

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といった、60年代前半のストラト。人気の高いところですね。

この写真の2本はどちらも抜群のコンディションでしたが、こういった状態の良いものは軒並み価格が上がっています。この2本も私のイメージより50万位高い感じですね。ですが、もはやそれが「相場」になってきているという事です。

探していらっしゃる方は、安いものを探せるうちに、是非早めにご相談下さい。

こういった楽器を探すにあたっては、前回買い付けブログで紹介したような友人たちの協力も得られますし、

ルシ駒ならさらに現地で解体して、技術者視点で日本に安心して持ってこられるものを探してきます!

それでは、買い付けギターのご紹介はまた次回にしますが、JIMMYの新作が気になっている方がどうやら多いようですので、お見せしちゃいましょう!

まずはメイプル指板のSTタイプ3本!!

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続いて前編でも登場したこのSTタイプ

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JIMMYがLIVEで使っていたやつですね!

に加えて、ローズ指板をもう1本!

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続いて最強にカッコいいTLタイプのシンライン

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更にSea Foam Greenの美しさ際立つ1本

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そして、LPタイプ4連発!!!

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目移りしちゃいますね

しかもこのLPタイプ、どれも重さが7~8lbsしかないんです。メチャ軽!

そして今回私の為に特別製作してくれたのが目玉となるアンプ

ヘッドが2機種あります。マーシャルタイプのサウンドのものと、彼自身が「JIMMYサウンド」と呼んでいたものです。

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専用キャビが1台。

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そして前回瞬時に売れてしまったRED!

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いかがですか?

早く声かけて下さいね。

さて、前・後編でお送りしました今回の買い付けですが、いかがでしたか?

最後に出張が多いルシ駒から、アメリカ旅行を予定している皆さんに、ちょっとアドバイス!

皆さん、こんな紙

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見た事ありますか?

知らないですか?

それではこのカギはどうでしょう。

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そうです。TSAロック。最近のスーツケース/トロリーバッグにはほとんど付いていますから、結構皆さんご存知ですよね。

TSAというのは、Transportation Security Administrationの略で、アメリカ合衆国運輸保安庁のことです。

写真の手紙は、このTSAが私のスーツケースに入れたものなのです。手紙の中身をザックリと解説しますと、

「あなたや他の乗客を守るために、TSAは荷物の検査をします。あなたの荷物は検査対象に選ばれました。ロックされていて開けることができなかった場合、TSAの係官は鍵を壊して開けることがあります。必要な安全対策のためなので 、TSAに破損の賠償責任はありません。ご理解とご協力ありがとうございます。
ご質問、ご意見、苦情がは遠慮なくご連絡を下さい。」

みたいな感じですかね。

ハッキリ言えば、「勝手に開ける権利を持ってるので開けますけど、文句は言わせませんよ。壊れても知りません。」て事なんです。

出張仲間達に聞くと、これが入っていた経験はまちまちなのですが、私はほぼ間違いなく毎回入っています。(苦笑)

多分、満載している工具類をチェックしたくて開けているのだと推測しますが、それはもう中身グッチャグチャにされます。お土産のお菓子の箱も破れてつぶれて、どんなに丁寧にホテルで荷造りしても全くの無駄。

実は中身を盗んで逮捕される係員も大勢出ています。ニュースになっています。

カギが壊されても中身が無くなっても、一切保証はないと思っていた方が良いです。旅行保険で対応した方がいいと思いますよ。

ここでアドバイス一つ目!

開けられる事を予期して準備しておく!スーツケースを開いた瞬間目につくように、大きめの紙に大きめの文字で、係員に向けて「グチャグチャにしないで!」というメッセージを入れておく。これ結構効果的です。私は更に工具の上に「ここが工具」とか書くようにしています。それ以来余計な場所まで全部グチャグチャにされる回数は減りました。中学生英語で充分なので、是非書きましょう。

そして2つ目のアドバイス!

TSAロックはしない!

「持ち主がロックしてもTSA係員が特殊な工具で開け閉め出来る鍵」がTSAロックのはずなのですが、恐ろしい事に平気でTSAロックを壊して開けてきます。道具で開けられるはずなのに!!事実私壊されました。壊されたくないならカギをしない!これが一番です。変な話ですけど。

ちなみに、今回久々に私グチャグチャにされました。家族への土産物も潰れて散々。メッセージ入れるようになってからは、工具の個所だけで済むようになっていたのですが。。。

考えてみると今回の出張中、Dallas/Arlington出張にしては珍しく、夜嵐が来たんです。

www.youtube.com

これは予兆だったのか。。。

皆さんのスーツケースとその中身が無事であることを願って!


ルシアー駒木でした!

その他の「ルシアー駒木のギターよもやま話」を読みたい場合はこちら!

ルシアー駒木のギターよもやま話 その72「ARLINGTONギター買い付け!前編」

皆さまこんにちは!

パイナップルを食べると他の人より先にベロが痛くなる

ルシアー駒木です。

今年も行ってまいりました!

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Guitarlingtonの呼び名でお馴染みArlington Guitar Show

そして、周辺地域でのギター買い付け!

多くの素晴らしい楽器たちに出会ってきましたが、他にも面白い事が色々ありましたので、今回はそのあたりもご覧頂こうと思います。

あ、その前に、春の買い付け楽器のローズ材系がまだブログに登場していない事にお気づきの方もいらっしゃるかと思います。
「お楽しみに!」みたいな感じで春のブログが終わってそのままですもんね。

SITESが年明けに改正されて以降、我々を含む日本の業者は皆探り探りこの規制に対応してきたのですが、春買付はまだ日本に届いていません。
結論として、現地買付のローズやブビンガ等規制対象に関しては、今後常に半年遅れで日本に届くイメージでいる必要がありそうです。

この辺りは色々裏話もあるのですが、オフレコも多いのでルシ駒トークショーでお話しますね。

さて、

追い風の影響を受けて予定よりもかなり早く到着しました。

ブログ読者の皆さまにも、もう御馴染み

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Dallas/Fort Worth International Airport

初日はいつも通り外部での買い付けに出かけました。

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Dallasらしい良い天気!

いつものようにギター探索していきましたが、今回は工房を見せて頂く機会にも恵まれました。

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皆さん見事な腕前。

丸2日ほど外部の買い付けと、現地楽器流通の情報収集をしまして、、、

いよいよ搬入日!

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一年ぶりのコンベンションセンターです。

素晴らしい快晴と、Globe Life Park in Arlington(左 レンジャーズのスタジアム)、そしてAT&T Stadium(右 カウボーイズのスタジアム)が我々を迎えてくれています。

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早速場内へ

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まだ皆さん準備中で場内スカスカです。

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そしてとりあえずこの人との仕事を済ませねばなりませんね。

JIMMY!!

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今回も良い仕事が出来ました。「お前こそ日本のディストリビューターだ!」と言ってくれているJIMMY。
忙しくても私達には時間を必ず作ってくれます。

この一緒に写っているアンプ、気になりませんか?


日本のファンに向けて特別製です!

詳細は後ほど。

一通り彼との取引を終えた時に、あるお誘いを頂きました。「今晩ライブをやるからおいでよ」と。これは行かない訳には行きませんね。

会場を後にし、向かった先はこちら。


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Texas Musicians Museum!

ん?ミュージアム???

と思いながら中に入ってみると、

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見事な野外ステージが!

このアンプのチョイスがまたニクイですよね。

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流石JIMMY。

ステージ脇にあるこちらで

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そのまま夕食を選んで、

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JIMMYのバンドであるThe Stratoblastersの演奏を聴きながらの食事となりました。贅沢な時間です。

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それにしてもいつもながら彼の音は素晴らしいです。日本人アマチュアギタリストや日本の楽器店員の多くが実は触れていない「チューブアンプの音量をしっかり上げた時の音」です。やっぱりアンプの音量を上げないと出ない音ってのがありますからね。

私がカメラを向けているのに気が付くと

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ナイスショット!この写真は彼も気に入ってくれたのか、彼自身のSNSでも使ってくれています

雰囲気伝わるかな、、、

www.youtube.com


そしてそして、、、この動画&写真で彼が弾いているこの超カッコいいギター、、、

、、

はい!

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この写真の撮り方をしてるって事は、、、

そうです、翌日すぐに譲ってもらいましたよ!

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(↑演奏翌日の写真です)

こりゃ完全に早い者勝ち!!!

ルシ駒に直接(もしくは馴染みの店員経由とかで)ご一報を!!!(本当に早い者勝ちにします。私の耳に最初に買いたいという声が届いた方へ!)

さてさて、時間を搬入日夜に戻しまして、、、

私が彼の演奏写真を撮って席に戻ると、相棒のナカムラがいません。あれ?と思っていたら、なんとミュージアム内(もちろんすでに閉館している時間です)を見せてもらっていたとの事!!

流石の英語ペラペイラナカムラです。

そして私も案内をして頂きました。

これがすごかった!!!!!

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ダラスの音楽の歴史がそこにありました。

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ミュージアムなのであまり具体的に細かくお見せするのは避けますが、サラッとお見せするだけでも、目が飛び出るほど凄いです。


ジョニーウィンターが着ていた衣装や
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説明不要のELVIS、
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レイヴォーン、といったアーティストの資料のみならず、
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実際に使われていた音符を打つタイプライターなどの貴重な道具、
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数々のゴールド・プラチナレコード、
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本当に貴重な「ダラスの音楽の歴史そのもの」を見る事が出来ました。

古くはThe Big Bopperから始まり、DIMEやEric Johnson、Roy OrbisonからJanis Joplin、SLY等々、まだまだ数えきれない希少な資料がズラリ。

併設されたカフェスペースもまた凄かったです。

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数えきれないほど来ているダラスですが、これまでで一番驚きそして感動した時間だったかもしれません。

そして、何がすごいって、、、このmuseum、州や郡で管理しているのかと思いきや(この内容ならそれが普通ですよね)、なんと運営されているのはとあるご夫婦個人運営!

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Thomas Kreasonさんと奥様。

夜の閉館時間中に案内して下さって有難うございます!!

いかがでしたか?

JIMMYとのつながりがまさかのmuseum見学につながった前編。

後編は会場内をご案内します!

ルシアー駒木でした!

その他の「ルシアー駒木のギターよもやま話」を読みたい場合はこちら!

ライブ&機材レポート!the band apart 渋谷TSUTAYA O-EAST公演

皆さんこんにちは、島村楽器オリジナル商品&アーティスト担当のシミズです!

先日、島村楽器が輸入代理店を務めるアンプブランド「BadCat」を愛用して下さっているthe band apart(通称バンアパ)のライブにお邪魔して来ました!Vo&Gt荒井さん、Gt川崎さんの最新ペダルボードのお写真も頂きましたので、こちらも併せてご紹介します!

BadCatとは?

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邦楽ロックのライブによく行かれる方ならもしかするとステージ上で光り輝くこれらの↑眼をご覧になったこともあるかもしれません。近年、多くのバンドマンに愛用されているアメリカのアンプブランドです。サウンドを最優先させ、伝統的な技術を採用しながら、アメリカの工房で熟練したエンジニアが一台一台、手作業で組み上げています。

主な使用アーティスト一覧はBadCatブランドサイトをご覧ください。
www.shimamura.co.jp


リハーサルに潜入!

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バンアパのライブではフラッグシップモデルのBlackCat30、レコーディングやソロライブなどでは一回りコンパクトなBobcat20Rを使っている荒井さん。(以前、某楽器誌で「荒井が絶大な信頼を寄せるBadCat BlackCat30」と紹介されており、担当者としてはたまらなくその場で小躍りしてしまったのはここだけのお話) バンアパは今年も全国各地で相当数のライブを行っており、愛猫も少々お疲れのご様子。
マネージャーさんから「最近ローディーから音に張りが無くなってきていると言われたんですけど・・・」と相談を受け、それならばと交換用の真空管を持ち、リハーサル前の会場に潜入しました。


この日のステージではサブ機として、Bobcat20Rもスタンバイ。ギターはフェンダーカスタムショップ製ジョン・メイヤー・モデルです。

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こちらが荒井さんご愛用のBlackCat30。ライブではクリーン強い1chを使用。BadCatのコンボアンプ・キャビネットは中央に木枠が入っているため、マイキングはセンターを少し避けた位置にしています。

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真空管アンプの場合、「音に張りが無くなってきた」「ノイズが乗るようになった」という場合、真空管が消耗していることが多くあります。ローディーの方と話し合い、この日はプリ管を交換することに。ちなみに現行モデルのBadCatアンプはClassicDeluxeを除いて、プリ管・パワー管ともに真空管交換時にバイアス調整(バイアス電圧を調整すること)が必要のないカソードバイアス形式を採用しているため、ライブ会場でもドライバーさえあれば真空管交換は可能です(初めての方は販売店までご相談ください)。リハーサル前にプリ管を交換したところ、フレッシュな音になりました。

荒井さん最新ペダルボード紹介

バンアパと言えばテクニックや音に定評があり、バンドマンのファンも多いことでも有名。メンバーの皆さんの機材事情も気になるところです。今回は特別に荒井さん&川崎さんの最新ペダルボードも撮影させて頂きました。

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まずこちらが荒井さんの最新ペダルボード。OneControlのスイッチャーでそれぞれをコントロールしているとのこと。ちなみに最新アルバムのリードトラック、「ZION TOWN」演奏時にはBlackCatのクリーンチャンネルにBossのCH-1 SUPER Chorusのみ、というシンプルなチョイス。バンド層の皆さん、ぜひ「弾いてみて」ください!

https://youtu.be/LZymtEQJQfMyoutu.be
ヘッドホン推奨。主に右チャンネルから流れてくるバッキングが荒井さんのサウンドです。


川崎さん最新ペダルボード紹介

そしてこちらが川崎さんの最新ペダルボード。2枚組です。

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こちらが左側のボード。

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そしてこちらが右側のボード。

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川崎さんのご友人のブランド「A.S.W」の製品を多く使われています。「ZION TOWN」は、アンプのクリーンサウンド+左ボードに設置されているmoogのローパスフィルターとフェイザー+右ボードのワウ(クライベイビー)で主に作っているとのことです。


アンプとキャビネットはオレンジを使用。上段がGRO100、下段がOR120で、クリーン/歪みを使い分けていらっしゃいます。ギターは川崎さんが長年愛用しているモズライトです。

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そしてライブスタート!

アンプメンテナンスも終わり、リハーサルも無事済み、いよいよ開演です。この日のライブはソールドアウト。渋谷TSUTAYA O-EASTは満員で、熱気に溢れていました。

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この日のライブは7/19にリリースされた“Memories to Go”のリリースツアーの一環ということで、前半は新曲のオンパレード。

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ギタリストにとってバンアパのライブは荒井さんと川崎さんの掛け合いが聴きどころ。ハーモニーが美しいです。

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ベースの原さんの爆笑MCもファンの間では有名。ソロとしては”怪談”のライブも行うほどの話し家です。

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もちろん、演奏も凄腕。近年では他アーティストへの楽曲提供なども行っています。

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原さん&ドラマー木暮さんのリズム隊が盤石なグルーブを作り上げます。

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木暮さんは最近レッスンも行っているとのことで、機会があればいつの日か島村楽器でもセミナーなども実現するかも・・・・?

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セットリスト後半は近年のアルバムから代表曲を中心に展開。

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ツアー中なのでセットリストの公開は控えますが、この夜の締めくくり~アンコールは初期の代表曲。約2時間の熱演でした。

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個人的にはまだまだ聴きたい曲だらけでしたが、バンアパは来年結成20周年とのことで、来年もおそらく各地を回ってくれるでしょう!島村楽器としても引き続きバンアパを応援していきます。今後の展開にご期待ください!

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そしてBadCat BlackCat各モデルは以下の店舗でお試し頂けます。ぜひ店頭で荒井さんのサウンドを再現してみてくださいね!

(在庫状況:11/6 現在)
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BacCat 関連リンク

  • BadCatブランドサイト

www.shimamura.co.jp

BacCat 関連エントリー

blog.shimamura.co.jp
blog.shimamura.co.jp

完全ライブにこだわった『HOTLINE2017 ジャパンファイナル』いよいよ開催です!

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みなさんこんにちは!イベント担当の福田です。
みなさんは現在開催中のライブコンテスト「HOTLINE」はご存知ですか?

実は今週末11月12日(日)に決勝大会となる「HOTLINE2017 ジャパンファイナル」が開催されるんです!

今回はその紹介がしたくて島村楽器公式ブログに登場しました!

HOTLINEって??

HOTLINE」は、島村楽器がプロデュースする、音楽の新しい才能を発掘するための、ライブにこだわった日本最大級のアマチュアバンドコンテストです。
初めてライブをする方から、グランプリを目指す実力のある方まで、毎年たくさんのアーティストさんにご参加いただいています。

"完全ライブ"にこだわったコンテストのため、審査は全てライブ審査!

  • 島村楽器各店で開催される ショップオーディション
  • ショップオーディションを勝ち抜いたアーティストが出場するエリアファイナル

この2つの予選を勝ち抜いたアーティストが出演するのが、今回開催となるジャパンファイナルなんです!

HOTLINE2017 エリアファイナルレポート

今回のジャパンファイナル出場アーティストは全11地区で開催されたエリアファイナルを勝ち抜いたみなさんです。
各地区のエリアファイナルはこちらでレポートしています。
www.shimamura.co.jp

それでは、HOTLINE2017の日本一をかけて、ライブに挑む12組のアーティストを紹介します!

HOTLINE2017ジャパンファイナル出場アーティスト

北海道エリア代表 Chienoir

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www.shimamura.co.jp
https://youtu.be/FwLjrtb0fyYyoutu.be

東北エリア代表 TURN BACK FRIDAY

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www.shimamura.co.jp
https://youtu.be/fyvIGDG-dXgyoutu.be

群馬・信越エリア代表 或ナグラム

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www.shimamura.co.jp
https://youtu.be/l4i32JGlnGQ?vq=mediumyoutu.be

北関東・埼玉エリア 便所の草

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www.shimamura.co.jp
https://youtu.be/8jIMw2BjpH0?vq=mediumyoutu.be

関西エリア代表 モスキートコイル

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www.shimamura.co.jp
https://youtu.be/fTIfOcpaShA?vq=mediumyoutu.be

中国・四国エリア代表 Fake In Act

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www.shimamura.co.jp
https://youtu.be/iDrRDsbMx_4?vq=mediumyoutu.be

群馬・信越エリア代表 みどりかわさん

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www.shimamura.co.jp
https://youtu.be/XXablxezSpA?vq=mediumyoutu.be

ゲストアーティスト

さらに当日は、昨年HOTLINE2016ジャパンファイナルのグランプリに輝き、今年3月には初の全国流通盤「アイソーマイビー」をリリースした「プリメケロン」がゲストアーティストとして出演します!

プリメケロン (HOTLINE2016 JAPAN FINALグランプリ)

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primekeron.jimdo.com
https://youtu.be/p0KzfBpxDmk?vq=mediumyoutu.be

昨年のジャパンファイナルレポート

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昨年開催されたHOTLINE2016ジャパンファイナルの様子はこちらのページで、写真と動画でレポートしています!この盛り上がり、ぜひ会場で実際に体感していただきたいです!
www.shimamura.co.jp

ジャパンファイナルのチケットは島村楽器店頭で販売中!

開催日 11月12日(日)
会場 恵比寿 The Garden Hall
開場 / 開演 12:30 / 13:00
料金 1,200円(税込)(前売・当日共通)

HOTLINE2017ジャパンファイナルチケットは島村楽器店頭でお求めいただけます。
詳しくは各店舗までお問い合わせ下さい。
お近くの店舗をお探しの方はこちら

当日は私も会場で、ライブに挑むアーティストのみなさんをサポートします!
今年はどのアーティストが日本一に輝くのか!?
ぜひみなさんも会場でその瞬間を見届けてください!

それでは会場でお会いしましょう!
イベント担当の福田でした。

2017年秋 弦楽器ヨーロッパ買付レポート Part9

皆さま Bonjour!
シマムラストリングス秋葉原マネージャーの糸山です。

2017年秋買い付けブログ最終号となります今回は、フランス・パリ、そしてベルギー・ブリュッセルでの買い付け紀行をお届け致します。
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パリからは我らがマイスター茂木と合流し、2人で旅先をまわりました。
ビタミン補給のため、軒先に生っていた酸っぱい葡萄をパクリ。海外出張にでると激しく野菜不足を感じる今日この頃です。
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この日は夕方からちょっと郊外へ遠出して、「ビジネスミーティング」という名のご自宅へお呼ばれして夕飯を頂きました。
筆者はフランスの郷土料理であるガレット作りに初挑戦。なかなか上手に出来たのではと思います(!?)
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そして、場所を移しまして、ここはパリ6区にあるサン=ジェルマン・デ・プレ協会。
この地区にはかつて多くの文化人・芸術家が集まり、大変賑わったのだそうです。
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弓作りの発展に多大な貢献を果たしたフランソワ・トルテ(François-Xavier Tourte)も、この教会を中心とした地区において、当時パリで活躍していたヴァイオリニスト:ヴィオッティ等と共に、理想とする音楽を体現するため「弓がどんな進化を遂げるべきか?」を研究し、実験を繰り返していました。(Raffin氏談)
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セーヌ川のほとりに佇む「Cafe du Pont-Neuf」の上階にはトルテの工房があり、このカフェでは日夜、音楽や弓についての議論が行われていたそうです。(Raffin氏談)
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さぁ、そんなセーヌ河と弓作りの深い関係性に触れたところで、「弓」買い付けスタートです!
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まずは、楽器屋さんが通りにずらりと並ぶRue de RomeにあるSandrine Raffin氏の工房を訪れました。
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Sandrine Raffin氏は、1972年フランス生まれ。
19歳で弓づくりをはじめ、1992年から世界最高のオールド弓鑑定家である父:Jean Francois Raffinのもとで弓働き始めます。
2012年フランス政府より最も優秀な職人にのみ与えられる称号「Maitre Artisan en Metier d'Art(Master craftsman in bow making)」を授与され、創造性溢れる芸術的センスに富んだ弓製作家には、パリに立ち寄る多くの有名演奏家からの信頼を集めています。
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おかげさまでSandrine Raffin氏の弓、大変ご好評を頂いておりまして、この春でほぼSold Out状態となりました!
この紙面にて失礼して、筆者から心より御礼申し上げます。本当にありがとうございます!!
また、欠品が続き大変ご迷惑おかけしております・・・。
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長らく品切れ状態が続いておりましたが、このParis訪問にて若干数(7本!)の補充の運びとなります。
部品から全てオールハンドメイドですので、ラファン氏は沢山作れませんし、メールオーダーではなく私達買い付けチームが1本1本を現地で選定・試奏・検品を行ってから入荷するアイテムですので、どうしても入荷までお時間がかかりますことをご了承下さいませ。

それでは、まずはSanrine Raffin氏の一番人気の弓2モデルをご紹介したいと思います!

Sandrine Raffin, France - Paris, 2017
Modèle Dominique Peccatte

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天才弓メーカー:ドミニク・ぺカットの弓を、ラファンが再現した極上モデル。
ペカットモデルは、演奏家の表現力やひらめき、イマジネーションを大切にしています。
力強さや音量よりも、七色に変化できる楽器本来の「歌うこと」を重視する演奏家にお薦め、欧州のプロプレーヤーの愛用者も多い逸品です。
こちらは今回の選定の結果、2本買い付けました。


Sandrine Raffin, France - Paris, 2017
Modèle Eugène Nicolas Sartory

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プロ/アマ問わず、幅広い人気を誇るラファンの名弓シリーズより、20世紀最高の弓製作家サルトリーの弓を再現したモデル。
サルトリーモデルは力強くタフでアグレッシブな演奏を、人気の高さはレスポンスの良さとクリアーな音色にあります。
サルトリーモデルは、選定の結果3本を選ぶことができました。

そして、今回入手に至りました、滅多に入荷しない希少な限定モデル2品をご案内申し上げます!

Sandrine Raffin, France - Paris, 2017
Modèle Dominique Peccatte “GOLD EDITION”

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このゴールド・エディションは、先100年分はあるだろうRaffin氏の豊富なフェルナンブーコの中から、厳選に厳選を重ねて選び抜かれた理想のスティックで製作された極上の逸品。
楽器の音色を別世界のレベルへと押し上げる名弓です。

Sandrine Raffin, France - Paris, 2017
Modèle KINTSUGI

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"KINTSUGI"は、日本陶器の伝統技法『金継ぎ』から着想された、正にフランスの弓職人の伝統スタイルと和の融合の結晶。
細心の注意を払って吟味された極上材を用い、柔らかく豊かな音表現が魅力的、サンドリーヌ・ラファンの新たな傑作としてプレーヤーからの呼び声の高い逸品です。

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ラファン氏は、11月3日(金)-5日(日)に、開催される日本楽器製作者協会主催『2017楽器フェア』にて再来日致します。
当社ブースにてご紹介させて頂きました名弓と共に、ご来場をお待ちしております!

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さて、Parisでは『フランス製の古い7/8サイズのバイオリンを探し出す』という、ミッションがありまして、7,8件ほどRue de Romeの楽器街をローリングして参りました。
希少なサイズだと言うことと、完品のコンディションを求めると、なかなか思うように見つからないのが実情です。3/4サイズなら沢山あったんですが...。

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そして、この度1本だけ素晴らしい状態の7/8サイズを入手しましたので、ここにご紹介させて頂きます!

J.B.Collin-Mezin, France - Mirecourt, 1930
7/8 Sized Violin

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手の小さなお客様にお薦めの、良質な7/8サイズバイオリンをGETしました。
4/4サイズに比較するとボリューム感が落ちるのは否めませんが、それを補って余りある『音』の面白さがあります。
仏産オールドバイオリンの持つ独特の籠ったような含みのあるフレンチトーンが存分に楽しめる、素晴らしい世界観のあるバイオリンだと思います。

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そして、最終目的地ブリュッセル。ここでは、世界的に有名な弓職人のひとりPierre Guillaume 氏のところで、オールド弓の選定です。

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ギヨーム氏は、 C.A.Bazin、L.Morizot、J.Ouchard など名工の下で弓製作を学び、ブリュッセルきっての老舗Maison Bernardを引き継いだ、日本でも大変有名な巨匠です。

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新作弓の製作もさることながら、オールド弓のエキスパートしても世界的に活躍中しております。
ギヨーム氏の新品トルテモデルの弓の長さについて質問中すると、本物のトルテを2本見せて頂きながら、本当に納得感のある贅沢な解説をして頂きました。
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ここがPierre Guillaume弓製作のアトリエ。ここで1本1本、丁寧に仕上げられているのですね。
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ギヨーム氏のもとで修業を積んだかつてのお弟子さん達の写真を発見。
左から1番目のEmmanuel Carlier(エマニュエル・カリエール)、2番目のVictor Bernard(ビクター・ベルナール)は独立後、彼らの弓を当社で扱っておりますが大変ご好評頂いております!
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◇Emmanuel Carlier作品紹介
www.shimamura.co.jp


◇Victor Bernard 作品紹介
www.shimamura.co.jp


ヴィクトリア女王がイザイにクリスマスプレゼントしたと言われる、大変貴重なサルトリー弓も見せて頂きました!これはもう、超貴重なコレクションですね!!
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そして、肝心のオールド弓選定ですが・・・ドドーンっと70本以上のオールド弓が並びました。キャーこれは大変です・・・。
一体何時間かかるんだろう・・・。ブリュッセルは日帰り旅なんです。下の写真の量にあと2.5倍したぐらいありました。
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試奏は勿論のこと、そのメモを取るだけでも大変です。
だんだん何が何だか分からなくなってきますので、音質・比重・操作性など傾向に分けて細かく分類して絞り込んでゆきます。
Maison Bernardに展示されているJan Strick氏のヴァイオリンコレクションも大変素晴らしいので、ヴァイオリンにもついつい目移りしてしまいますが、ここはグッと我慢して、1本のヴァイオリン(それも4,000万クラス!)で只ひたすら試奏を重ねてゆきます。
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数時間の格闘の末、厳選した弓はこちらの11本!
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どれも皆様にいち早くご紹介したい名弓ですが、その中でも特に1年あちこちで探し続け、ようやく見つけた名品をここにご紹介致します!
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Eugene Sartory, France - Paris, ca1890
stamped “Darche”

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ユージン・サルトリー(1871年生-1946年没)の20代の初期作品。
N. F. Vuillaumeの弟子でブリュッセルで活躍したヴァイオリン製作家でありディーリングのエキスパートでもあるHilaire Darche(1862年生-1929年没)のために製作された弓になります。
オリジナルパーツが残された完璧で美しいコンディション、力強さと繊細さを併せ持った正に「これを名弓と呼ばずして何と呼ぶ!」(マイスター茂木談話より)


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ギヨーム氏の応接間には、このHilaire Darcheのお店の当時の「看板」と思わしきオブジェが飾られておりました。
今回のサルトリー弓の入手と関係性の深いものだけに、運命的なことを感じずにはいられません。

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今回ご紹介した作品たちは、間もなく日本上陸!
皆さま楽しみにお待ち下さいませ!

それでは、これを持ちまして2017年秋の買い付けブログの連載は終了です。
各地で行われます「楽器フェア」にて、皆様とお会いできますことを、スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます!
Au voir!!

今回イタリアで買い付けた楽器は、楽器フェスタでお披露目します

今回マイスター茂木と前田が買い付けを行った楽器は、11月〜12月各地(秋葉原・横浜みなとみらい・大阪・福岡・南船橋・新宿)の島村楽器で開催される、島村楽器楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
日程等決まり次第順次情報を公開致しますので、楽器フェスタページもあわせてご覧ください。

2017年秋 楽器ヨーロッパ買付レポート その他の記事はこちら









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